それほど高望みをしているわけではないので、上の子も私たちもさほどピリピリはしていませんが、なんとなく心がザワザワ落ち着かない日々が続いています。
頑張っている上の子の前では言えませんが、さっさと終わって欲しいのが正直なところです。
嫌なものですね…これで人生の全てが決まるような決まらないような、そんなあやふやな不安感は霧のように頭の中にひろがり方向感覚を鈍らせます。
迷いは禁物です!たとえ五里霧中であっても進まねばならないとなれば、全神経を研ぎすまししっかり方向を見定めなければなりません。
やがて霧の彼方に、目指すべき方角を指し示す弱々しい星の光、はたまた小さな灯台の明かりが薄らと見えてくるかもしれません。
ただし、それを見つけることができるのは、しっかり目を凝らし見落とさないよう努力をした者だけなんだと思います。
上の子がこんな賞をいただきました。
『県理科研究展覧会』いわゆる県主催の夏休みの自由研究のコンクールです。
上の子が小学1年生の時に私の気まぐれでやらせた夏休みの自由研究ですが、毎年かかさずやること9年…やっとこの賞をいただきました。
この賞は、まず学校で選ばれてから市大会さらに郡大会を経て県大会へと選出され、さらにその中から各学年毎に数名選ばれます。
これまでも県大会まではいった事がありましたが、この賞までは手が届きませんでした。
親としては何もそこまで…という思いもありましたが、本人としてはなんとしてでも!という強い意志があったようです。
まさに彼にとって迷うことなく目指す方向がここだったのでしょう。その努力たるやわが子ながら感心させられます。
実は中3の夏は受験勉強に専念させるために、私は自由研究をやることを反対しました。
私は子供に対して日頃から「ならぬことはならぬものです」でしたから、さすがにそれをおしてまでやるとは思っていませんでした。
ところがどうやら隠れてやっていたようで、入賞を告げられた時に「お前〜この夏はやっちゃだめだって言ったじゃないか…」と呆れた口調で言う私に、「いや、言ったら絶対ダメって言うだろうから…」と申し訳なさそうな口調とはうらはらに照れくさそうな笑みを浮かべていました。
展覧会とは違う日に、わざわざ表彰式があるということで先日行ってきました。
なんだかみんな賢そうに見えます。
上の子はどこか抜けたようにしか見えなく、いささか場違いなように感じました。
中3にもなって心配することではないのでしょうが、ちゃんと賞状を受け取れるのかすら不安になります。
butanukiが小声で「なんか卒業式の感動が薄れるような気がする…」そんなことを言ってきました。
確かに名前を呼ばれから舞台にあがり、制服姿で賞状を授与される姿は卒業式のイメージそのものです。
「卒業式に号泣されても困るのでいい免疫になるんじゃない」と小声で返したら、納得!という顔をしていました。
舞台で賞状や記念品を受け取る上の子からは、緊張感が嫌が応にも伝わってきます。
それもそのはず、表彰式の最後に『受賞者代表あいさつ』があり、何故か上の子がその大役に選ばれていました。
これには見てる方もハラハラです。
カメラを持つ手の平が汗ばみシャッターを押す指も震えます。
普段はボソボソと何を言っているのか分からなくって、よくbutanukiに怒られていますが、この時ばかりは聞いたこともないしっかり通る声で読み上げていました。
式が終わり会場を後にするときに「ちゃんと喋れるじゃないの!なんで普段からシャキッとしないの?」とbutanukiに言われていましたが、上の子は相変わらずのボソボソ声で「省エネ」とひと言…。
どうやら喋るのも体力を消耗するらしく『ここぞ!』という時のために省エネ走行をしているそうです。
まぁその言い訳がどこまで本音なのかは置いといて、そんな『ここぞ!』の時が近づいている訳です。
霧の彼方に何かが見えてきていればいいのですが…いやもしかしたら霧に囲まれ立ち往生しているのは親だけで、当の本人は次に目指すべき方向へと既に進んでいるのかもしれません。



