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ここで問題です。
秋亜綺羅
1
馬鹿は自分が馬鹿であることを認識できないとします。
あなたが馬鹿でないことを証明しなさい。
2
幽霊は自分が死んでいることを知らないものとします。
あなたが幽霊でないことを証明しなさい。
3
あなたがいま、このブログを訪れたことは、
あなたが生まれたときからの運命だったのです。
以上を否定しなさい。
4
鏡は左右逆に映すのに、天地逆でないのはなぜでしょう。
5
世界の人間を全員殺すことと、自殺することとの相違を述べなさい。
6
水平線は海ですか? 空ですか?
これらに解答をいただいても、わたしには正解はわかりません。
この質問のどこが詩なんだ、とお叱りを受けそうですが、
あなたの解答こそがきっと、詩です。
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詩
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愛なんて
秋亜綺羅
愛をつくる機械を発明した
さっぱり売れなかったので
愛を感じる機械をつくった
いまもそこのすみっこで
ふたり(2台)で勝手にやっている
愛なんて
愛するものと
愛されるものがいれば成立する
そんな程度のことは
機械にやらせておこうよ
世界のどこかに咲いている
だれにも見られないままで
枯れてしまった
花がある
花が枯れてしまったので
死ぬしかなかった虫がいる
愛なんて
いちいち語らなくても
ちゃんとあるじゃないか
永遠の命がないから
愛なんだね
ひとりぼっちの宇宙だから
愛なんだね
もう帰れないかもしれないから
愛なのかもしれないね
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おまじない・1
秋亜綺羅
あなた
わたし
あなた
わたし
あなた
わたし
あなた
わたし
あなた
わたし
あなた
わたし
あなた
わたし
あなた
わたし
おまじない・2
秋亜綺羅
あ た あ た
な に い い
あ た あ た
な に い い
あ た あ た
な に い い
あ た あ た
な に い い
あ た あ た
な に い い
あ た あ た
な に い い
あ た あ た
な に い い
あ た あ た
な に い い
あなたにあいたい
会いたいという名の孤独。
会えないという名の約束。
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残り半分のあなた
秋亜綺羅
水平線では
泳ぐものと飛ぶものが半分ずつ溶け合っています
鏡と現実の境界にも水平線があって
ふたりのあなたが半分ずつ溶け合っている
だから鏡を見ているあなたは
半分だけあなたなのです
残り半分のあなたはまだ鏡の中にいて
隠れたままかもしれません
帰りたくないのかもしれないね
あなたは半分だけ自分を嫌いだから
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手に負えない奴
秋亜綺羅
あんな奴、嫌いだ
手に負えない奴、というけれど
その手は奴の手じゃない
あなたの手です
あなたの手は
その奴から
なにを手に入れたいのですか
憎しみでいっぱい、というけれど
憎しみがいっぱいなのは、奴じゃない
あなたのこころです
はやく、あなたの鳥かごから
憎しみを放してあげよう
鳥かごから逃げた鳥は
もう戻ってくることはないさ
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