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2008年 5月15日
『キャルスター・ホーム』というシニアー・ホームの働きは、決して日常生活のケアーをするだけでは十分ではありません。これがキリスト教シニアー・ホームの必要とされているところです。
住民の一人、トメさんは102歳ですが、長く生きていることを感謝していると言うより、今、悔やむことの方が多いのです。その理由は、79歳の下の息子さんがタバコの吸いすぎで肺を悪くして、今、四六時中、液体酸素のボンベを家庭にまで持ちこんで、やっとのことで生き延びていますが、傍から見るとこの息子さんの方が早く逝く感じがします。タバコは、本当に体に良くないですね。お母さんであるトメさんは、自分が長く生きているものですから、それを悔やんで、「息子より先に行きたい。一思いに死ねないものだろうか」と言います。
先週その息子さんが入院しました。お母さんはクレージーみたいになりました。普通のシニアー・ホームは、お母さんにその息子の家を訪問させるとか、その病院にお見舞いに連れて行くなどというサービスはしないところが多いと思います。しかしトメさんの霊的なケアーということも考えると、カリフォルニア州の指定したサービスだけでは不十分になります。要するに、日常のお世話をするだけでは、お年寄りの心の虚しさを満たすことは出来ないのです。人生最後の時に差しかかかっているのですから、霊的な面も含めたトータルなケアーが必要になります。こういう点では、クリスチャン・シニアー・ホームは、秀でています。
トメさんは、自分の部屋に、ご主人の位牌のある小さな仏壇を持ちこんでいます。これまで福音を語るチャンスは殆どありませんでしたが、この時は私がマタイ6章を開き、彼女の耳元で読み出すと、大きな虫眼鏡を持ってきて、「あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか」と、読むところを追い、一緒に小さな声に出して読むことさえします。
「トメさん、時がくれば心配なく、天のお父さまが迎えに来てくださいます。ですから生きているうちは、一生懸命感謝して生きるのですよ。息子さんだって同じです。この世で心配するより、天国でもう苦しみもなく一緒に暮らせることを願った方がいいじゃありませんか。僕の後について祈ってみましょう」と言うと、アレマア、聖霊様は素晴らしい。102歳のトメさんが、「天のお父さま、愚痴を言って申し訳ありません。どうぞ天国に迎えてください。イエス様のお名前で祈ります」と祈るのですね。ハレルーヤ!
これから、益々多くなるお年寄りと彼らのゴールデン・イヤーを、たとえわずかな人であっても、キリストにある永遠の命の希望をもって、人生を締めくくることが出来るように手助けをしてあげたいと思います。
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