ココア共和国

ここはどこだ。ここはココア共和国。きょうはここらでココアにしよう。秋亜綺羅のブログです。

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 ごぶさたしていました。 秋亜綺羅です。
 またまた、また、ブログの更新をサボっていました
  
 「季刊ココア共和国」 第8号も、11月1日発売予定でしたが、1か月遅れます。
 薄っぺらで無名な詩の雑誌ですから、遅れたからといって怒るひとなど、だれもいないでしょうけれど、原稿依頼している詩人の方々には迷惑をおかけしています。
 
 いま、漫画家・いがらしみきおの新企画のページを編集中です。 1年半くらい前から話し合って、ずっとお願いしつづけてきたもので、やっと実現します。 「ページ立ての詩画」 というか 「絵による哲学」 というか、いがらしみきおの新たなかたちが見えてきそうです。
 「季刊ココア共和国」 第8号を読まないひとは、死んだあと後悔しますよ。へへへ。
 
 というわけで、わたし自身も詩をいくつかまだ書いている状態です。 「ココア共和国」 が出るまえに、さっき書き上げたばかりの詩を、ひとつだけ公開しちゃいましょう。
 
 
 


観客席にいたのではなく
秋亜綺羅
 
 

まるで映画のようだ
と、だれもが言った
だがわたしたちは、映画を観ていたのではなく
スクリーンの中にいたのだ
 
震災があった夜
停電で暗闇の都会を
星々だけがさまよっていた
信号がつかない夜空
ガソリンをわずかにして
軌道はすでにはずれていた
 
震災があった夜
一匹の蝶が海面を舞っていた
流される一本の木につかまって
凍えるのを知りながら
カラフルな上着を一枚脱いで
少女は見えない船に助けを仰いだ
 
震災があった夜
ホタルが一匹揺れていた
ひとりだけ取り残されて
家族が流された海を
屋上から見ていた
男が十年ぶりにすったタバコ
 
 
 
 
──「季刊ココア共和国」 第8号は12月1日発売です。 アマゾンで扱ってもらっています。
   上のイメージ写真は、仙台メディアテークで踊る、伊藤文恵。
   撮影は、仙台在住の写真家・伊藤トオル。
   ふたりには無断掲載です。
   文恵さん、トオルさん、ごめんなさい。 こんど、謝りにお伺いします。
 
 
 
 
 
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 こんにちは。 またまた、ブログの更新をサボっています。
で。 きょうは、『宮城の現代詩2010』(宮城県詩人会,、10月31日発行)に掲載した詩を読んでもらえたらな。 と思います。

宮城の現代詩2010
では。 とりあえず。
  

 

 
きのうも、そう思った。
秋亜綺羅
 


わたしのラジオからB・フォンティーヌの、
 <ラジオのように>  が流れている。
隔離病棟 <ふるさと> ではそれが、
聞こえるか。
 (あなたの鼓膜Aとわたしの鼓膜Bの二点を糸電話の糸で結ぶ)
長すぎる糸は脳髄に絡まり、
夢のなかで、
あなたと何度も日が暮れていった。
 <ラジオのように> とラジオ、のように。
 
きのうも、そう思った。
 
たとえば、わたしの贅沢(ぜいたく)というのは、
わたしが歩いてきた土地一面にキャベツ畑をこしらえて、
キャベツから採れる青虫を主食にすることである。
こどもたちが遊びに来ても、
 <ほら、青虫のからだは透けている>
などと冗談は言っていられない。
 
きのうも、そう思った。
 
 (ダアレガホシイ)
 (アノコガホシイ)
ふたりだけとり残されたいと、お願いしていただけだった。
 (アノコジャワカラン)
 
きのうも、そう思った。
 
寒くもないし、おなかもすいていない。
すこし暗いけれど、
好きなひとの顔を見ることができる。
さようなら。
 
きのうも、そう思った。
 
会いたいという名の孤独。
会えないという名の約束。
恋でもないのに、好きだよ。
きのうも、そう思った。
 
陽ざしのなかで、
レモンスカッシュに溶かしてしまいたいもの。
菜の花。
紋黄蝶。
ひよこの口笛。
きのうも、そう思った。
 
小さい愛は大きい愛より小さいだろうか。
きのうも、そう思った。
 
わたしが死ぬとき、ささやいてほしい。
もう、なにもないですよ。 眠っていいですよ。
 
サイレント・フィルムの空回り。
魂の墓場はどこだろうか。
きのうも、そう思った。
 
映画はいつか終わるものだと思っていた。
きのうまでは。
 
 
 


     
 こんにちは。 秋亜綺羅です。
 9月7日の 「合いかぎ」 から始まって、 きょうの詩で9つめになりました。
 秋亜綺羅の作詩週間というわけでもありませんが、
 1週間で7つの詩を書こうかな。 と思っていたのです。
 はじめてみると、 時間が思うように使えない日も多くて…。
 2週間以上もかかってしまいました。
 その間、 八戸の美術館に行って詩人の吉増剛造さんに会ったり、
 季刊ココア共和国第4号の編集があったり、
 新企画のブックレットの会議があったり。
 あ。 そうそう。 このまえの水曜には、ゆきさんがご主人と事務所を訪ねてくれましたよ。
 仙台で開かれるコンサートがあったのだとか。 うれしい時間でした。
 で。 わたしはあすから新しい仕事に入ります。
 音楽と美術と詩をぶつけてみようか。 ということで、
 1年くらいかけてやる予定です。
 わたし以外はみんな若いメンバーなので、生きて帰れるのかどうか…。
 というわけで、 しばらく、 ブログ上での新作の詩はない。 と思います。
 きょうの詩は、 わたしは 「まかない詩」 と呼んでいるものです。
 ここ2週間でひらめいたもので、使えずに捨てるばかりのはずのことばたちを、料理したものです。
 実はわたしには、これが楽しみなのです。
 残りもののことばたちばかりで、みなさんには失礼な気もします。
 でも、 わたしの代表作みたいに言われている、 40年まえの18歳のときに書いた
 「百行書きたい」 も、 「まかない詩」 なのでした。
 ちなみに、「百行書きたい」 は、寺山修司の 「書を捨てよ、町へ出よう」(角川文庫) に載っています。 
 ほっとみるくさん。 きょうの詩はゼッタイに、 泣けませんぜ。
 みなさんも仙台へおいでの時は、ぜひお遊びにお寄りください。
 
 
 
 
 
 
 
 
馬鹿につける薬
                      秋亜綺羅
 
  
 
空気が読めない?
空気のどこに字が書いてあるんだよ
見えないぞ。空気は、見えないぞ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
わたしには、日本語なんてわからない
わたしはあなたを泣くしてる
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
熱中症でなん人も死んだらしいけど
詩に熱中して死んだ人っていないの?
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
ことばより大切でないものなんてない
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
バファリンを半分飲んだら優しくなれますか
優しくないほうの半分を飲んでしまったら…
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
まぜるな危険をまぜよ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
番組の途中ですが、好きだよ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
緑のおばさん、邪魔しないでくれ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
なにが得意なの?
ウソ泣き!
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
ほんものの花はにせものの造花だし
ほんものの造花はにせものの花だ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
これって、クリームコロッケの失敗作?
いいえ! プリンのコロッケだよん
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
無限と永遠の違いについて悩みもしない
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
せんせい、あのね。
うそ、っていうのはね、うそ!
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
わたしの住所は富士山頂百丁目百番地の一
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
わたしの夢
捨てられてしまった可能性が
捨てられない
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
婚活より豚カツ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
ストーカーって
スカートとストッキングがいっしょのやつでしょ
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
愛する人と愛人はちょっとちがうんだな
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
ナイチンゲールとナイチンガールはちょっとちがう
アルゼンチンとアルチンボーイくらい、ちがうな
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
かっぱ巻き、シソ巻き、かんぴょう巻き、納豆巻き、とぐろ巻き
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
空想力飛行機よ!
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
クソまじめ
クソはいいけど、まじめはまずい
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
わたしをいますぐ死刑にしないと
あなたは世界でいちばん愛されてしまうだろう
そんな馬鹿につける薬はこれである
 
これっていうのは、ね
あれ
そんな馬鹿につける薬はあれである
 
 
 
   
シミ抜き屋のラブレター
 
秋亜綺羅
 
 
 
汚れちまった悲しみに
という詩があったけれど
 
悲しみというしみは
いつから付いているのでしょう
 
あなたの憎しみ、シミ抜きいたします
あなたの苦しみ、シミ抜きいたします
あなたの悲しみ、シミ抜きいたします
 
シミ抜き剤は、心をこめた
わたしのやさしいうそです
 
うそにだって
心をこめることはできる
 
海くんはみんなを泳がせてあげるけれど
自分が泳ぎたくなっても、無理なのです
 
海くんに泳ぐ場所がないように
青空くんに飛ぶ場所がないように
あなたには愛する場所がないのです
 
ねえ、わたしのそばにいてください
あなたのそばにいてあげるから
 
ねえ、抱っこしてください、軽くでいいよ
わたしは心のなかで
強く抱きしめ返すから
 
うそです
心をこめて
うそです
 
 
   
かわいいっていうのはね
 
秋亜綺羅
 
 
 
かわいいっていうのはね
きみのこと
 
だいじょうぶ
こわいけれど
いっしょだから
 
涙がとまらなければ
金魚と友だちになろうよ
金魚は悲しくても
涙を流すことができない
泣けない金魚に出会うと
泣けてくる、ね
もっと、もっと泣いてあげよう
金魚はなぜ生きているんだろう
金魚はどこに行きたいんだろう
金魚の悲しみのぶんも
いっぱい涙を流してあげよう
 
ガラスのなかで踊り続ける
きみは
いつかガラスを壊すだろう
 
だいじょうぶ
こわいけれど
 
いっしょに踊ろうよ
さわやかに
しなやかに
そして、したたかに
 
これからきみが行く
水平線だって
波立っているんだ
 
 
  
 
 
   

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