タンゴ練習帳

アルゼンチンタンゴを演奏するベーシスト(希少価値!)の練習日記

タンゴの名曲

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Troilo y Salgan!


いやー久々にすごい音源を見つけてしまった〜! Thanks YouTube!

映像が流れるワケじゃないんですが、このキンテートのメンバーを見たらタンゴファンならピン!と来るはず。

Integran el Quinteto
Aníbal Troilo en Bandoneón
Enrique Mario Francini en Violín
Roberto Grela en Guitarra
Horacio Salgán en Piano
Enrique Kicho Díaz en Contrabajo

うおー!! すげーーー!! 天下のトロイロ&グレラ師匠に、それ以外は、キンテートレアルのメンバーじゃないですか! ていうか、レアルのメンバーとトロイロが演奏してる音源なんて初めて聴いたです!! 映像がないからホントかどうか疑わしい? いやいや音を聴けば間違いなく、これはトロイロのバンドネオンで、サルガンのピアノだってことはわかりますですよ。しかも、バイオリンがフランチーニ師匠! ギターがグレラ師匠で、ベースがキチョ師匠ですよっ!!! これはまさに「タンゴのオールスターやー!!」(彦麻呂風)です! 素晴らしい!! 実に短い演奏ですが、これは、僕にとっては世紀のビッグスターの共演です〜! いやはや感動しましたっ!!


感動ついでに、サルガンつながりで、こんなビデオも見つけました。

6 - Encore 1 - A Fuego Lento - Salgán - Dudamel y Filarmónica de Berlín
http://www.youtube.com/watch?v=jbCxkiy2qro&feature=channel_page

ベルリンフィルが、サルガンの「A Fuego Lento」を演奏してます!!
それがまた実に素晴らしい! サルガンオルケスタの曲って実はオケ向きですね。

Remembranza


「Remembranza」(追憶)
1934年
Music: Mario Melfi
Lyric: Mario Battistella


タンゴ歌謡の名曲である。作曲者、作詞者ともに、それほど有名な人ではないと思うが、とにかくそのメロディの美しさと詩の奥深さに心うたれる、スケールの大きな曲である。

YouTubeの映像は、ダリエンソ楽団と、歌手アルベルト・エチャグエによるもの。ダリエンソ楽団については、このブログでも散々書いている気がするが、僕のもっとも敬愛する楽団の1つで、とにかくリズムに重きを置いたものすごい「ロックな」楽団である。そのダリエンソ楽団と、ダリエンソ楽団お抱えと言ってもいい名歌手・エチャグエの共演が映像で残っているというのは、本当にありがたい。YouTubeさまさまである。

映像を見てもらうとわかるが、エチャグエが気持ちよく歌っているその「すぐ」傍らに迫り来るマエストロ・ダリエンソの鬼気迫る迫力と、それに若干驚いたようなエチャグエの表情もすごく印象的なのだが、そもそもこの「Remembranza」という曲の持つパワーについて語りたい。

「Remembranza」は、歌謡タンゴとしてよく知られた曲で、有名度ではきっと「Nostalgias」や「El Dia Que Me Quieras」に並ぶほどではないかと思うが、「Nostalgias」や「El Dia Que Me Quieras」の持つ、メロウな感じというか、バラードっぽい感じがないのが、この曲の特徴だろう。曲としては非常にダイナミックで、特にこのダリエンソ楽団の演奏は派手な感じがする。でも、メロディ自体は非常に美しい。こんな美しい歌曲を、現代の誰かがカバーしてくれてもよさそうなもんだが、まあ古き良きタンゴの雰囲気そのままに、朗々と歌い上げる「涙節」という感じか。そういう意味では、ちょっとだけ、エディット・ピアフの歌う「愛の賛歌」に似ていなくもない。

そんなわけで、とにかくタンゴの歌曲としては有名な曲であるが、なぜか最近あまり歌われることが少ない気のする曲でもある。僕の持っている音源でも、「Remembranzaといえばダリエンソ楽団」という感じで、そこそこモダンな楽団や歌手が歌っているのをあまり聞いたことがない(歌手がソロで歌うのは別として)。でも、聞いていただいてわかるとおり、間違いなく「名曲」である。わかりやすいメロディラインと、その曲に乗せられた絶妙なる歌詞(サビの部分で「Volvela a Florecer」(再び花咲くはず)なんて来る部分は、スペイン語をさしてわからない身にもグッと来るものがある)は、タンゴの王道を地で行く魅力に満ちあふれている。

せっかくなので、サビの歌詞だけ引用しよう。

Ah que triste es recordar
ああ、思い出すことはなんて悲しいの!

despues de tanto amar,
あんなに愛し合ったそのときから

esa dicha que paso...
過ぎ去った過去のこと…。

Flor de una ilusion
花、幻影の花

nuestra pasion se marchito.
私たちの愛は終わったというのに。

Ah olvida mi desden,
ああ、忘れようとしていた思い出が

retorna dulce bien,
甘く戻ってくる

a nuestro amor
私たちの愛に。

y volvera a florecer
そして、再び花咲くでしょう

nuestro querer
私たちの愛が

como aquella flor.
あの花のように。


ヨーロッパの詩にある程度慣れ親しんでいると、それがおそらくそのまま受け継がれたアルゼンチンで生まれたタンゴの詩がとても理解しやすい。そして、それがタンゴという甘美で切なく、どこか破滅的な音楽を伴った場合に、詩以上の世界を軽々と手に入れることができる。

Remenmbranzaの歌詞はまさにその世界だ。甘く、切なく、どこかやるせない。そこには、かなわぬ思いと知っていながら、なおも叫ばないわけにはいかない自分がいる。「Remembranza」(追憶)とは、そんな思い出の断片を歌った歌である。単なる「記憶(Recuerdo)」でもなく、「情熱(Pasion)」でもない。Pasionがあった過去を持ちながら、Recuerdoにもなりきれない、いわば生乾きの傷のような切ない恋慕。その気持ちを、この歌は実に巧妙に歌い上げている。

僕のイメージでは、エチャグエという歌手は、もう少しひょうきんな軽い感じの歌手なのだが、Remembranzaを歌い上げる彼の表情は、そんな思いを感じさせない。もちろんラテン系のアルヘンティーノという部分を差し引いたにしても、この映像が伝えるエチェグエ、そしてマエストロ・ダリエンソの「思い」というものが、僕にはガンガン響いてくるのだ。

Palomita Blanca


Anselmo Aieta作曲

タンゴワルツの名曲中の名曲だろう。
タンゴというか、フォルクローレとしてもよく知られた歌である。
この曲は、いろいろな人がいろいろな演奏をしているが、特にギターと歌のデュオなどでよく使われる。僕の持っている音源でも、そのほとんどがギターと歌、あるいはオルケスタと歌、という取り合わせで、実は純粋に器楽演奏というのはそんなにない気がする(タクナウなどのギターデュオとかはある)。

そんな中で見つけたトロイロの演奏。トロイロはこの曲をいろいろな形で演奏していて、中でも彼のグランオルケスタが演奏した演奏(歌つき)は、Palomita Blancaの名演の中でもトップクラスだと思うが、それとは別に確かトロイロ=グレラのクアルテートでもこの曲を演奏していたように思う。そんなトロイロ=グレラの雰囲気を感じさせる映像がこれだ。

この映像をそのまま信じるなら、トロイロのバンドネオンとギターのデュオだけで演奏している。バンドネオンとギターだけの演奏というのは、実はありそうでそれほどない取り合わせだったりする。その昔、グアルディア・ヴィエハの時代は知らないが、録音として残っている演奏でも、こういう小編成はトロイロ以外あまり聞いたことがない。しかもそれも映像で残っているのはごくまれなのではないだろうか。そんなトロイロ(しかもまだ若い!)とギターのデュオで演奏する「Palomita Blanca」。いや、実にすばらしい!

Palomita Blancaは多くの場合、歌曲として知られている。結構有名な歌で、かなり早口な歌詞でも知られている。トロイロ楽団の演奏で歌った男性二重唱(マリーノとフィオレンティーノ)はよく知られた演奏だ。カナロ楽団なども演奏しているが(もちろんガルデルも)、僕はやっぱりこの曲はトロイロだなーと思う。実際トロイロによる演奏も多いし、すごく合っている感じがする。

この映像を見てその思いをさらに強くした。よくトロイロのバンドネオンは「歌心がある」といわれる。まあこれは本の受け売りなのだが、僕自身いろいろなトロイロの演奏を聴いていて、やっぱり何か心を動かされるものをいつも感じる。人によっては「やりすぎ」「クサい」と思う人のだろうが、僕はそのクサさまでも含めて、トロイロの演奏(編曲)が好きだ。そして、それは一言で言うなら、やはり「歌心」にほかならない。

トロイロは歌手をよく使った人でもある。でも、こうした器楽曲を演奏した場合、トロイロのバンドネオンは実に見事に「歌っている」。トロイロはバンドネオンの名手としても知られているが、残念ながらその面影を残す録音も少ないと思うし、まして映像なんて僕は見たことがなかった。だから、この映像は貴重である。トロイロのバンドネオンの魅力がたっぷり詰まっている。ギターという最高の伴奏楽器を迎えて、トロイロのバンドネオンはまるで歌手の歌声のようにそのメロディーを奏でる。単純に楽器を弾くという話ではない。指先が回ればいいという話でもない。そこには明らかに「コラソン」がある。彼のバンドネオンは歌っている。歌曲で有名なこのタンゴの名曲を、バンドネオン一本でここまで雄弁に歌えるというのは、まさに驚きである。彼自身もこの曲をとても愛していたに違いないが、それにしても、すばらしい歌心、そしてそれを表現できる技術である。さすがはマエストロ、お見それいたしました!

さて、この「Palomita Blanca」だが、歌詞としては、「故郷に置いてきた元彼女を、遠く異国で思う歌」という感じか。どういう背景かはわからないが、とにかくこの歌の主は、彼女を遠く離れた場所に「置いてきた」ということになっており、その彼女に対して今でも多少未練があって、その思いを「白い小鳩」に託して届けたい、という、なんとも勝手なラテン男の独白となっている。まあタンゴの歌詞って、だいたいにおいてこんなのばっかなので、今さら驚かないが、この歌詞はその中ではまあロマンチックな部類に入るほうで、若干しおらしいところもあり、「白い小鳩」なんていうタイトルからしても、ちょっと感傷的である。僕のイメージとしては、その昔大田裕美が歌った「木綿のハンカチーフ」みたいな感じの、青春の甘酸っぱさのようなものが残る曲だ。メロディも実にきれいなワルツで、タンゴワルツとしては、この曲を越える名曲はないのではないかというほどの美しい、印象的な曲になっている。

あまりにも有名なので、タンゴ入門曲という感じもあるが、有名な曲(スタンダード)というのはやはりそれなりの意味がある。僕もタンゴを知り始めのころにこの曲を聴いて「いい曲だなー」と思った記憶があるが、今聞いても、別の意味で「いい曲だなー」と思う。名曲というのは、シンプルでいてストレートに心を打つ。実際、この曲を譜面通りに演奏するのはさして難しくはない。でも、このトロイロのデュオのような「歌心」は、そうなかなか表現できないものだ。そこに奥深さを感じるとともに、こういうまさにタンゴの「神髄」に、早く少しでも近づきたい!と思ってやまない。

これは何の映像なんだろう。ドキュメンタリーのようでもあるが、キンテートレアル(ヌエボ)の各プレーヤーの手元などをアップで映していて、非常に参考になる。特にサルガンのピアノの弾き方はかなり参考になる気がする。こんなに自由に、こんなに簡単そうに演奏してしまうこの人の技は本当にすごい。それより何より、演奏中ずっと「タカタカタカタカ」と口でリズムを唱え続けているサルガンの肉声がマニアにはたまらない!

僕は普段あんまり聴かないんだけど、モダンタンゴの旗手の1つ、セステート・マジョールの演奏。このビデオを見ていると、演奏の細かい部分がよくわかっていい。ベースはキチョ。さすが!な演奏。でも、結構僕のアルコの奏法と形が似ているので、ちょっとうれしかったりする。でも最後のピチカートは真似できないなー。今度チャレンジしてみよっかな。

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