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たくさんの星が小さく揺れている。
見上げながら吐く息は白く、冬がまだそこに居ることを教えてくれる。
いくつもの光景がフラッシュバックするけれど、それはもう遠い過去のこと。
過ぎた時間が決めるんじゃない、“ あの日 ”からの距離は心が決める。
離れて苦しんで、諦めて、また揺り戻されて、
そんな日々すら、もうどうでもいいように思えてしまう。
過ぎた日のバラ・・・・・・誰もが心に持っているもの
大好き、愛してる・・・・・・そこに嘘はなかった
冷たい大気が、瞳に凍み入る。
静寂の中、星の音が聞こえてくる。
空が近づいてくるのか、自分が引き込まれていくのか。
そうね、わたしには“ ひとり ”以外の生き方がないのかもしれない。
冷えた鍵を取り出して、暗い玄関の壁によりかかる。
振り返れば
降るように星が煌き、まるで自分だけが見ているような優越感を覚える。
もういいよね。
わたしはわたしでしか生きられないのだもの。
その瞬間にできることは、ただひとつだけ。
そのひとつひとつを大切にして生きていこうと思うの。
自分を信じて、ただ真っ直ぐに
この空の一員になれるまで、今は生きていこうと、そう思うの。
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