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いつもいつもキミの傍に・・・

まりんずBAR

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「いらっしゃいませ、ようこそ、まりんずBARへ

 どうぞ、お好きな席におすわりください」




いつの間にか目の前を歩いていた黒猫に導かれるように

あたしは小さな木製のドアを開けた


店内には、誰一人お客さんはいない

そうね・・・・・日曜日のこんな時間じゃ、外で飲む人も少ないかも

そう納得しながら、あたしはカウンターの一番右側、ドア寄りの席に座った


ふっと左を見ると、さっきの子猫が左端の椅子の上で丸くなっている

うふふ、素敵なお店に案内してくれてありがとう

そう心で囁くと、その黒猫は一度だけ尻尾を振った



「今日もお疲れさまでした

 ご注文は何になさいますか?」

「ええと・・・・・じゃあ、薄めのハイボールで

 ウイスキーはニッカ・・・・・かな」

「はい、かしこまりました^^」



白いシャツの彼女の、ウイスキーのボトルに手を伸ばす後姿を見ながら

何となくホッとしていく自分に気がつく

そっか・・・・・あの笑顔ね、優しい背中にその余韻を感じているんだわ



「はい、どうぞ、薄めにお作りいたしましたが・・・いかがでしょう?」

「ありがとう」


きっと、これは普通に作るよりひとまわり大きなグラスなのだろう

お酒の量は同じだけれど、これなら薄めに作ることができる

もう一度「ありがとうございます」と言って、あたしはグラスを口に運んだ


「とても美味しい!

 ちょうどぴったり!」

「それは良かったです、どうぞごゆっくりとなさってくださいね^^」



あたしはしばらくの間、流れてくるクラシックに耳を傾けていた

懐かしい曲・・・・・ピアノで弾いてもらったことのある・・・・・


「にゃあ」


身体を曲に合わせていると、黒猫が首を傾けてひと声鳴いた

うふふ、商売上手だこと


「もう一杯同じのを」

「はい、かしこまりました

 なんだか、催促しちゃたみたいですね^^」

「いいえ、絶妙のタイミング!

 このお店はおひとりで?」

「いえいえ、オーナーはこのまりん、黒猫ですが^^

 わたしは雇われ人、波瑠と申します

 それにしても・・・・・今日は暑かったですね」


綺麗な指があたしの目の前で器用に操られている

まるでバレエを踊るように・・・・・


「ひとりドライブの帰りなんです、逢えないとわかっている人に逢うための

 うふふ、可笑しいですよね、支離滅裂・・・・」

「はい、どうぞ^^」



彼女の瞳は、まるで耳であるかのように、あたしのとりとめのない言葉少なな話を吸収してくれた

それはただ、ドライブで見たところどころの風景の話だったのだけれど

例えばインターのすぐ傍に新しくできた喫茶店の話とか

2年まえと比べてどんな風に変わったとか

あたしは、ぽつりぽつりと、3杯目を飲み終えるまで話していた



「ありがとう、すっかり長居しちゃました

 最後にオレンジジュースをいただけますか?」

「はい、かしこまりました^^」


これを飲んだら、帰って寝よう

また明日が来て、現実に埋もれていくんだもの


「はい、どうぞ」

出されたオレンジジュースは、丹念に搾られたものだった

生の香りにまた癒される

「それから、こちらも

 どうぞ、となりのお連れ様にも・・・・」

「!!

 わかっていたの・・・・・?」

「ええ・・・・・最初から

 お客さまはずっとおふたり・・・・・・ご一緒でした」

「ありがとう・・・・・・」


あたしは目を閉じた

ひと滴の涙があの日の風を運んで来る

それを胸に閉じ込めると、波瑠さんにお金を手渡した


「ごちそうさまでした」

「ありがとうございました

 よろしかったら、またお越し・・・・・・

 あ、あの・・・・・お名前伺っても宜しいですか?」

「ええ、もちろん、あたしは不由子です

 同じように季節の名前だなんて、ちょっと不思議・・・・・また来ますね」

「ありがとうございます

 不由子さんが望めばいつでも」


あたしは何かに向うように、小さな木製のドアを開いた

そして、出来る限り優雅に波瑠さんに会釈をして、扉を閉めた

少し冷たくなった風が髪を揺らす



「ねぇ、貢

 あたしはこれからも頑張るよ

 本当の意味で、もう一度キミに出逢えるように

 大好きなキミに向き合える、そんな自分になれたら、必ず逢いたい・・・・・・・」









不由子を久しぶりに登場させてみました
成長することえでいつか視点も変わってゆくような気がして・・・・・
幸せは、幸せと感じる自分の心の中にある、今でもやっぱりそう思っています
自分なりの幸せを見つめ考えて生きたいなぁ・・・って、こっちのが支離滅裂!?かな^^




    
 


はぁ〜、今日も疲れた〜〜〜!

今度のプロジェクトでは、入社6年目にして初めての大役

周りの評価もいい感じだし、このまま突っ走らないとな!



今日は一斉定時だし

この間先輩に教えてもらった居酒屋にでも寄っていこうかな

今日は気疲れなく飲みたいし、あそこなら一人でも大丈夫だし、うん、そうしよう♪






あれ?

サクラ??





生温かな風が、いきなりピンクの花びらを旋回させている

しばらくして、強い風がおさまると、俺は閉じていた目を開けた





あれ?

こんなところに、こんなお店あったっけ??





しかも入り口には一匹の黒猫が緊張感なく伸びをしているし

ま、いっか、新しいお店っていうのも、新規開拓あるのみだなっ!

というわけで、俺は木製の小さなドアを開けた




「いらしゃいませ、ようこそまりんずBARへ

 どうぞお好きな席におすわりください」




白いシャツに黒いベストの女性が、微笑ながらふわっと右手を広げた

オレはカウンターの5席のうちの真ん中の席を選んだ




「あなたがまりんさん?」

「いいえ、わたしは波瑠と申します^^

 このお店のオーナーは、そこの席に座っている・・・・・」


「にゃあ」



声?のする方を見ると、さっきの黒猫が

『興味はないけれど、それでも一応返事だけはしてやるか』って態度で、尻尾を揺らしていた




「とりあえず、レモンハイください」

「はい、かしこまりました^^」




客はオレだけかぁ・・・

でもここはこじんまりとしていて居心地の良いところだな、今度はオレが先輩に教えてあげようか・・・




「はい、お待たせいたしました」




熱めのおしぼりをカオにあてていると、レモンハイがやってきた




「今日もお疲れさまでした、暑かったり寒かったり、体調管理も大変ですね」

「あぁ、そうなんだよね、先輩のひとりも具合悪くなっちゃって、その分も頑張ってるとこなんだ

 実は今日も先方との打ち合わせがあって・・・・・っと、まずは頂きます」



グラスを持ち上げた先に、波瑠さんの笑顔がある

オレの話にうなずく、そのうなずき方のリズムが心地よくて

オレは、別に話さなくてもいいようなこと

っていうより、ちょっとした社外秘??まで、いつのまにか話している自分に気がついた




「あ、しまった、これは秘密ね!」



オレがそう言うと、彼女は口もとに人差し指をあてながら

大きな瞳をクルっとまわすと、「はい、秘密で^^」と楽しそうに答えた

1杯、2杯と熱心に話すほどにグラスを重ねる、EXILEには遠く及ばないけれどね




「よし、これが最後、明日も仕事だし」

「はい、かしこまりました」




相変わらず黒猫のまりんは我関せずと伸びをしては、また丸くなっている

それを見ていると、オレもなんだか伸びをしたくなった




「わたしも、なんです^^

 まりんを見ていると、とりあえずグイ〜〜っと背伸びをしようかなぁって思うんです

 つられちゃいますよね^^」


「あはは、ばれちゃった?

 ほんと、その通り、不思議な猫ちゃんだね」


「ええ^^」



オレは大袈裟に伸びをして見せた

ぐ〜〜っと込めた力をゆっくりと緩めると、肩の力が良い感じで抜けていく

よし、これで明日も頑張れそうだ、今はとにかく突っ走るしかないもんね



「ごちそうさま、ありがとう」

「こちらこそ、ありがとうございます、宜しかったらまたお越しくださいね^^」



薄紫のアイシャドウのパールが白熱灯に優しく光っている

その眼差しにドキドキッとしながら、もう一度会釈をすると

オレはチラッと丸くなったままの黒猫ちゃんを見て、店のドアを開いた



夜風には、相変わらずサクラの花びらが舞っている

「ありがとうございました、どうぞお気をつけて」



波瑠さんの声を背中に受けながら



そうだ、行かなくちゃ

オレは、明日に向って歩き出した









    

はぁ〜〜、今日も疲れましたぁ〜〜〜〜〜!
ハンドベルってやったことありますか?
今日は初挑戦してみましたが、良い音って難しいものですね^^

    
 

長くなった陽もとうに沈んだ道を歩きながら、わたしは疲れを感じていた

知らず知らず背を屈め、下を向きながら歩いていると

小さな黒猫が目の前を過ぎった


「 こんなとこに黒猫? 」


ふっと視線を上げると・・・・・そこには小さな木製の看板が掲げられていた

   


     『 ようこそ

       まりんずBARへ 』



そう言えば、喉も渇いたし、今日は少し飲みたい気分

初めてのお給料も入ったことだし・・・・・

いつもの自分なら、ひとりでお店に入るにも大いなる勇気がいったのだが

数歩先で振り返る黒色の子猫につられて、木製のドアを開いてしまった



「 ようこそ、まりんずBARへ^^ 」


程よい明かりの中から、ひとりの女性が声をかけてくれた

見回しても・・・・・お客さんは誰もいない


「 どうぞ、お好きな席へ 」

「 はい・・・・・ 」


そこはカウンターに5席と、ボックス席がふたつ、それだけの小さな空間だった

わたはしカウンタの右から2番目を選んで、静かに椅子を引いた

ふっと見ると、一番奥の席には、さっきの黒猫が丸くなって眠っているかのように座ってる

耳がピクッと動いたことから、そっとこちらの気配を伺っているのだろう・・・・・


「 ようこそ、どうぞおしぼりを^^ 

  今日も一日お疲れさまでした、わたしは波瑠と申します、この店の唯一の店員なのです^^ 」


白いシャツに黒いベストのその女性は穏やかな笑顔を浮かべてわたしに話しかけた


「 お飲み物は何にいたしましょう? 」

「 あ・・・、じゃあ、じゃあ・・・・・ビール 」

「 はい、ビールですね^^ 」


静かなお店で、わたしはすっとした細身のグラスを仄かな明かりに照らしながら

どれだけの時間を、心地よく響くジャズの響きに揺られていたのだろうか


ふと気づくと既に11時を回っていた


「 あ、あの・・・すみません!

  わたしったら、ぼ〜〜っとしたまま、すっかり長居しちゃって 」


「 いいえ、それよりビール、一度だけ注がせていただきましたが

  よろしかったでしょうか・・・?」

「 えっ?

  あ、ええ、もちろん! 」


そっと微笑む波瑠さんの少し長めの睫が優雅に上下する

それに見蕩れながら、あわてて返事をしちゃったけど・・・・・なんでドキドキ?女同士なのに?


「 ゆっくりされたのでしたら、それが一番です 

  また、お立ち寄りくださいね 」

「 は、はい!ごちそうさまでした^^ 」


わたしは、たったのワンコイン、500円を払うとにっこりと微笑ながら背筋を伸ばして店を出た


うふふ、明日も頑張らなくっちゃね!



それにしても波瑠さんって素敵な女性だったなぁ

また来たいし場所を確認しておこう♪



けれど

わたしが振り返った先のどこにも、今出てきたばかりのその店はなかった


「 ?? 」


不思議だったけれど、すこしも怖いことはなかった

なんだか、それが当たり前のようにも思えて・・・・・


また逢えるかもしれないし、逢えなければきっとそれはそれでいいのだろう

やっと温かくなった夜風を髪に受けながら、わたしは、家に向ってまた歩き出した








    

またまたご無沙汰になってしまいました。。
皆さまはお元気でいらしたでしょうか?
まだまだ仕事と勉強に追われまくっているわたしです

が・・・・・『ようこそ、まりんずBARへ』の短いお話などを書こうと思い立ちました
よろしかったら、どうぞお付き合いくださいませ^^

やっと季候も安定してきたのでしょうか?
みなさまにとって、心地よい日々が続きますように・・・・・深く深く、お祈りいたします


  
  






愛するサボちゃんです♪


ぷっくりとした、この葉が大好き......................Love v(* ̄▽ ̄*)

3年前に頂き物として、わたしのところにやって来ました

すご〜くちっちゃかったんですよぉ〜〜




イメージ 1





大事にしていたのですが

去年の夏に、鉢を転がしてしまって、背の高い一本がボキっと。。



悲しくて、悲しくて

でも、どうしても捨てられなくて

折れたその枝を、もう一度、鉢にさしました



そうしたら、そうしたら、根が出て、元気に成長したんです!



って、これは実はごくごく当たり前のこと

そんな事さえ知らなかったわたし............................((* ・・*)




イメージ 2





折れた枝からは

今年になって、小さな芽が出てきました

おちびサボちゃん、可愛いでしょ( 親ばか!? )



小さな芽は、少しずつ大きくなりました

つやつやとした葉を見ていると

嬉しそうに歌っているようで、これまた可愛くて( カンペキ親ばか )




イメージ 3





芽が立て込んでしまったので

いくつかの芽を切って、違う鉢に植えてみました


どうですか〜〜

ただ今、元気に成長中!!




イメージ 4





このサボちゃん達が、わたしの今一番の “ 愛すべき存在 ” 

大きく育つんだよぉ〜〜〜〜〜!



むっふふ〜

チュッ♪(#つ´з`)つ【 ゚+。:.゚サボ命゚.:。+゚ 】
イメージ 5










    

そして、今夜もオンナひとり
愛するサボちゃんと語り合いながら、ちょいと一杯のわたしです^^


       

笑うから…

 

イメージ 1





                          きっと


                          あたしは笑う





                          幸せかと問われれば


                          あたしは必ず笑う





                          それしか、ないから


                          これからも、それしか、ないから





                          似て非なるもの


                          それがマガイモノだとしても


                          それが、アイだとしても


















いつも、ありがとうございます

このところ、母の調子がすぐれなくて・・・
しばらく、ぼちぼち更新になるかもしれません・・・

ご訪問、リコメ、遅れていて本当にすみません。。。




   

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