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アメリカ癌協会は疫学調査の結果、女性では標準体重より40%重い場合、子宮体ガンによる死亡率が標準体重の5.4倍にも達すると報告しています。
子宮のガンには子宮頚部にできる子宮頚ガンと、奥のほうにできる子宮体ガンがあります。欧米では子宮体ガンのほうが多いのですが、日本では子宮頚ガンのほうが多く見られます。しかし、近年、日本でも子宮体ガンが増えてきました。食生活の欧米化と肥満の増加が原因と考えられます。
子宮体ガンの発生は食事と関係が深く、脂肪やコレステロールがかかわっています。肥満の人は過食で、脂肪やコレステロールが過剰になりやすいことは先に指摘したとおりです。
また、乳ガンも増えています。女性のガンでは子宮ガンを抜いて二位となり、一位の胃ガンに迫っています。近い将来、欧米のように乳ガンがトップになることは確実です。
乳癌はホルモン依存性腫瘍で、出産経験の少ない人、出産回数の少ない人、授乳期間の短い人、あるいは初潮が早くて閉経が遅い人などに多くみられます。
それなら閉経後には発生しないのではないかと思うでしょうが、そうでもないのです。閉経後でも肥満の人は発生しやすいのです。といのは、副腎皮質から分泌されるアンドロゲンという男性ホルモンが、たっぷり蓄積された脂肪組織の中でエストロゲンに変えられてしまうからです。
乳ガンの発生には食事もかかわっています。動物性タンパク質や脂肪を多くとり、肥満になるとホルモンの産生が促されて、ガンが発生・発育しやすい体内環境になります。
子宮ガンや乳ガンの発生を予防するためにも、食生活を改め、減量して肥満を改善することが大切です。
乳ガンとともに増えているガンが大腸ガンです。これは男女ともに増えています。
大腸ガンは肥満の人、エネルギー摂取量の多い人、運動量の少ない人に多いのです。とくに動物性脂肪のとりすぎ、食物繊維の不足が大腸内で大量の発ガン物質をつくり出し、大腸粘膜細胞をガン化させると考えられています。
大腸ガンにならたいためには、まず肥満を改善し、適正体重を維持する正しい食生活をすることが大切です。
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