『白蓮会館横浜北支部』 活動報告

初めていらした方は http://www.byakuren-yokohamakita.com/ をご参照下さい。

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6月10日(日)に代々木第二体育館にて白蓮会館主催の全関東空手道選手権大会が開催されました。

白蓮会館内では関東地区最大のビッグイベントであり、今年も多くの道場生に参加してもらいました。
うち以下四名が入賞者です。



小学2年生 男子の部          三位  山中拓人

小学2年生 男子の部         準優勝  國枝倖輔

小学6年生 男子の部(初級クラス)   三位 須藤英次郎

小学6年生 男子の部(初級クラス)   優勝  國枝俊輔



もっと多数の入賞者を輩出した年もあれば、一人も入賞できなかった年もあり
その意味で今年は支部単位では次第点といったところなのでしょうが
個人的にはもう少しいけるかなと思っていた道場生も多いので
ちょっと残念な気持ちが勝っているのが正直なところです。

しかし、今回はそんな気持ちを補って余りある、素晴らしい内容の試合がありました。
國枝兄弟の優勝、準優勝です。
イメージ 1


弟の倖輔は初戦で凌成との同門対決を僅差で制し、天斗を破った強豪にも勝利し決勝へ。
私は審判に奔走していたため、リアルタイムでは倖輔の決勝までの試合は一試合も見られず
後日ビデオで確認したのですが、その限りでは相手に押されている場面も多々あり
正直言って、それほど良い内容ではありませんでした。
相手の反則による自滅等で、運良く勝ちを拾えた印象でした。

そして決勝の相手は準決勝で一番優勝の可能性ありと目されていた拓人をも破っており、
いかにも試合慣れした動きで、体格にも恵まれていて、明らかに格上。

絶体絶命のこの状況で倖輔が男を見せてくれました。

あれだけ大きくて強い相手に立ち向かう恐怖といったら、それはもう筆舌に難いものがあるはずですが、
その恐怖を必死に飲み込もうとする勇気と、絶対に退くものかという決然とした覚悟が
倖輔の一拳一蹴から溢れだしているのがハッキリと眼に見えるようで、胸が熱くなりました。
判定は文句のつけようもなく相手を支持し、倖輔は優勝を逃したのですが
涙が出そうなほどに応援していてハラハラさせられ、同時に感動もさせられる試合でした。



一方、兄の俊輔。
準決勝では同門の英次郎と初対決。道場での実力は俊輔のほうが上でしたが
試合で物怖じせず無類の強さを発揮する英次郎と試合だと力を発揮しきれないことが多い俊輔。
下克上の予感もよぎります。試合が始まると帯も経験年数も上である俊輔の負けられない気持ちが
前面に出過ぎて、バタバタした悪い動き。しかしそれでも意地と気合いで英次郎を押し切り勝利。
これにより久々に負けた英次郎の三位が決定。

そして決勝戦。
勝ち上がってきた相手もかなりの実力者で、試合開始直後から一進一退の激しい技の応酬。
もうやるしかないと肚が据わっているせいか、準決勝時とは見違える落ち着いた試合運びと技のキレ。
しかし、それで簡単に押し切れるほど与し易い相手でないあたりさすが決勝進出者。
俊輔と同等の退かない気持ちを感じさせる気合いもろとも技を返し、均衡は一向に破れません。

最後の再延長。
ここまでほぼ互角。しかし明白な勝敗がつくほどではないが、極僅差で俊輔が主導権を握っている。
「蹴りを増やせ」とアドバイスを送ると、しっかりと聞き取り、うなずく横顔に余裕も見える。
スタミナにもまだ余力がありそうだ。これはいける!俊輔が押し切れる!

いや、しかし待てよ。今まで数々の「まさかのやっちゃった」をやらかしてきた俊輔だけに
今回も最後の最後で、信じ難いポカをやらかしちゃったりしないだろうな?

いやいや、俊輔の精悍な表情を見ろ。充実した気持ちの乗ったあの動きはどうだ。
そんな過失が入り込む隙などいづくんぞあらんや。

いやいやいや、でも「最後の最後でやっちゃいました。てへっ♡」
「ドンマイ!でも準優勝おめでとう!(道場生一同、笑いと拍手)」みたいな画が割と想像できちゃうな。

いやいやいやいや、今宵の俊輔の斬れ味はひと味違う。今までの実直な努力がついに報われるのは
今日をおいて他にあるものか!

いやいやいやいやいや・・・みたいな葛藤を人知れず抱えつつ必死に声援を送っていたのですが
当の俊輔はというと、再延長に突入しても気迫の衰えは露ほども見せず
もっとはっきりと白黒つけてやろうじゃないかという頼もしさすら感じる気持ちの充実ぶりと
無尽蔵のスタミナで相手に挑み、あっぱれな相手も最後まで絶対に諦めない抵抗を見せましたが
やはり俊輔が先手、手数、圧力、全てに勝り、試合終了まで相手に主導権を奪い返されることなく
むしろより明確な差をつけて、文句なしのウイニングコールを授かったのでした。

今大会唯一の優勝で湧きに湧く横浜北陣営の元に、勝ち名乗りを受けた俊輔が帰還。
「先生、やりました。」と勝利報告に来てくれた俊輔とがっしりハグした私は
まだまだ痩せぽっちな、でも試合中は頼もしく逞しく見えたその背中に、
勝利を少しでも疑ってしまったことを心の中で詫びたのでした。すまん俊輔。そしておめでとう。
イメージ 2


今回の國枝兄弟の試合を観戦して今更ながら思ったことは、努力というベースに裏打ちされた
気持ちのこもったパフォーマンスは本当に人の心の琴線に触れる、いや触れるどころか
私などは今回パコ・デ・ルシアばりにかき鳴らされてしまいました。本当に感動をありがとう。
親バカじゃなくて先生バカ目線を差し引いても、今回感動したのは私だけではなかったはずです。
自分の教え子が人に感動を与える試合をする。空手を教えていてこれ以上の幸せはありません。
この夜の私は、祝杯でベロンベロンに酩酊したであろうことが想像に難くない國枝ママに次いで
幸せを感じたのでした。



最後に、今回のMVPが大活躍の國枝兄弟であることに異論をはさむ余地はありませんが
その裏で、今回壮年の部に出場し、残念ながら一回戦で敗退してしまった岩元さん。
東日本入賞の余勢を駆り、さらに上を目指したものの今回は振るわず、残念ながら早々に敗退。
しかしその後、大会の最後まで残り少年部の子供達一人一人の試合に立ち会い
普段のジェントルマンな佇まいとはミスマッチな競輪場のオヤジのようなデカいダミ声を更に枯らし
垣野君とともに、最後まで一生懸命応援してくれました。
後日、誰の試合のビデオを観ても岩元さんの声援が一番聴こえてきました。
本当にありがとうございます。次がんばりましょう!

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