タンゴ練習帳

アルゼンチンタンゴを演奏するベーシスト(希少価値!)の練習日記

タンゴ練習帳

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アルゼンチンタンゴを演奏するバンドの練習日記です。僕のパートはベース(コントラバス)。踊れるタンゴのビートを刻むべく、奮闘中!
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さて、タンゴの基本は前回解説した「4つ打ち」であるが、ずっと4つ打ちだけやっていては、リズムに変化がなさ過ぎる。そこで、4つ打ちとともに頻出するのが「チャチャッチャ」というリズムだ。いい言い方がないので、音で聴いた通り、「チャチャッチャ」形とここでは呼んでおくが、譜面的に書き表すなら、こんな感じとなる。

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どの例でも、「チャチャッチャ」という共通パターンが見えてくるが、この形のリズムが、タンゴという音楽を非常に豊かなものにしているのは間違いない。それまでは4つ打ちでずっと進行してきて、クライマックスになるとこの「チャチャッチャ」形のリズムで、勢いを変える。場合によっては、音楽はさらにドライブしていくし、場合によっては、このリズムによって音楽の粒がそろって、すごく引き締まったものにもなる。とにかく、4つ打ちと並んで、タンゴでは最重要リズムと言っていい。


この場合も、2/4で書かれているタンゴの譜面では、上記のようなシンプルな形でしか普通は書かれていないが、跳ねるようなリズムを弾き出すのであれば、本来の表記では、以下のように書くべきなのだろう。

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このように、通常はこのリズム形態が出てきた場合、このような短いスタッカートで音を切りながら演奏するのが普通だ。タンゴの譜面というのは、見えない休符を感じて弾くようなものと言ってもいいかもしれない。こういう弾き方をすると、たとえば、ダリエンソとかカナロのようなチャキチャキ系のタンゴにピタリとはまる。そして、こういうリズムの場合、アクセント記号が書かれていなくても、たいていの場合、下記の位置にアクセントが来る。2番目の音にアクセントを置くのが、奏法的にもごく自然だし、休符が一種の跳躍のようにもなるからだ。

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ということで、この形をよく見ると、初めから2音目のアクセントというのは、基本の4つ打ちに当てはめると、1拍目の裏拍であることがわかる。タンゴは4ビートで、しかも1拍、3拍にアクセントというのが基本だと前回書いたが、このリズム形が出てくると、裏拍にどうしてもアクセントが来ることになる。つまりはシンコペーションしているわけだ。だからこそ、リズムが変化した!という感じをリスナーやダンサーは強く受けるはず。このリズムチェンジは、なんとなく「悪戯っぽい」感じや、「やんちゃな」感じを聴いている側にもたらす。それまでのオーダー通りの4つ打ちから解放されたような感じというか。この気まぐれっぽい跳躍感が、タンゴの本場、ブエノスアイレスの人達の気質にすごく通じているのだと、僕はひそかに思っている。これこそまさに「ポルテ−ニョ」な感じなのだと。


ただ、このリズム形態は、単にチャキチャキと跳ねるような感じだけにはとどまらない。それについては、また次回まとめてみようと思う。

(続く)

実は以前から、タンゴのリズムについて、後輩達に伝えなければ、と思って、ホームページを作ったりいろいろしていたのだが、最近あまりそういうこともなく過ごしていた。でも、また最近、タンゴは初心者というアマチュア演奏家の方といっしょに演奏する機会ができ、基本的なもろもろを説明する必要が出てきたりしているので、ついでだから、ちょっとまとめておこうかと、タンゴのリズムに関するプチ講座を書き記しておくことにした。なお、この講座は、あくまでもベーシスト視点から書いているので、各楽器における細かい演奏技法などはほぼ無視している。

まずは、下の図を見てほしい。これは、タンゴの基本中の基本曲といわれる「La Cumparsita」のベースの出だし4小節だ。コードはDm。この4小節のコードは「D7/D7/Gm/Gm」である。

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まず、タンゴの譜面はこのように2/4で書かれることが多い。これはクラシック的に考えて、早いテンポというわけでは全然なくて、普通は4/4で書くところを伝統的に2/4で書いているに過ぎない。だから、4/4で書いても何の問題もない。ただ、2/4で書いてあるほうがわかりやすい面もあるので、ここでは伝統にのっとり、2/4で表記する。ちなみに、2/4とは1小節内に4分音符が2つあるという表記方法である。

この譜面を純粋な4ビートと考えて見ると、なるほどタンゴは4拍子の4ビート音楽であるのだなと思う。4ビートというのは、1小節に4つビートがある音楽で、ジャズとかロックとか、ほとんどのポピュラー音楽の基本はこの4ビートでできていると言っていい。で、おそらく、そういう音楽に慣れていると、この楽譜を見た際に、「レーファーレーファー、ラーレーラーファー」と弾くだろう。ジャズのベーシストだったらまずそうするはず。でも、当然ながらそれではタンゴにならない。なぜか? それは強拍と弱拍がないからだ。

タンゴでは、基本的にこういう形の4ビートの譜面を「4つ打ち」と言ったりするが、この4つ打ちの形が出てきた際に、タンゴの演奏家は、1拍目と3拍目を強く短く弾く。逆に2拍目と4拍目を弱くやや長めに弾く(スタッカートの場合を除く)。そして、タンゴのリズムの基本はスタッカートにある。だから譜面上は8分音符でも、音価的には16部音符くらいの長さしかなかったりする。ここがポイント。クラシック風の正しい書き方だったら、もしかしたら下記のようになるかもしれない。

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こう書けば、きっとクラシックの演奏家の方もタンゴの雰囲気がわかってもらえるかもしれない。要は、出す音は非常に短く、そして1拍目と3拍目にアクセントを置けばいい。わかれば簡単でしょ。バイオリンとかの弦楽器なら、全部をスタッカートで弾いて、強弱強弱とやればいい。ピアノも基本的には同じだ。

まずは、これがタンゴのリズムの基本中の基本である。これさえ意識すれば、もう全然タンゴっぽくなるはずだ。言葉で書くと、「レ・ファ・レ・ファ、ラ・レ・ラ・ファ」てな感じ。


しかし、これをもう一歩進めてみよう。

タンゴでもジャズでも、基本になるのは、16小節のコーラスである。16小節というのは、非常に数学的な数字で、4小節が4つ分ということだ。上にあげた例は、そのうちの4小節分を取り出したものだが、この4小節で、フレーズとしては1つのブロックということができる。4ビート×4小節で16個のビート。これでワンセットという意味では、タンゴもジャズもロックもボサノヴァもさして変わらない。

で、この4小節を有機的に結びつけていくためには、ちょっとしたブリッジ的な、若干シンコペーションと言ってもいいようなリズムの変化をつけると効果的だ。具体的に言うと、上で弱拍と定義した4拍目の音をブリッジ的に使う。譜面上で書くと、こんな感じになる。

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ここでは、2小節目の4拍目を長めに弾いて、3小節目の1拍目にスラーでつなげている。もちろんアクセントもつけている。基本的には弱拍である4拍目をあえてアクセントで弾くことで、次の小節に向けてのブリッジとなる。音的にも、F#→Gへの7thの音での変化となっており、まさにブリッジなわけだが、こういうアクセントが自然に付いてくると、タンゴのフレーズがものすごく有機的に響いてくる。この4小節だけを見ても、起承転結がすごく効いた展開になっていることがわかっていただけるのではないだろうか。

そんな具合で、一番上に書いた楽譜を見て、一番下の楽譜のように演奏するのが、タンゴの演奏家なのである。じゃあ、そう書いてよ〜、という悲鳴も聞こえてきそうだが、だって面倒なんだもーん。それに休符ばっかで譜面が見づらくなるし〜、というのが、タンゴ演奏家のいいわけ(笑)。でも、これを知っているか知らないかでは全然違うし、すべてのタンゴはこの基本を基にしていると言っても過言ではないと思うので、ぜひマスターしてほしいと思う。

(続く)

玉樹バンド練習

3/29(日)は、玉樹バンド(名前はまだない)の練習だった。

今日は新たにバイオリンの方がお見えになって、バイオリン×2のキンテート構成で演奏した。やっぱりバイオリンが2本あると、いろんな絡みができて音楽の幅がグンと広がる。このバンドはバンドネオンがいないので、リード楽器が増えるのはそれだけで厚みが増す。今後もぜひ続けていただきたいところ。

さて、今日の練習だが、個人的には、前日飲み過ぎで頭が痛く、朝から何も食べられず、おまけに練習直前に用事があって結構バタバタで、おまけに雨は降ってくるしで、スタジオ入ったのはいいけど、状態としては最悪!って感じだった。湿気やらなんやらで汗はダラダラ出てくるし、なんかイヤーな感じだったのだけど、演奏は意外にちゃんとできてた。これが不思議なところで、以前間違えやすかったところをミスしなくなってるし、ちょっと難しいパッセージもそれなりにスルッと弾けてたし、なんかこういうことって前もあったけど、体調が悪いときに限って、結構いい演奏できたりする。変な力が抜けてるからか。3曲だけを3時間かけてみっちり練習したんだけど、結構有意義な時間だった気がする。

練習終了後、餃子の王将行ってみんなでご飯。そのときにも出てた話題なんだけど、タンゴって割と決まったリズムが多くて、「♪♩♪」みたいなリズムがよく出てくる。これを跳ねて弾けば「チャチャッチャ」とノリのいい感じになるし、レガートで弾けば「チャチャーチャ」という、少し押していくような感じになる。さらに、これに、次の小節につなげる装飾音符が入ってくると、「チャーチャーチチ」みたいになるわけだけど、これが場合によっては三連符っぽく聞こえることがある。でも、基本はやっぱり三連符じゃなくて、もっとシンプルなリズム+ためてためての装飾音ってことなんで、実は根っこが全然違う。でも、このあたりを譜面に書きづらいのがタンゴなんだよね。譜面書く際は迷うとこだけど、基本的にはシンプルなリズムのまま書いて、あとは練習で合わせていくのが一番かなと思ってる。

タンゴはまだまだ初心者という人達とバンドやってみると、いろいろ新鮮な発見があったりして、それはそれで楽しかったりする。で、こっちが少しリズムとかノリとかで仕掛けていくと、それにちゃんと反応してくれるのもうれしい。だから、音楽ってやめられない。
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昨日3/21に、東向島のプチローズで、常連さんの伊藤ちゃん(というおじさん)の還暦を記念して、初のリサイタルが開かれました。伊藤ちゃんのリサイタルをお祝いする&何か一芸を披露する(演奏する)ということで、僕も急遽呼ばれまして、行ってまいりました。

伊藤ちゃんの説明は、ピアノの佐藤美由紀さんのブログを参照いただくとして、数年前からタンゴを歌い始め、最初はおっかなびっくりという感じでしたが、本人の情熱と練習でめきめき上達し、この日は全15曲ほどをオール暗譜で歌いきりました。決してパワフルではありませんが、美声の持ち主でやわらかくマジメにタンゴを歌う。そんな伊藤ちゃんの姿が愛おしくもあり、また素晴らしくもありました。情熱と努力は人を変えますね、ホントに。

さて、そんな伊藤ちゃんのリサイタルが終わった後は、観客兼パフォーマーの方々による隠し芸タイム! 主に、「さるフェス」とか「これりんお誕生日会」でおなじみの方々が出演し、皆さん楽しく、また素晴らしい音楽やパフォーマンスを見せてくれました。僕は、一応この日のために、久々の「ベース弾き語り」を2曲披露しましたが、歌やベースはともかく、途中勢い余って譜面台を倒してしまうなど、トラブルまみれで、ちょっとお恥ずかしい感じになってしまいまして、申し訳なかったです。まあ余興ということで笑ってすましてやってください。

しかし、この「タンゴベース弾き語り」、なかなか難しくて、本番で完璧にいったことはまだないんですが、今回はちょっと得るものがあって、トラブルさえなかったら、割といい線いったんじゃないかという感じもありました。それだけに、ちょっと悔しいのですが、それも僕の未熟さですから、もうこれはしっかり反省して次に生かすしかありません。懲りずにこれからも機会があればやらせていただきますので、皆さんよろしくお願いします!

ちなみに歌ったのは、「Oblivion」と「Remembanza」。「Oblivion」のほうは、2年前のこれりん誕生日パーティーでも歌って、そのときは、キーが低かったのとマイクが遠かったので、あまり歌が聞こえなかったらしかったので、今回はキーを1つ上げて譜面を作り直し、マイクも近くで歌うように心がけました。なので、こっちはまだよかったかなと。演奏もピチカートでしたし。2曲目の「Remembranza」も原曲だとキーが高すぎるのでかなり下げて、譜面を作り直し。意外とこちらは詞が忙しいので、ベースの拍に合わせると大変になるという、タンゴの典型のような曲で、収めるのに苦労しましたが、サビ前の難儀なところは何とかクリア! サビに入れば、歌詞も完全に入っているし、これでOK!と張り切りすぎたんでしょうか。弓を弾く手が譜面台に衝突し、譜面がバラバラ・・・。ああ、せっかくのサビだったのに・・・。

というわけで、かなりお恥ずかしい感じになってしまったんですが、一緒にミユキさんとイチロウさんが演奏してくれて(ほとんど何の打ち合わせもしてないのに)本当に気持ちよかったですし、やっぱりプロで鍛えてるミュージシャンは違うなあと。今回は失敗しちゃいましたが、もっと腕を上げて、またセッションしてもらえるように頑張ります!

練習あるのみ!!
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3月7日(土)は、1か月ぶりくらいのロスポジ練習日。と、そこに、兄弟バンドとも言うべき「タンゴ並木」のメンバーも合流して、総勢10名による練習となりました。圧巻だったのは、バンドネオンが珍しく4台もそろったこと。これは滅多にないことです。久々に練習に出てきてもらったバンドネオンのKさん(現在秋田に単身赴任中)も加えて、かなり分厚いサウンドとなり、久々にちょっといいなーと思ってしまいました。この写真はそんな練習中の1枚です。ベースも2名いたので、これは僕が休んでいるときに撮ったもの。ロスポジでベース休めるなんて初めてのことかも(笑)。何にしても、オルケスタらしい重厚な演奏ができそうで、楽しみです。

実はこれ、5月9日(土)に開催される「東京タンゴ祭2015」に向けてのリハ第1回なんです。今年は、ロスポジの中核メンバーの都合がそろわず、ちょっと困っていたのですが、「タンゴ並木」との合同オルケスタとなることで、その問題を何とかクリアし、何とか出演の運びとなりました。サラリーマンバンドは毎年こういう問題にぶち当たるわけですが、毎回いろんな方にヘルプをいただきつつ、何とか毎回出演させていただいております。ありがたいことです。今年は今年でまたちょっと違った形で演奏することになりますが、総勢10名(ベースは交代制なので11名)による分厚いサウンドをお届けできるのではないかと思っています。

ぜひご声援よろしくお願いします!

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