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今週末、10/27(土)に、雑司ヶ谷「EL CHOCLO」で行われた「TRIO LOS FANDANGOS」(con Kenji & Liliana)のライブに行ってきました! 「TRIO LOS FANDANGOS」は、福岡を拠点に活躍している3人組のタンゴバンドで、前々からその噂は聞いていたものの、実際にお目にかかれる機会があまりなく、一度そのライブに行ってみたいと思っていたので、非常に楽しみでした。この夏の「東京タンゴ祭2012」でも、実はご一緒させていただいていたのですが、楽屋も違うし、ご挨拶もできずという感じでしたが、そのステージを見させていただき、さらに興味を持った次第(何しろ、曲まで被ってしまったくらい、バンドの方向性が似ていた)。というわけで、数日前にたまたまこのライブの存在を知り、しかもその日は池袋で立教大学のラテ研の授業を受けていたこともあって、ちょうどタイミングがよく、もしかしたらお客さんがいっぱいで入れないんじゃないかという不安を抱きつつ、行ってみたところ、何とか入ることができました。しかも、補助席でしたが、特等席で、堪能させていただきました。
「TRIO LOS FANDANGOS」のライブは、まさにエンターテインメントで、MCやなんやかや含めてすごく楽しいステージでした。もちろん、ケンジ&リリアナのダンスもこのバンドのイメージにすごく合っていて、よかったです。前述したとおり、僕はファンダンゴスの目指す方向性と、僕らロスポジの目指す方向性はすごく似ていると勝手に思っていましたが、このライブを見て、改めてそう思いました。僕らも、ダンスありきのタンゴを演奏しているつもりですし、ファンダンゴスもおそらくそう。もちろんファンダンゴスの皆さんはプロのミュージシャンですので、僕らとは音楽のレベルがまるで違いますが、選んでいる曲のレパートリーとか見てると、本当にロスポジとだだかぶりしてまして、そのあたりでもなんだか親近感を覚えるとともに、ちょっとやられたなというジェラシー的な気持ちもあり、まあとにかく、似たようなことをやっているバンドがあってよかったなーというのが本音です。そして、そういう意味でも、ちょっと初心を思い出させられたというか、やっぱり、僕らのタンゴもかくあるべきという気持ちを新たにしました。
ロスポジももともと(僕だけの思いかもしれませんが)、「踊るための(踊りたくなるような)タンゴを演奏したい」というところから生まれてきたバンドで、僕が10年以上のブランクを経て、再びベースを弾こうと思ったのも、「僕のベースで人を踊らせたい。いや踊らせられる!」という、根拠のない自信のようなものが、ある日突然わいて出てきたところに、ちょうどバンドの話が来たということが理由だったりします。そして、なぜかたまたま同じような思いを持ったメンバーが初期のロスポジに集まっていて、みんなダンスに興味があり(あるいは実際に踊っており)、その共有されたイメージがあったからこそ、ロスポジはひとまずバンドとして成り立ったのだと思っています。
その後、いろんなミロンガなどで演奏させていただき、コンサートバンドではなく、ミロンガバンドとして、踊り手の呼吸(足音)も感じながら演奏してきて、当時そういうバンドがほとんどなかったこともあって、それなりに好評を得てきたと思ってますが、最近、メンバーの仕事の都合などもあってなかなかミロンガに演奏に行けていません。その代わり、「東京タンゴ祭」をはじめ、比較的大きなステージに立たせていただく機会が増え、それはそれで非常にありがたいのですが、やはりミロンガでの演奏と、大きなコンサートホールでの演奏は別物です。演奏の作り方も、コンサートホールではどうしても基礎をしっかりと作ることから始めなくてはいけません。そして、それはそれなりにうまく乗り越えてきたつもりではありますが、どうも最近何かが足りない。そう思っていたのです。
おそらくそれは、ミロンガで演奏していた頃の、あの距離的な近さと熱気かなと思います。そして、会場や踊っている人の熱気にほだされて、こちらも思わずヒートアップして行ってしまうあのドライブ感。やはり、これは本当のライブでないと感じられない空気でしょう。そういうことを、少し忘れていたというより、遠ざかっていたなということを、思い出しました。ファンダンゴスのステージは、まさにそういう荒削りでも(いや、演奏は荒くないですよ)、周りを乗せていくという空気に満ちあふれていましたね。正直、3人という小編成で、オルケスタのタンゴを演奏するのは厳しい部分も大いにあると思いますが、そんなことは問題じゃない。もちろん1人1人の音楽的技術の高さもある。でも、それ以上に大事なことは、演奏を楽しく、気持ちを入れてやること。上手く聴かせることも大事だけど、それ以上にノリが重要なんだ。そもそも、僕のベースのポリシーもそうでした(いや、それで上手くないのが問題なんだけど…)。だから、今、僕はこう思うのです。もっと熱くて楽しい演奏をしようと。
何というか、あまりに個人的なことなので、ブログに書くのもどうかと思いましたけど、これ以外に、この日感じたことを書く術がありません。ファンダンゴスの演奏やパフォーマンスは素晴らしかったし、谷本さんのMCはおもしろすぎるし、ケンジ&リリアナのダンスもいつもながらに素晴らしくて、ステージ見るだけでも本当によかったんですが、僕の場合、個人的に、そういうことを感じながら見てましたということです。そして、これもタンゴ祭効果なんでしょうが、ケンジさんに紹介してもらい、ファンダンゴスの皆さんとご挨拶させていただきましたが、「あー、あの画面に大きく出てた人!」と皆さんに言われました。つまり、顔は見知ってもらってたというわけで、ありがたい限りです。谷本さんともお話しして、「タンゴ祭では曲(Loca)かぶっちゃいまして」と言ったら、「でも、おんなじような曲やってるバンドがあってうれしかったですよ」とも言われました。上述のように、僕はロスポジとファンダンゴスは、目指す方向性がかなり似ていると勝手に思っているので、そういうように言われたのは正直うれしかったです。その場でファンダンゴスのCDを2枚買って帰りましたが、聴いてみてびっくり。ロスポジ(およびそのスピンアウトユニットである「アントリオ」)と、レパートリー被りすぎです! まさかこの日本で「Una noche de galufa」を演奏しているプロバンドがあるとは思わなかったし、「Milonguero en el 40」とかもプロのバンドでやってるのを聴いたことがないです。「Don Juan」もそうだし、「Boedo」とか「Mala Junta」とかは僕も大好きな曲だし、「Payadora」も僕らのレパートリーだし、もちろん「Loca」も。と言うわけで、やっぱり、勝手に同類と見なさせていただきます! プロとアマ、もちろんステージは違いますが、僕らも負けないように頑張らないとな。いろいろ刺激もらった、いいライブでした。
i Muchas Gracias ! Trio Los Fandangos!
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