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私が小学校4年のとき しゅうくん という男の子がいました 病弱で 色白で やせっぽちで もちろんイジメられっ子 でも図工は好きで 学校にはマジメ通って来ていました その頃 私もイジメられっこで 男の子からはブスって言われ 女の子からはエーコちゃんはキタナイからと嫌がられていました だけどあまり辛くなかった 「しゅうくんよりはマシじゃけぇ」そう思ってたから 私たちには共通の天敵がいました 太郎くん 頭がよくて スポーツが出来て でも悪ガキで 彼にとってしゅうくんや私は きっとイラつく人間だったんだろうな 日常的にイジメられてた 特にしゅうくんに対するイジメは酷いものだった 日常化したイジメは ほかの生徒も巻き込んで どんどんエスカレートしていき しまいには暴力・嫌がらせまではじまった “プロレスごっこ”といって技をかけられたり 校庭にある遊具で危険な事をさせられていた しゅうくんの机の上にはよく 牛乳ビンに挿した雑草が飾られ チョークで落書きまでしてあった でもしゅうくんは またかって感じで ビンを片付け ふつうに授業を受けていた いつもの風景 いつものイジメ すべてがマヒしていた ======================================== 9月のある日 クラスのみんなは浮かれ気味 明日が運動会だからだ その日の休み時間も しゅうくんは太郎くんに呼び出され 校庭で一緒に遊んでいた チャイムが鳴り 授業がはじまった 「気持ちが悪いから 早退してええですか」 と言ったのはしゅうくん 先生は「そうなん?一人で帰れるん?」 これもよくある光景 病弱なしゅうくんが早退するのも日常的なことだった 晴天に恵まれた運動会の日 私も少しウキウキして登校した でもそこにあったのは 変な光景で しゅうくんの机に白い布がかけてあって キレイな花が飾られてた こんな手の込んだイタズラ… そんなワケないよね 他の生徒も口々いろいろ言っていた ホームルームの時間 先生の口から決定的な一言 『昨日の夜 しゅうくんが亡くなりました 昨日お家で倒れて救急車で運ばれたんじゃけど 手遅れじゃたそうです』 教室内に変な空気が走り 誰も一言もしゃべらなかった その日のうちのクラスは陰気くさい空気がずっと流れてて 運動会どころじゃなかったような気がする 下校前しゅうくんの机をふたたび見たら 誰かれ供えたお菓子がいっぱい置いてあった 次の日うちのクラスの生徒だけお葬式にむかった 黒白の幕・お線香のにおい すごく場違い感を感じながら祭壇に手をあわせた 学級委員長がお別れの言葉を言うと 会場からすすり泣く声が聞こえた それを私は不思議な気持ちで見てた しゅうくんのお兄ちゃんは式の最中ずっと泣いていて 「ごめんよ ごめんよ 守ってあげられんで」と言っていた 異様な雰囲気 よく見ると式場に太郎くんの姿はなかった ==================== ==================== 時は流れ 私達は小学校を卒業した 小さな町の学校 生徒はそのまま中学に繰り上がり でも太郎くんは隣町の私立中学に進んだ 結局 しゅうくんのことは先生から詳しく語られることはなかった ひとづてに聞いた話だと しゅうくんの死因は内臓破裂によるショック死だったらしい 異変に気が付いたのは彼のおにいちゃん ベットで寝ているしゅうくんの様子を見にいったら 泡を吹いて顔面蒼白していたそうだ 彼の死とイジメが関係していたかどうかわからない でも何かあったことは確かなようだ ここ最近 いじめを苦にした自殺が連続しておこっている でもその事件のことを聞くたび嫌な気分になる いじめはいけない事だと思う でもそれと同じように 自殺もいけない事だ しゅうくんはいじめを受けていた それでも生きようと一生懸命いじめに耐えていた 彼は 病弱だったから 命の大切さをよく知ってたと思う いじめは 当事者だけの問題じゃない いじめる者も いじめられる者も 周りの大人も 見てみぬフリのクラスメートも みんな加害者なのだと思う いじめの事、いのちの事を もっといろんな人に考えて欲しいなあ ※転載・トラバ自由にしておきますので もしよろしければ転載お願いします この記事の内容に関するコトは全て責任とります 記事の内容はノンフィクションですが名前は偽名を使っています |

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