私見暴論−Japon Renaissance

和魂覚醒の時は至れり。(FC2支所 「荒魂」)

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『今年は本当にやっかいな年になる。世界全体が鳴動するね』
(2012.1.21 産経)

東京と日本、世界をめぐる情勢

 −−今年、優先的に取り組みたい施策は

 「そんなものはとりたててないね(笑)。ただ、今年は本当にやっかいな年になる。世界全体が鳴動するね。まず、昨年の南アフリカ・ダーバンのCOP会議のざまはなんですか。時間を延長して決めたのは、重病人を手当てしないで見送ろうという話。CO2を多量に排出しているアメリカやシナのゴネ得。4年後に新しいルール作って、それを5年先に実行しようというが、それまでの9年間はどうなるの」

 「いま、北極海の氷だけではなく、全体の氷が溶けて海の量が増えている。それだけ蒸発するから、豪雨にも豪雪にもなる。これらは異常気象ではなく、正常気象なんです」

 「それから、かつて世界を支配してきたキリスト教圏の白人が巻き返され、イスラム教の反撃にあっている。これは歴史の大きなうねり。少なくとも、キリスト教白人のイスラムに対する収奪は終わった」

 「こういう大きな歴史のうねりと温暖化、それからEUの経済的な失敗という3つの大きな問題が出てくる。そういう大きな歴史背景のなかで日本はどうするか、東京はどうするか。東京の問題なんて、世界全体のうねりからすれば小さな問題。しかし、日本は生き延びなければならないし、日本のダイナモ・東京も相当がんばらないとね」

 −−知事は先日、毛沢東の「矛盾論」をひいて、「主要矛盾」と「従属矛盾」について職員に語りかけた。いま、日本が抱える「主要矛盾」とは

 「戦後の日本をよくしたのも、悪くしたのも官僚。官僚が自らの特質を継続性と一貫性などと言っている限り絶対に日本はよくならないし、政治家もそれに迎合している限り、政治は合理化されない。どんどんムダがかさみ、負担が国民に回っていく」

 「昔は、軍が官僚に対する非常に強いテーゼとしてあった。役人は軍に反発し、合理化して論理的に戦うため自ら研鑽し、軍に対する強力なアンチテーゼになった。だが今の官僚は自分がテーゼになってしまった。つまり役人が軍になってしまった。政治家はそれに迎合している。そういう体制を作ったのは結局、自民党。だから僕は自民党を辞めた。それにやはり議員の数が多い。参議院なんていらない。一院で十分です」

 −−昨年は出馬表明直後に震災があり、4期目が始まった。振り返ると

 「感無量って言えばいいのか(笑)。だいたい、僕は120%辞めるつもりだった。都政との因縁というのは皮肉なものだと思っています」

 「12年間、国がやらないことをやって路線を引いてきた。肝心なことはカネです。カネって嫌らしい響きだけど、財政なんです。財務諸表がない国なんて世界中にない。どうして、財務諸表も出てこない単式簿記で済ますのかね」

 −−東京都の財政も厳しい。削減しなければならないところは

 「公共事業、インフラ事業は簡単に削れない。東京でも古くなってきたところもあり、経済を刺激するために、インフラ整備はインパクトがある」

 −−今後の知事としての発信は

 「もういろいろなことを発信した。僕がやった一番大事なことは、会計制度を変えたこと。いい加減な単式簿記で運営している大国が世界でほかにあるかね。財務諸表のないような会社に誰が投資しますか。海外ファンドが東京の行く先に関心を持っているのは、会計制度を変えたからだ」

 −−外資を含めたファンド活用のアイデアは

 「例えば宮城県の気仙沼港の復興。水揚げが多い優秀な港なんだから、県が取り持ち、外国と合弁会社でも作って投資させて、ファンドが担保するとか、いろいろなシステムがあるはずです」

破壊的な教育改革

 −−中曽根康弘元首相にも指摘された破壊的な教育改革で、「教育再生・東京円卓会議」を始めたが

 「教育ってのは破壊的に変えなければダメ。僕が国会議員だったり、党首だったら提唱します。国会でなんでこういう議論が出てこないのかね」

 「これは、国が動かないとダメ。東京が言っても強制力を持たない。この間、橋下君(徹・大阪市長)と話したが、彼は苦い経験を持っていた。文部科学省は地方自治体の首長に教育基本指針を決める権限はないとしていて、ひっくり返そうと思っても、自治体は何もできない、と。国会が動かないとしようがないが、与野党にそんな意欲を持っている政治家はいない。都の円卓会議での意見も、まとめて、国会や文科省にぶつけるしかない」

 −−大阪の教育基本条例を参考にするか

 「まだ分かりません。橋下君に参考に見せてくれとは言いました。参考にするときはしますし、ダメなものはダメ。かなり乱暴なところもあるらしいから。ただ、教員の勤務評定はする必要がある。誰が評価するか難しい問題はあるが」

 「東京で言うと、教育委員はしっかりしたメンバー。しかし教育長がもっとしゃきっとしないと。教育長の任命権は持っているから、次の人事は考えます。何も役人が天下りでいく必要はない。しっかりした人間を外部から連れてくればいい」

 −−戸塚ヨットスクールの戸塚宏氏らと共鳴できるところは

 「戸塚君は、少なくとも小中学校のレベルでは教育は体罰だと言い切るが、これでは世の中は躊躇する。しかし、体罰は一種の刷り込み。刷り込みは肉体的に苦痛を伴うかもしれないが、それをやらない限り、本当の教育やしつけできない。軟弱な地盤に高層ビルを建てるようなものです」

 −−学校でも体罰、刷り込みのようなものは必要か

 「もちろん。たとえば、悪いことをした生徒を立たせるのが体罰ですか。懲罰かもしれないけれど、体罰ではないでしょう。殴る蹴るというのは、別の問題かもしれないけれど」

 −−東日本大震災後、日本人のものの考え方が変わったとも言われるが

 「全然そんな印象はない。極限状態を経験すれば、本来の日本人が持ってる美徳のDNAは出てくる。ただ、東北で行われている絆の確認がわれわれにとっては非常にフレッシュに見えるが、実はごく当たり前のこと。それを拡大解釈して日本人の本質を論じるのは間違い。日本人は総体的にはまだまだ他力本願で、甘えの構造になってしまった」

 「昨年末、外国人に靖国神社に放火されたが、あまりみんな怒らない。僕は本当に痛憤する。これだけなめられた国は世界にないのではないか」

 −−知事の言う「我欲」に変化はあったか

 「全然ない。我欲を抑制する『我慢』を体得しなければ。体罰がない教育を受けたから、いまのような日本人になった」

(続く)

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