タンゴ練習帳

アルゼンチンタンゴを演奏するベーシスト(希少価値!)の練習日記

タンゴの名曲

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Palomita Blanca

最近ちょっとギターでこの曲を練習しているんだけど、なかなか手強い。何かお手本になるようなものないかなーと思って探してたら、こんなビデオが出てきた。いやいや、これすごいよ! あまりの超絶っぷりにもう笑うしかないというくらいのスーパープレイ! まあ、Juanjo DominguezとJulio Paneって希代の名手同士のデュオだから、そりゃそごいだろって思うけど、にしても半端じゃないわ、これ。こんなに超絶で上手いPalomita Blancaはほかにないと思う。もちろんTroiloの演奏も好きだけど、これはこれでため息が出るほどの上手い演奏。しかもただ上手いだけじゃなくて、その瞬発力、アドリブ力、センス、もう何から何まですごいとしか言いようがない。いやー、こんな風に演奏できるようには絶対ならないと思うけど、この10分の1でも自由に楽しく演奏できるようになりたいなあ。
 

Boedo

僕がタンゴの中でももっとも好きな曲ベスト3には必ず入る「Boedo」(ボエド)。「Boedo」というのは、ブエノスアイレスにある下町(通り)の名前。僕もブエノスに行ったときには、そこを訪れたが、まあ何という変哲のない街だった。でも、その雰囲気は、東京で言えば両国とか森下あたりの雰囲気に近いかもしれない。つまりは下町であり、おそらく50年くらい前までそこには下町のポルテーニョ達の、明るく飾らない雰囲気があんたんだろうと思う。それは日本も同じだ。失われてしまった下町情緒。もちろん、この曲ができた当時はまだそれが健在だったと思うのだが、今その空気を求めても難しい。ただ、想像はできる。そして、僕がこの曲を聴いて想像するのは、活気のあった東京の下町そのものだ。
 
僕はこの曲が大好きである。オリジナルのデカロ版はもちろん、いろんなアレンジの演奏もみんな好きだ。つまり、元の曲がよほどいいということである。デカロ以外では、サルガンオルケスタによる演奏がすごく好きだが、このアレンジは、僕の所属するロスポジでもレパートリーにしている。僕がこの曲を好きなのと同様に、ピアニスタの尾崎さんもこの曲が好きなので、演奏はすごく楽しい。そして、サルガンのアレンジのいいところは、どの楽器も同様に重要であり、見せ場があること。バンドネオン、バイオリンは言うに及ばず、ピアノソロとその裏のベースもこれまた大きな見せ場を持っている。きれいで弾むようなそして重なるハーモニー。ソロ楽器からソロ楽器へと受け渡されるメロディー。どこを取っても、まさに名曲なのである。今度の「東京タンゴ祭2012」でも、この曲を演奏します。メンバー全員が、この曲をすごく愛していることがわかるような、そんな演奏をしたいと思っています。ぜひお楽しみに!
 
さて、そんな「Boedo」のYouTubeで見かけた演奏がこちら。タンゴの演奏としては珍しい、バンドネオン、ベース、ギターのトリオ編成。あえてピアノを入れず、しかもバイオリンも入っていない、非常にシンプルな構成のトリオだが、実に見事に「Boedo」の持つ雰囲気を演奏しきっている。もともと昔のタンゴは、ピアノが入っておらず、ギターの奏でるメロディを主にしながら演奏していたのだが、この編成も、そんな昔のタンゴ、つまり昔のいい時代のボエド、そのものの雰囲気が伝わってくるようで、これまた楽しい。もともと僕はこういうシンプルな編成が好きなこともあって、非常に癒やされました。しかし、本当にいい曲だ。

Sentimiento Gaucho

フランシスコ・カナロの数ある名曲の中でも、ベスト3くらいに入るんじゃないかと思うくらい好きな曲。僕は、元々この曲を大学時代にサークルの先輩が演奏するインストゥルメンタルで聴いていたので、すっかりそのイメージが払拭できず、今でもかなりのアップテンポで演奏したりしているが、いろんな音源を聴くにつれ、最初のイメージとは全然かけ離れた音楽だということがわかってきた。そもそも有名なのは「歌」だし。元々の演奏はもっとゆっくり遅くて、牧歌的な感じだったようだ。でも、後年いろんな人がいろんな演奏をしていて、僕らが演奏してる元になったカナロ楽団の後年の演奏はかなり速いし、そのほかにもいろんな解釈によるいろんなアレンジがあっておもしろい。そして、速く弾いても遅く弾いてもやっぱり魅力的なのがこの曲の特質だ。つまり、曲がいい。名曲なのだ。
 
ここに挙げた、Virginia Luqueの若い頃の演奏は、中でも秀逸なんじゃないかと思う。Virginia Luqueは、昨年に公開された映画「カフェ・デル・マエストロス」の中でもかなり出ていた歌手だし、僕もブエノスに行ったときに、たまたまライブで見て、すごい圧倒された覚えがある、現代タンゴ界の美空ひばり的な方だが、若い頃のこの演奏は本当にカッコいいとしか言いようのない、素晴らしい演奏だ。ぜひ一度聴いてほしいが、これぞタンゴだ! この曲は、カナロ楽団の演奏で歌ったもっと古い歌手、たとえばAda Falconや、Nelly Omarや、あとLibertad Lamarqueなんかの録音が有名で、僕もすっかりそのイメージでとらえていたのだが、このLuqueの歌は全然違う。Lamarqueの歌もすごく好きで、いわゆる女性的な、かわいらしい歌なのだが、Luqueのこの歌は、もっと力強くて、しかももの悲しい。音楽的に言えば、フォルテとピアノのコントラストがはっきりしていて、しかもフォルテは叫び、ピアノは震える、そういうテクニック以上の魂(Corazon)あふれる歌なのだ。まあ一度聴いてもらえれば、言いたいことはわかってもらえるだろう。とにかく素晴らしい。カッコいい! Virginia Luqueにもっと若い頃に出会いたかった!
 
さて、そんなLuqueの素晴らしい歌なのだが、これはこれですごくよくこの歌のタンゴを伝えていると思うし、僕らが演奏するちょっと(かなり?)速い、カナロ・モデルノな演奏もそれはそれで気に入っている。どう料理しても、いい音楽はいい。僕はこの曲が大好きなので、バンドで演奏するときも少しばかり気合いが入ってしまうのだが、気持ちが前へあふれるのを押さえながら、テンポをキープするというのが、非常に至難の業でもあり、ベーシストとしての腕の見せ所でもあるわけで、これには毎回新鮮な気持ちで取り組んでいる。何度演奏しても飽きることがない。やっぱり名曲なのだ。
 
というわけで、最後に僕らLos Pollitosが、先日大分で弾いた、前のめりな演奏をどうぞ!
 

? Que tango hay que cantar ?

Ruben Juarezさんが亡くなったということで、彼の代表曲であろう「? Que tango hay que cantar ?」を、YouTubeで探して見ている。
 
先に挙げたビデオはかなり若い頃の映像だが、こちらは結構最近のもの。体型もずいぶん変わって、声もあれだけ美声だったのが、ちょっとダミ声になっている。でも、彼の演奏と歌唱の本当のすごさがわかるのは、むしろこちらの演奏だろう。バンドネオンソロから始まり、ほぼ独奏にて、歌が入っていく。トリオくらいのシンプルな構成なのだが、とにかくJuarezさんのパフォーマンスがすごいので、圧巻。見入ってしまう。
 
バンドネオンに限らず、リズムが若干不規則に揺れるタンゴは、楽器を弾きながら歌うのがとても難しい。歌も、ものすごく揺れるので、味を出そうとすればするほど、楽器との差は開いていく。ギターならまだストロークで合わせる手もあるが、バンドネオンとなるとそうはいかない。だから、バンドネオンで歌うなんて人はまずいない。だって、楽器だけでも難しいんだから。でも、この人はそれをかなり高度な揺れをつけながら、難なく(のように見える)こなしている。これは、まさに、彼にしかできないパフォーマンスだ。それも、バンドネオンも歌も、どちらも一級品なのだから恐れ入る。不出生の人物であったのは間違いない。
 
ちなみに、この「? Que tango hay que cantar ?」は、直訳すれば「どんなタンゴを歌うべきか?」という意味である。歌詞について詳しくは知らないのだが、おそらくそう問いかけているのはバンドネオン自身(Yo soy la bandoneonという歌詞が出てくるので)ということかと思う。後で時間があったら、詳しく調べてみたい。
 
とにかくご冥福をお祈りします。

Mala Junta


フリオ・デカロ、ペドロ・ラウレンス作曲

僕の中では、タンゴの曲の中でも1、2を争うほど好きな曲。「Mala Junta」は直訳すれば「悪い友達」ということで「悪友」とかそんな意味なんだろうが、暗い曲の多いタンゴの中では、結構突き抜けた明るさがあるし、その明るさの中でどことなくしみじみとさせるところもあり、その裏腹さがとてもいい。元はと言えば、デカロ・ラウレンスが作った曲で、デカロ楽団のオリジナルもすごくいいのだが、プグリエセ楽団の演奏もなかなかいい。僕もいつかまともに演奏したいと思っている曲ナンバーワンなのだが、このプグリエセ楽団の演奏の映像を見て、その思いを新たにした。いやいや、カッコいいじゃないですか!久々にタンゴ聴いて燃えました!(萌えました!) これぞ、僕の思い描くタンゴですよ〜。熱い!熱いなー! これはまさしくロックですよ。だから、タンゴはロックなんですよ〜!

この映像、肝心なソロのところが途切れちゃったりしてますが(笑)、でもそんなの関係ねー、と言わんばかりのこのバンドネオン隊の熱い演奏を見よ!って感じです。おまけに言うと、ベースの奏法も非常に参考になりますねー。プグリエセ楽団といえば、「ジュンバッ!ジュンバッ!」と称される力強いベースラインが特徴なわけですが、一拍三拍をかなり強烈なスタッカートで弾くのはわかってましたが、その裏の二拍四拍をどう叩くかと言うのは結構試行錯誤がありまして、最近僕は、弓をアップで返すときに少しスラップ気味で叩くような弾き方をしているわけですが、この映像見ると、そんな甘いモンじゃないですね。真上からフィンガーボードの上に叩き付けてます(笑)。こりゃ、弓や楽器に悪いわ(苦笑)。しかし、こうやってあの強烈なビートが作り出されたんですね〜。いやいや勉強になりました!

ほかにもあります。

Osvaldo Pugliese - Mala junta - Teatro Opera
http://www.youtube.com/watch?v=Vx8XbshQVWE&feature=related
オペラ劇場での演奏。こちらは映像もフルバージョンで、非常にすばらしい演奏!
特に途中のソロの掛け合いのバンドネオンが見物。素晴らしすぎる!
その後のバイオリンのソロと、その後のフィナーレへの盛り上がり、これぞプグリエセって感じの名演です!

Pugliese Mala junta
http://www.youtube.com/watch?v=-cRASR_gPzQ&feature=related
これもおそらく同じくらいの時代の演奏でしょうね。映像がクリアなので、演奏者にとっては参考になります。マエストロの手元アップの映像とか必見です!実に素晴らしい! このゴルペなんですねー。


しっかし、ホントにこの曲はいいですね。もう絶対来年演奏することに決めました! バンドネオンの皆さん、バリエーションよろしくお願いしまーす!

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