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5/14(土)
大分市 iichicoグランシアタ
もう先週の話ですが、去る5/14、大分市で行われた「アルゲリッチ音楽祭 2011」に参加してきました! 参加って言っても、もちろんアルゲリッチと同じ舞台に上がったわけじゃなく、イベントを盛り上げるために、会場内で休憩時間にタンゴを演奏してきたというだけのことですが。つまり、半ば無理矢理演奏してきたという(笑)
元はと言えば、Los PollitosのトップバイオリンであるGardel君が昨年大分に転勤になってしまい、さぞ寂しがっているんじゃないかと思っていたら、いつの間にか彼の地でもタンゴバンドを結成しており、しかも、アルゼンチンつながりということで、ちょっとだけゆかりのある「別府大分アルゲリッチ音楽祭」の今年のテーマが、「クラシックとタンゴの出会い」ということもあって(本当はマルコーニが来るはずだったのだー!)、何とか演奏させてくれと、地元の主催団体のほうに掛け合った、という話。でも、それが何とうまく運んでしまい、いつの間にか、大分のバンドだけじゃなく、東京にいる僕らにも声がかかっており、しかも、主要メンバーが「行く!」と言ったもんだから(当然自腹)、なにげにちょっとした遠征演奏旅行(ビータ)のようになってしまったという。しかし、Gardel君の無茶ぶり、もとい行動力と、強引さ、もとい求心力には脱帽です。だって、僕ら東京から4人(1人は秋田から!)このためだけに週末大分くんだりまで行っちゃってるんだから。
そんなわけで、僕ら東京組(1名は秋田)は、前日金曜日の夕方から夜にかけて大分に集合。僕は朝会社に行き、夕方五時まで仕事をしてそのまま羽田空港へ直行。楽器は現地大分のメンバーに借りることになってたので、とりあえず弓だけを持って出かける。しかし、弓って機内持ち込みにできないのね。ケースの長さが80cmあるので、持ち込みはダメなんだとか(60cm以内はOK)。バンドネオンは持ち込めたらしいが、ベースの弓がダメとは。なんか納得いかない。
大分空港に着いたのは20:30くらい。その一便後の飛行機で来たバンドネオンのM本と待ち合わせ、大分市内行きのバスに乗る。前日リハが夜の21:00から行われており、僕らも22:30くらいから参加。そこで、大分のメンバー(オルケスタ・デ・タンゴ・大分)とも顔合わせをする。リハが終わったのが24:00で、そこからホテルにチェックイン。夕飯も食べてなかったので、この時間になんとかやってた餃子屋で軽く一杯飲んで帰る。
翌日は朝10:00に会場のiichikoグランシアタに集合。PAとマイクをセットした後、午前中リハ。とは言っても、早いお客さんはもう会場に着いており、なんか公開リハみたいになってしまった。一曲終わるたびに拍手とかもらったりして、恥ずかしいやらうれしいやら。お昼は近くのイカ料理店で、イカの活き作り定食を食べ(さすが大分!イカが新鮮。ビクビク動いてました)、帰ったところで、大分のメンバーがリハを行う。音響さんがいないので、僕がおおよそのバランスを見てリハ終了。アルゲリッチが出るマラソンコンサートの開場は15:30だったが、僕らがいる1Fはオープンスペースなので、その間にもお客さんががんがん入ってくる。当然、リハとは言え、ギャラリーがたくさんいるわけで、何となくすでにフライングでイベントが始まってる感じだ。僕らは、休憩時間だけ演奏を行う予定だったが、開場前にだいぶ多くお客さんが並んで、ヒマそうだったし、周囲のボランティアの人たちからも、「演奏したらいいのにー」とか言われ、急遽主催者側から演奏スタートのキューが出る。ここで、本来は時間が余ったらやろうと言っていた数曲を演奏。やがて、開演時間が来たので、演奏はいったん中断して、僕らもアルゲリッチのコンサートを見に会場に入る。
アルゲリッチのコンサートは素晴らしかった。僕は彼女のピアノを生で聞いたのは初めてだったが、何というか、さすがアルヘンティーナというか、ソリストとしての自我の強さと奔放さ、力強さが、非常にリズミカルに、そして力強く響く感じ。今回は「クラシックとタンゴの出会い」がサブテーマだったこともあり、フォルクローレっぽい音楽や、タンゴを弾く場面も。アルゲリッチがアンサンブルでタンゴを弾くなんて、そうそう見られないと思うが、ピアソラの「現実との3分間」とか「オブリビオン」「リベルタンゴ」(このあたりはピアノの連弾)なんかを演奏していて、それはそれでよかった。意外にタンゴも上手いな−、というか、さすが世界最高峰のピアニスト、何を弾いても上手いのだ。しかも、ほかのクラシックピアニストが弾くよりもはるかにタンゴっぽい。彼女らしい奔放さはあるものの、要所はきっちりしめるな−。左手が力強いし、とってもタンゴだ。ラストの「現実との3分間」は、アンサンブルがよくこのピアノに合わせられるな−と逆の意味で感心したりもしたが、それだけほかのアンサンブルメンバーもレベルが高いプレーヤーだったということだろう。いろんな意味でブラボー! アルゲリッチ、好きになりました!
で、休憩時間は僕らの本番。少し早めに出てきてスタンバイ。大分のメンバーが5曲。僕らが8曲ほどを演奏し、持ってきた曲はほとんど弾ききった。僕らが演奏する前では、地元のダンサーの人たちがタンゴのダンスを踊り、そこだけちょっとしたブエノスアイレスに。大分でこんなことするのはおそらく初めてだろう。コンサートにいらしていた皆さんも、初めて見るタンゴ、初めて聞くタンゴに興味津々の様子。何しろこの日のギャラリーはざっと数百人はいた。マラソンコンサートということで、全部で4時間のプログラム。休憩時間も40分もあったので、それなりの気晴らしにはなったんじゃないだろうか。僕らLos Pollitosも、大分のメンバーと一部合同で楽しく演奏できた。久々のGardel君と奥さんのナホちゃんとの演奏も楽しかったし、やっぱり本番は気合いが入る〜! 大分のメンバーも、昨日のリハとは打って変わって本調子! こちらは歌手も2人いて、なかなか華やかだ。お互いに相乗効果で刺激し合って、いい演奏ができたと思う。いやー楽しかった!
やがてコンサートも終了。機材の撤収を行い、夜は打ち上げということで、隣の別府市に移動。会場は、演奏ができるイベントスペースといった感じのオシャレなレストラン。当然ながら、そこでもタンゴの演奏が始まり、ダンサーが踊り、大いにタンゴで盛り上がった。何しろバンドが2組もいて、ダンサーが何組もいるのだ。盛り上がらないわけがない。大分はそれほどタンゴがさかんというわけではないようだが、そういう意味でもこの夜はおそらく特別なものになったのでは。音楽って、タンゴって、わかり合える人同士ならすぐに打ち解け合える。そんな思いを新たにした大分の夜だった。
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