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実はふだんあまり聴かない小松亮太のCDなんですが、ふと手にしてみました。
確か結構最近のアルバムだったと思いますが、昨年だったか来日して話題になったホセ・コランジェロもピアニストとして3曲ほどに参加。収録されている曲自体もほとんど聴いたことのないタンゴばかりで、そのあたりも刺激されました。
久々に聴いた小松亮太のCDでしたが、デビューの頃に比べるとやはり格段に進化していて、ほとんど別人かと思うような音楽感。バックのメンバーも相当替わってますが、メンバーそれぞれがやはり上手いですね。しかもSACDなので音はいいし、いつも古典タンゴとかばかり聴いてる僕にとってはかなり新鮮でした。ポータブルCDにいいヘッドホンで聴くとその感じがわかります。低音とかかなり拾ってますし、ベーシストとしてはグッと来る録音です。
収録曲の内容としては、前述のコランジェロ自身の作品のほかはほとんど知らない曲ばかりでこれも新鮮ではありました。最近の小松亮太は、タンゴという枠から飛び出て、バンドネオンを使ったさまざまな音楽に挑戦しようという方向性だと聞いてますが、収録曲の内容的にもタンゴではあるけど、アレンジとか選曲とか、いわゆるクラシックのタンゴではなくて、よりモダンなアプローチを取っているように感じました。とは言っても、すごく前衛というわけではなくて、タンゴのツボはきちんとわきまえている正統派の進化というか、そんな感じを受けます。一言で言えば、まさに現代のプロ演奏家の音楽です。
若干荒っぽい泥臭いタンゴが好きな僕としては、ちょっとキレイにまとまりすぎている(つまり上品な)きらいもあるように思えましたが、彼の音楽は一流だと思いますし、こういうきれいなCDももちろんあっていいと思います。タンギスツの活動を昨年で終え、しばし充電したいというようなことをラジオの放送で聞きましたが、充電を終えた後の彼がどんな展開を考えているのか楽しみです。
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