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第32回 日本肥満学会
会場:淡路夢舞台国際会議場
日程:2011年9月23日(金)・24日(土) 患者は、37歳の妊娠・分娩希望の女性。身長154cm、体重97Kg、BMI=41、腹囲107cm、臍囲CTで皮下脂肪型重症肥満。
結婚10年経過するも妊娠せず、子宮筋腫2個あるも、厚い腹壁のため内視鏡手術不能であり、体重の減量を勧められた。 肥満の治療方法として、漢方薬は防風通聖散+柴苓湯を服用させ、耳の針は、神門、胃点を選んだ。 耳針における満腹感の催起は、過去の研究で、視床下部の摂食中枢の抑制物質、3,4,dyhydroxybutylic acidが増加することを報告している。 耳針点の検索には、フランスのDr. Paul Nogierの作製したAgiscop DTを使用した。 針は2週間留置し次回の来診日に交換した。 満腹感の催起により摂食量が減少するためと、満腹感を更に増加させるために栄養補助食品G-7と豆乳を飲用させた。 G-7は、大豆末、麦芽エキス、小麦胚芽、黒砂糖よりなり、豆乳と飲用すると、視床下部摂食増進因子3,4,5tryhydroxypentanoic acidを低下させる。 この患者の減量は順調にすすみ、治療開始4ヶ月で15Kg減量できたので、週2回夕食を超低カロリー食にしても空腹感なしに追加できた。 減量は更にすすみ8ヶ月で30Kg減量できたので、排卵誘発剤を服用させ体外受精を試みたが成功しなかった。 そこで、腹腔鏡下で子宮粘膜下筋腫2ヶ摘出した。 体重60Kg 台に落ち着いたので、食事制限を解除し、夫の精子と妻の卵子を体外顕微鏡下で受精に成功し、受精卵を子宮内に移植着床することができた。 胎児は順調に生育し、体重90Kgから60Kg台まで減量したまま、無事健康な男児を帝王切開で出産させることができた。 |
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