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妊娠をきっかけにして肥満が進むケースが多々あります。N子さん(30歳)もそうでした。彼女が私のところにきたとき、身長155cm、体重65Kgで、方は丸々として二重あご、洋服に包まれた胸もおしりも脂肪がたっぷり蓄積していることは明らかでした。
「先生、これでもおなかはへこんだんですよ。でも・・・・」
彼女は意を決したように、おなかを露出しました。何とおなかの表面が洗濯板のようにデコボコし、波打っていました。三段腹になってしまったおなかを何とかしようと、塩もみやバイブレーターなどを試してみたが効果なく、ある美容外科で脂肪吸引術を受けたところ、このようなおなかになってしまったというのです。
N子さんは25歳で第1子を、28歳で第2子を出産しています。結婚したときは標準体重に近かったそうですが、出産のたびに太り、出産後も体重が減らずに、肥満が進行してしまったとのことです。
妊娠によってふくらんだ子宮内には、胎児、羊水、胎盤があり、胎児は母体からの栄養を胎盤・血管を通してもらって成長します。妊娠中の体重の増加は胎児、羊水、胎盤の重さの他に、脂肪の蓄積も加わります。
妊娠中はステロイドホルモン、インスリンなどの分泌が増加しますが、これらのホルモンが増えると脂肪組織に脂肪がたまりやすい状態になります。さらに胎児を育てるため食欲が亢進し、過剰なエネルギーが脂肪としてたまり、肥満になっていくのです。妊娠中の食欲亢進は、脳の視床下部にある空腹中枢の活動が活性化するためと考えられています。
妊娠音始まりから出産までの体重の増加は、平均7〜10Kgぐらいです。出産後はそれほど多くの栄養を必要としないのに、ホルモンの影響や空腹中枢の高まりの惰性で、つい食べ過ぎてしまう人が多いのです。出産を終えた段階で、妊娠前のスマートな体型に戻さないと、次の妊娠・出産だまた8〜10Kg増え、3回の出産で30Kgぐらいふえるといったケースがよくあります。
N子さんは二回の出産で、15〜18Kgぐらい太ったらしいのですが、とくにおなかが脂肪でふくらんでしまいました。夫に「もうひとり、子供がはいっているみたいだ」とからかわれたのがショックで、脂肪吸引術を受けたのですが、結果はデコボコのおなかになってしまい、N子さんは減量法選択の間違いを悔やんでいます。
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母が興味あるみたいです!
2009/4/8(水) 午前 9:13