タンゴ練習帳

アルゼンチンタンゴを演奏するベーシスト(希少価値!)の練習日記

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アルゼンチンタンゴを演奏するバンドの練習日記です。僕のパートはベース(コントラバス)。踊れるタンゴのビートを刻むべく、奮闘中!
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楽器は生き物

気がつけば、年明けブログ更新してませんでした。でも、タンゴは地道に練習してます。

実は、1月年明けすぐくらいにGatos Negrosの練習があり、今年は年末年始の休みが長かったせいもあって(実家にしばらく帰っていたので)、3週間ぶりくらいに楽器を弾いたのですが、どうも調子が悪く、上手く音程が取れなかったり、楽器がよく鳴らなかったりで、割と散々な感じになってしまいました。しかも、そんな状態で無理して音を安定させようとしたからか、弦を押さえる左手の親指の付け根辺りの筋を痛めてしまったようで、ちょっとした腱鞘炎ぽくなってしまいました。これがしばらく癒えず、ちょっとイヤな感じの年明けになってしまいました。

その2週間後、今度はロスポジの今年最初の練習。こちらは、今回サルガンの大曲「A Fuego Lento」と、「A Don Agustin Bardi」、そしてピアソラキンテートの「Concierto para Quinteto」の3曲のスコアが新曲で出ていたので、ひとまず、一番写譜が簡単そうな「Concierto para Quinteto」(通称:パラキン)を写譜して練習に向かいました。個人的に、パラキンはだいぶいい感じでできそうな感じでしたが、フエゴレントは、写譜も間に合わなかたっため、ほとんど参加できず。帰ってから頑張って写譜しましたが、サルガンの直筆スコアというのが、めちゃくちゃ解読が難しく、半日くらいかけてようやく写譜が完了。実はもうすでに来週次回の練習が控えているのですが、ここ数週間仕事が忙しくて、練習できていない状態。さて、あと1週間でどこまでいけるか。その翌週と春分の日には、ちょっとしたミロンガ演奏もあるらしいし、少し戻していかないといけない感じです。

で、今日2月9日(日)は、早くも今年2回目のGatosの練習日。前回、新曲として「Nunca Tuvo Novio」と「Pablo」が出たばかりですが、今回はさらに「Por Una Cabeza」が加わりまして、結構新曲ラッシュです。前回の反省もあり、練習前に2時間ほどみっちりおさらい。ただ、無理はできないので、少し丁寧に、苦手ポイントとパッセージの集中練習をし、運指をいろいろやってみて確認。楽器の鳴りが悪い原因はどうも松脂のようで、何度か塗り直したり不純物を取ったりしているうちに、だいぶなじんできました。

で、迎えた合同練習。ある程度楽器のウォーミングアップができていたのと、午前中にやった運指の練習がそれなりに効いていたようで、楽器の鳴りもよかったし、そこそこ気持ちよく演奏できました。やっぱり、楽器とちゃんと向き合って、ゆっくり対話するように調子を整えてやるということも大事だなと。前回はあまりにもそういう気落ちが足りなかった。それで、楽器からそっぽをむかれてしまったような感じがします。今日はそれとはまったく違い、まさに楽器が温まっているような感じで、打てば響く、いや柔らかく弾いてもちゃんと響いていました。なんだか生き物のようですね。もちろん、木材なので生き物なのですが。そのことを痛切に感じたこのひと月でした。
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今年のロスポジ演奏の締めは、三軒茶屋にある「スタジオ・アニマーダ」さんでのミロンガ演奏でした。
 
もともと、ロスポジのピアニストのO嬢が、こちらのオーナーの方とお友達で、さらに、今年8月に演奏させていただいた「ミ・ブリン」でのミロンガに来ていただき、僕らの演奏をいたく気に入っていただいたことから、このたびの演奏となりました。会場がそれほど広くないので、最初は4名くらいで、といわれていたのですが、最終的には、バンドネオン2台とギターが加わり、総勢6名の編成になりました。バイオリンは1本のみなので、ちょっとバランスが悪かったですが、そのあたりは演奏とアンプと気合いでカバー! なんとか、いつもの元気なロスポジ演奏をお届けできたのではないかと思います。たくさんの方にご来場いただき、踊っていただきまして、ありがとうございました! やっぱりミロンガはいいですね! 来年は僕も踊ろうっと。
 
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この日は、ダンサーの「Diego y Carla」のデモもあり、盛り上がりました。Carlaの誕生日パーティーも兼ねていたとかで、クリスマスとバースデーとが一緒にやってきたような感じでした。まさに熱気ムンムンでした!
 
 
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明けて、クリスマスイブの12/24は、僕らの出身サークルである「オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ」の第52回リサイタル。なんだかんだ言って、52年もリサイタルできてるなんて、それだけで感無量な感じもありますが、最近の現役はみんな音楽も上手いので、うらやましい限りです。
 
今年の現役とは、いろんな場所で何度か会っているので、少し親近感ありますが、それを抜きにしても、今年の演奏はよかったと思います。ここ数年みんな演奏はもちろんうまいんですが、惜しいところろして、背骨となるリズム隊のアグレッシブさが足りない、というものがありました。それが、今年はリズム隊の意思が明確で、オルケスタをぐいぐい引っ張っていっている感じがあり、それがよかったです。最近はプロベーシストのあの方やあの方に習っているそうで、その成果がきっちり出ている感じですね。今後もこの路線は継承していってもらいたいと個人的には思います。あとは、バンドネオンに男子部員がもう少しいればなー。
 
あと、今年のリサイタルでは、バイオリンを弾いている留学生の具利珍ちゃんが、一曲だけですが歌を披露したのが、個人的には最大級によかったです。歌ったのは名曲「Yuyo Verde」。この曲、結構好きなんですよねー。こういうのを歌ってくれる現役がいるのもうれしかったし、歌もうまかった! みんなもっと歌、歌おう! 僕も来年は歌いますよ〜。こうご期待!
 
では、今年もいろいろお世話になりました。来年もよろしくお願いします!
 
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もう来週ですが、Los Pollitosは、今年最後の演奏として、12/23(月祝)に、三軒茶屋のスタジオ・アニマーダさんで開かれるクリスマスミロンガに出演します!

今回は編成も6名という少人数ですが、なるべくいつものロスポジ的な元気のいいタンゴを演奏したいと思いますので、ぜひよろしくお願いします!


日時:12月23日(月・祝)

   18:00~19:00 タンゴレッスン“Diego y Carla”

19:00〜22:30 ミロンガパーティー

   タンゴショー“Diego y Carla”

タンゴライヴ“Los Pollitos”

料金:レッスン+ミロンガパーティー 3000円

ミロンガパーティーのみ   2500円

*どちらも1Drink付きです*持ち込みOK

場所:スタジオアニマーダ

世田谷区三軒茶屋1-16-8−B105

お問い合わせ:03-3418-3415

email:animada@pc.nifty.jp


Orquesta Sakamoto - En esta tarde gris

今日は、僕が昨年までお世話になっていた立教大学のラテンアメリカ研究所(ラテ研)主催の講演会で、往年の名タンゴ歌手、阿保郁夫さんが公演をするというので、久々に立教まで行ってきた。阿保郁夫さんは、日本のタンゴファンなら知らない人はいないと思うが、先日お亡くなりになった藤沢嵐子さんや、早川晋平とオルケスタ・ティピカ東京などとともに、今から50年ほども前に、タンゴの本場アルゼンチンにわたり、そこで大絶賛された伝説の歌手である。その歌声は、このYouTubeの映像を見てもらうだけでもわかるだろう。独特なソフトな美声、感情を細かに伝えるビブラートやときどき裏返るセクシーさ。聞き取りやすいスペイン語、そしてこのルックスと物怖じしないこのパフォーマンス。こんな日本人が50年も前にいたんだという驚きを、今でも新鮮に感じることができる。

僕も学生時代から阿保さんの名前はもちろん知っていたが、実際にお目にかかることはなかった。イメージ的には、この若い時代の映像と、40代くらいの比較的恰幅のよかった頃の写真のイメージしかなかったのだが、今日初めてお目にかかった阿保さんは、見た目にもかなり弱っており、かつての面影はなかった。聞けば、10年ほど前に脳梗塞を患い、それからはもうほとんど歌えなくなっている(どころか、後遺症で言葉もあまり自由に話せず、足腰も弱っている)という状況だという。僕も父が脳梗塞を患っているので、その大変さは身に染みてわかる。そんな大変な状態でありながら、今回の講演会を引き受けていただいたということに、まずは本当に感謝したい。

(写真撮影、録音NGだったので、記録はありません。記憶を頼りに書いてますので、細かい部分は間違っている可能性があります。ご了承ください)

講演会は、阿保さんがお持ちいただいた、阿保さんの半生を語る貴重な音源17曲を流しながら、その合間に阿保さんが語るという形式で進められた。1曲目は、阿保さんにとって思い出のレコーディングとなる「La Ultima Copa」の話から。タンゴを習い始めのころ、その頃の先生であったフランシア先生からは、ひたすら「Nostalgias」という曲しか歌わせてもらえなかったという阿保さんだが、先生からは「この曲が歌えるようになれば、どんなタンゴでも歌えるようになる」と言われ、とにかくこの曲をひたすら練習したという。そして、その後、10曲のタンゴを、フェルナンド・テルという先生とともにトリオでレコーディングすることになったらしいが、そのとき、この「La Ultima Copa」は予定に入っていなかったという。でも、そのレコーディング時に、テルさんの助言によって急遽この曲を録音することに。その演奏録音を初めに聞いたのだが、確かに素晴らしい歌声と演奏だった。やがて、そのテルさんがアルゼンチンに帰国する際に阿保さんに残した言葉は、「君がどんなにタンゴを愛しているか、あの録音で確認できた。これからもいっしょにタンゴをやっていこう」(すみません、細かい部分は違ってます)というものだった。阿保さんがタンゴ歌手を目指したのはこのときで、その言葉がとても胸に響いたのだろう。ご自身もこの言葉を読み上げながら、感極まってしまっていたが、こちらもすでに感極まってしまった。

LA ULTIMA COPA - IKUO ABO - JAPONES

その後、オルケスタ・ティピカ東京にイーボ的な形で入団したわけだが、アルゼンチンへの演奏ツアーに、先輩の専属歌手2名を差し置いて、バンマスの早川晋平さんに抜擢されたときも、「どうしてレパートリーも少ない私なんですか?」と直談判したというほど、信じられなかったという。ただ、早川さんの信念は固く、おそらくすでに阿保さんの実力を見抜いていたのだろう。そのまま藤沢嵐子さんらとともにアルゼンチンにわたった阿保さんだが、現地に着いた翌日に、坂本九の「上を向いて歩こう」をタンゴにした「SUKIYAKI」という曲の譜面を渡され、1週間でものにしろと言われたという。当時スペイン語もそれほどでなかった阿保さんだが、必死でその曲を覚え、アルゼンチンでの公演では素晴らしい歌を披露した(もちろんその曲も流された)。伝わっている通り、このときのオルケスタ・ティピカ東京のアルゼンチン公演は大成功に終わり、彼の地に、地球の反対側・日本から来たタンゴのすばらしさを伝える第一歩となったわけだが、その裏には、こういうエピソードもあったのだ。これが1964年の話。

その後、坂本政一とラ・グラン・オルケスタ・ポルテニアと再度アルゼンチンにわたり、公演を行ったわけだが、そのときの映像がおそらくこのYouTubeのものだろう。この頃には、この映像に見られるように、完璧なスペイン語でタンゴを歌うIkuo Aboという歌手の名は現地でもとどろいていたようだが、実は、阿保さん、きちんとスペイン語を習いに行くお金もなく、ほぼすべて独学で学んだものだという。それでも、最初に出会った先生方からは、「タンゴを歌うのなら、現地アルゼンチンの人の心にきちんと響くものでなくてはいけない。そのためには、日本語ではダメだ。もちろん音楽がキレイだからといって、音楽に乗せて歌ってもいけない。現地の言葉、つまりスペイン語で、音楽とは別に、きちんと意味を込めて、心で歌うんだ」と言われたのをずっと守り続け、どうしたら、そういう気持ちを込めて歌えるんだろうということをいつも考えながら歌ってきたという。

また、それと同時に、歌というものには正しい歌い方というのはない。ただ、スペイン語に聞こえるような発音の方法というのはある。それを、今でもカルチャーセンターで阿保さんは教えているという。もう自分は歌えなくなってしまったが、詩の朗読などを通して、スペイン語の発音を教えるということを、今はライフワークとして行っているということだった。そして、タンゴの歌い方にこれといった正しい歌い方はないが、きちんとした言葉で伝えようとする心は必ず届く。仮に100人いたとして、そのうちの2-3人には必ず届く。そういう気持ちでこれまでずっと歌ってきたと語った。このあたりの話には、僕も本当に感じ入る部分があって、何か、心の中でひそかに思っていたことが、阿保さんの言葉によって、ああ、これでよかったんだという気持ちにさせられた。

言葉で書くのは本当に難しいが、そういう話を、阿保さんは、それほど自由のきかなくなった口を最大限に使いながら、ときには感極まって言葉を詰まらせながら、本当に熱く語ってくれた。その熱さは、本当にこちらの心にグッと来た。伝えたいことがたくさんある。阿保さんはそう言っているようにも見えた。でも、ちゃんとその気持ちは届いています。少なくとも、僕は本当に今日のお話には感じ入ることが多くて、その熱さ、タンゴに対する思い、表現に対する真摯な態度、音楽とは決して上手下手だけじゃない。伝わるものがあるかどうかは結局心だ、という真理。すべてしっかと受け止めました。

本当に今は阿保さんに対して改めて敬意を表すると同時に、この阿保さんの気持ちやこれまでの偉業をきちんと受け継がなくてはいけないという気持ちになっている。大げさかもしれないけど、本当にそう思った。単なる講演会ではない、その辺のライブよりもよっぽど感じ入る部分の大きい体験をさせていただいた。本当にありがとうございます。

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告知させていただいたように、去る11月10日(日)、「Tango Gatos Negros」(黒猫のタンゴ)のファーストライブを、赤坂「カーサ・クラシカ」で行いました。最初のライブということでいろいろ不安もあったのですが、お客さんにもたくさんお越しいただき、演奏のほうもまあまあいい感じで進められ、非常にいいライブになりました。まだまだ、これからという感じもありますが、何はともあれ、最初のお披露目がうまくいってよかったと思ってます。どうもありがとうございました。
 
思い返せば、このバンドを最初に安達君が作ろうと言ってから、たぶん2年くらいが経ったんじゃないかと思います。最初は、メンバーが固定化しなかったり、いろいろ苦労もありました。バンドのコンセプトみたいなものですかね。どういう方向性のバンドを作りたいか、どういう音楽をやりたいか、そういう部分が少し詰め切れてなかった部分はあったかと思います。プロとアマの壁もありました。タンゴという音楽に対しての思い入れとかそういうものも個人差があったと思います。結局、最初の時点から残ったのは安達君と僕だけですが、幸いなことにその後、ピアノの山下さんと、バイオリンの金本さんという、素晴らしいメンバーに出会えたことで、今の形に落ち着きました。このメンバーになってからも、実は1年くらいいろいろ準備していて、その間にもいろいろお互いの音の間を埋めていったというような感じで、ようやくこのライブにこぎ着けたという感じもあります。でも、時間をかけただけ、お互いの距離が縮まったところもあり、最終的には結構いい感じにまとまってきたかなーと。もちろんこれで納得してるわけじゃないんですが、今のこのメンバーでのベストパフォーマンスだったんじゃないかと思ってます。
 
僕自身もそれほど大きなミスやトラブルもなく(まあ多少は譜面ロストしたりとかありましたが・・・w)、比較的無事に最後までやり遂げられたライブで、何となく自分自身成長したなーという感じもしたりしました。このバンドや、その前のロスポジの本番が重なったこともあって、この半年くらいは、ベースに真剣に向き合った時間が結構長かった気がします。そして、やっぱり練習は人を裏切らない。僕としては結構頑張って練習したおかげで、ベースが少し楽に弾けるようになりました。自分でも案外びっくりするくらい弾けるようになったと思うこともあり、まあ少しは上達したんじゃないかと。それもこれも、やっぱり本番のなせる技ですね。本番を積まないとやはりバンドは上手くならない。そういう意味でも、今回のライブは、僕にとっても、「Tango Gatos Negros」にとっても、いい経験になったと思います。
 
カーサ・クラシカさんのホームページにも、感想をアップしていただきました!ありがとうございます!
 
以下、セットリストです。
結構ガルデルとか古典中心でお届けしました。
 
・1stステージ
1.Los Mareados
2.Felicia
3.Percal
4.Madame Ivonne
5.Flor de Lino
6.Cuesta Abajo
7.Payadora
8.El Ultimo Cafe
 
・2ndステージ
1.黒猫のタンゴ〜El Choclo
2.La Ultima Curda
3.Alma de Loca
4.Inspiracion
5.Romance de Barrio
6.Caminito
7.La Cumparsita
8.Sus Ojos Se Cerraron
 
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