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昨日は、奇跡的に仕事が早く片付いた&外出先にいたので、そのまま久々の雑司ヶ谷「エル・チョクロ」へ直行。バンドネオンの仁詩君のトリオ(この編成はお初です)のライブを見に行った。
久々に見る仁詩君の演奏は、なんだかとてもやわらかくて軽かった。トリオ演奏だから、もっと音を出したくなるような気もするのだが、仁詩君は逆に音をセーブしながら、ピアニシモやときにはハーモニクスみたいな繊細な音で演奏していた。鋭く刻むのがバンドネオンの音色だと思っていると驚くかもしれない。でも、それがイヤな感じはまったくなくて、むしろこのトリオの味になっているような気もして、とてもよかった。
実は僕も最近、演奏が少し上達したからかもしれないが、結局ピアノとかそういうところで、どれだけいい音が出せるかが大事なんだよなーと思っている部分があり、その辺の話を終演後に仁詩君としたのだけど、そのあたりは同感のようで、もちろんフォルテを出せなければダメなんだけど、最近は仁詩君も、音色ややわらかさにこだわっているようで、ピアノ、ピアニシモ、ピアニシシモみたいなところを多用しているんだとか。オリジナルの「Jellyfish」という曲も聴かせていただいたのだが、本当にノイズ的なところのピアニシシモから入って、しかもミロンガのリズムと掛け合わせた5ビートの変拍子で、すごくやわらかくて浮遊感のある感じを出していた。だから「Jellyfish」なんだって。なるほど。
最近の仁詩君は、サックスとチューバを入れたイエロータンゴカルテットというバンドもやっていて、実はそっちのほうが見に行きたかったんだけど、なかなか行けずじまい。ようやく今日別のトリオだけど、見られて本当によかった。なんかいろいろチャレンジしてるなーと思ったし、その方向は僕も嫌いじゃない。変にキレイにまとめすぎるようなのはタンゴとしておもしろくないけど(いや、すでにタンゴじゃないけど)、編成とか方法を変えながら、いろんなオーディエンスにアピールしていくというのは、非常にいいことだと思う。
ここ1か月くらい、タンゴ以外のことに追われていたので、なんだかホームに帰ってきたようで楽しかったです。またどこかでご一緒できる日を!
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