|
「ぐるりのこと。」(2008年) この映画のことは色々賞を取ったという以外は何も知らなかった。 実家で母と見た。 いい映画だった!脚本もいい。橋口亮輔という映画監督をこの映画で初めて知った。 あんまり生活力のない、頼りなげだけど優しい夫に飽き足らなくなったら見るといい映画です。夫婦であるということの良さがしみじみと伝わってきます。 科白が短いという意味では「歩いても歩いても」に似ている。ドキュメンタリー風な撮り方(長いパンとかいつも比較的低い位置のカメラとか)も是枝さんに近いものがあるかもしれない。サリン事件や小学生無差別殺人などの実際にあったできごとに模したらしい事件を法廷画家の目から見れるというのが面白い。その事件の描写の適度なドラマチックさも良い。(ちなみに使われている、日本画を描いた日本画家は山下健一郎さんという方のだった。他に、山口桂志郎さんなどの名前がタイトルバックで見られた。現役で活躍している芸術家の方々である。ところで法廷画家と言えば、先日の元厚生事務次官宅連続襲撃事件の公判の絵がすっご〜く見事で感心したのだけど―NHKだったような??) そして何よりこれが初めての映画というリリー・フランキーも木村多江もいい味を出している。 あらすじ 佐藤カナオ(リリー・フランキー)と翔子(木村多江)はそれぞれ法廷画家、小さな出版社の編集者として働く貧しい夫婦。都内の小さなアパートで静かに暮らしているうちに、生まれたばかりの女の子が亡くなるという悲劇に直面する。それをきっかけに鬱になっていく翔子。最初は何となくあぶなっかしく、簡単にヘラヘラと浮気でもする薄い人間なんじゃないかと思わせていたカナオが意外やとても心の病を負う妻を優しく見守っていく。 子供が亡くなってから数年たって翔子は、心をいやすために通い出した寺の尼僧から天井画の依頼を受け、それに真剣に取り組むうちに健やかな心を取り戻していく。 最初はイヤな母親だった倍賞美津子さんが、はい、いつものように良い味を出しています。あと翔子の兄役の寺島進さんも奥さんも、画家とは反対の不動産やの俗っぽさを出していてすごく良い。嫂のヤな性格が短い科白と演技で見事に出ています。 圧巻ははい、これもいつもの通り柄本明さんですね。幼い子供を暴漢に殺され今でも週末には犯人のいる監獄の外に立つという、肺気腫になってもすぱすぱタバコを吸う役ですが、この俳優ほど俳優なんだということを忘れさせてくれる俳優はないです。 いずれにしても次の橋口亮輔監督作品が楽しみです。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー



「ぐるりのこと」はいい映画ですね。ええ。リリー・フランキー&木村多江はいいわ。柄本さんはいいわ。寺島進いいわ・倍賞美津子いいわ。柄本さんとリリー・フランキーの屋上での絡み、最高ですね。
2009/12/16(水) 午後 11:53
実は去年の8月に僕も記事書いてました。
2009/12/17(木) 午前 0:02
aebeeさん
今晩は☆彡「銅版画制作の日々」のmezzotintです。
当ブログへのご訪問ありがとうございました。
写真の件、お気になさらずに、どうぞお使い下さいませ。
こちらからもTBさせて頂きましたが・・・。
はじかれるようです。感想があまり上手く書けないもので(汗)
レビューを重点に書いているような次第です。
なにげに良い作品でした。
2009/12/17(木) 午前 0:40 [ mezzotint ]
よっくんさん>俳優って良い仕事ですね〜。きっと観ながらあれは楽しく仕事できただろう、とか苦しかっただろ、とか色々想像されるのでしょうね。屋上では何かとっても大切なことを言っていたんですが、何だったかどうしても思い出せないのです。
2009/12/17(木) 午後 8:35
mezzotintさん>銅版画も拝見したかったんですが、なぜかホームページが見つかりませんでした。お写真の件、ありがとうございます。ホント何気ないけど良い作品でしたね。
2009/12/17(木) 午後 8:36