誰がブタやねん

取り留めのない事をだらだらと書いています。

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半分

 夜更け。暗い廊下にコツコツと靴音が響く。警備員
がかざす懐中電灯の小さな光が右に左に規則正しく
揺れながら近づいて来る。
誰も居ない筈のドアの隙間から明かりが漏れている。
それを不審に思った彼は部屋を覗いてみた。
 広い事務所のひとつ所だけ明かりが灯り、そのデス
クの左右にはうずたかい書類の山。
ネクタイを緩めて、ワイシャツを腕まくりした男性が電
卓を叩き、ペンを走らせています。
テレビドラマによく見るサラリーマンの残業風景です。

 私も事務系サラリーマンのひとりです。電卓も使い
ますし残業もします。いいえ、それは随分と前、20年
くらい昔のことでしょうかね。
テレビで描かれる書類はたぶんA4でしょう、サイズが
揃っているのが素晴らしい。私の扱うそれらは ばらば
らの不揃いで、机上に並べるのにも往生しました。
 たったひとりだけで居残る事も、無くはないが大抵は
何人かが付き合って仕事を続けていました。だから
事務所は煌々と明るい。
8時か9時頃になると誰かが「腹が減った」と言い、出
前を取る。軽食が届くまでは自然と休憩タイムになり、
雑談が始まる。そして腹が満たされると 「やる気」 が
失せます。何とも緊迫感のない仕事振りだこと。

 私が勤めている会社の事務系職場では、今は殆ど
残業はありません。
事務作業は売り物ではないのでコスト不変が原則。
残業では人件費が上がるので不合理です。
それだけが理由ではありませんが、20年ほど前に
仕事と仕事振りを見直して、残業を減らす工夫を重
ねて来ました。振り返って思うに、あの頃の残業とは
何だったのだろう。仕事をしている「気分」を味わって
いただけなのかも知れませんね。

 事務仕事は毎月が同じサイクルで回ります。いわゆ
る月例処理です。大雑把には上旬、中旬、下旬に何
かしらのヤマ場を乗り越えて、次月へと続きます。
 7月はボーナスの計算と支払いを済ませたらすぐに
月例給与の処理に入ります。
それが片づいたら買掛金つまり請求書の集約作業が
あります。支払いは昔ながらの 「ごとび」 、8月10日
に振込みを済ませます。そして…お盆休みです。

 仕事の上では9月締め切りが半期となりますが、気
分的には盆休みがそれですね。
来週から給与処理に掛かりますが、私なんぞは早くも
一年の半分が済んでしまったような気分になっていま
す。何とも緊迫感のない仕事振りだこと。

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