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「竜骨」95号
2014年12月25日
発行:高橋次夫・友枝力
竜骨の会〒338-0832
さいたま市桜区西堀7-5-1-403
狗頭羊肉譚
♂《我輩は羊である この字はあらゆる美と美味の象徴だ》 ♀《羊の字が羊+大で形のよい大きな羊を表すからなんです》
それにしても、可哀想だから食べないというのはちょっと違う気がします。食べられるというのは他を生かすということであり、立派に命を全うしているので、それを可哀想だというのは失礼だと思うのですが。
「どぅるかまら」17号
2015年1月10日
発行:瀬崎祐
〒710-0047
倉敷市大島499-8
詩を描く
セピア色の髪に灰色のベレー帽をかぶり
うすくれない色の服をきて緑のリボンを首に結ぶ
いくつもの氷河を渡ってきたのだと 巴旦杏の黒い瞳が語る
マリーさん、今日は わたしも絵を描いています 女が微笑を浮 かべる
女は手に絵筆を握る グリーンイエロー クリームイエロー オレンジイエロー
レッドオレンジ 濃すぎる花びらは画布の外へ描いていく 薄日に自分の裸体をさらす プリズムガラスをとおしてひかりの三原色がとどく
ガラスのむこうは輪郭のみえない風景が まばらな木の間で風が凍るので
新しいスケッチブックを買いにいく 線を二本引いて一本の木を描く
また二本引いて一本の木を描く 木の間に海がみえる
先日、友人から私の詩に関して、「(前と比べて)色が無くなった。色を使わなくても書けるようになったんだね」と言われたためか、この詩にハッとさせられました。このような色の使い方もあるのか、と。ひどく印象的で、効果的な、今まで気付きもしなかった描き方。こんな風に描けるようになれたらなぁ、と思いました。 花ひらくひらがな とおいとおい林の奥のゆうがたに黄色いゆうすげ の花が咲いているひんわりと灯りがともっている ように見えるたねん草ゆり科の球根のうつくしい ゆうすげの娘たちは夕方に咲き翌あさにはしぼむ あたりはもうあさい海のようなゆうぐれの暗さの 林のなかであわい黄色のこの花をゆっくりつんで ゆくというよりもなか指とおや指でわたしは娘た ちをずきずきずきとあやめているのかもしれない (河邉 由紀恵「ゆうすげ」) 目を惹いたのは、文字数が揃っていることと、そのためか、ひらがなが多用されていること。そして「ひんわりと」「ずきずきずきと」といった特異な擬態語が混ぜ合わされて、ひどく女性的な、艶かしい感じを受けました。「ゆうすげ」って何だろう?と、調べてみたらイメージと違いましたが、この詩の「ゆうすげ」の方が優美で、私は好きです。 ■藤川みちる (ふじかわ・みちる)=劇作家・俳優・詩人
1991年生。 仙台市在住。
劇団みちるcafé 主宰
●●● 「季刊ココア共和国第17号」 のおしらせ ●●●
●●● 秋亜綺羅詩集 『ひよこの空想力飛行ゲーム』 ●●● ●●● 秋亜綺羅自身による詩の朗読 ●●●
●●● 第22回丸山豊記念現代詩賞 ●●●
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