タンゴ練習帳

アルゼンチンタンゴを演奏するベーシスト(希少価値!)の練習日記

タンゴCD

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最近聞いたタンゴCDのレビューをお送りします。
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先日、バンドネオニスタの先輩Kさんが、近所の中古レコード店で見つけたという話を聞き、速攻で「買ってきてください!」とお願いしたCD大全集。先週末の練習の時に持ってきていただき、今日初めて封を開けた。(何と新品!)

何から話していいかよくわからないのだが、とにかくこのCDには、ちょっとした想い出がある。確かこのCDが発売されたのは、93年とあるから、ちょうど僕が大学でタンゴを演奏していた頃のことだ。当時は、まだそれほどタンゴに詳しいわけでもなく(今でもそれほどじゃないけど)、ただ無我夢中でタンゴの演奏のほうに夢中になっていた時期である。僕はもとから、あまりプロの演奏を聴いたり真似したりということをせず、CDもそれほど購入していたわけではないのだが(今でもそうだ)、当時、どの楽団が好きかと聞かれたら、おそらくトロイロ、そしてカナロというあたりが頭に上がってきたのではないかと思う。なぜそうなったのかといえば、当時所属していたオルケスタ・デ・タンゴ・ワセダのレパートリーにこれらの楽団の曲が多く、そしてそれが妙にハマっていたから。つまり、僕は先輩の演奏を聴きながら、トロイロやカナロを感じていたわけである。そして、そのことは、多分非常によかったと思う。生の音で感じるタンゴほど、大きな影響を与えるものはなく、それがなければ、僕はカナロを好きにはならなかっただろうから。

まあそんなわけで、学生時代にこのCDが出たのは知っていて、ほしいなあとは思っていたのだが、何せ大全集である。2万円近い金額をCDにはたけるほどお金に余裕があるわけでもなく、それほどCDにかける情熱もなかった。カナロもどちらかといえば好きという程度だったし、日本ではそこそこ知られた楽団だったので、まあそのうちに、という気分もあった。カナロのCDはほかにも持っていたし、ほかに聴きたいCDもあった。

しかし、最近、カナロが聴きたいなと思ってCDショップに行っても、思うような曲が入ったカナロのCDは見あたらない。以前持っていたCDは、誰か後輩に貸したまま返ってこなかったらしく行方不明。それでもいくつかのCDは買ってみたが、かつてあったような名演に巡り会うことがなかなかなかった。そのまま幾年が過ぎ、今こうしてこの大全集を手にしている。これを運命と言わずして何といわん。「オーラの泉」的に言うなら、「CDが呼んでいた」のである。

で、まだ聴き始めたばかりなわけだが、いきなり感動したのは、かつてのタンゴ・ワセダが演奏していたそのままの編曲のモノホンがしっかりと収録されていたこと! この大全集のDISC8は必聴です! これらはかなり固まって収録されており、あのころ聴いていた演奏のモノホンが、日本でスタジオ収録された演奏であることも知った。例を挙げれば、

・Quejas de Bandoneon
・Sentimiento Gaucho
・Corazon de Oro
・Yira Yira
・Canaro en Paris
・Lo han visto con otra
・Caminito

などなど、名曲であり、名アレンジであり、名演奏であり、カナロでしかないような曲の数々。僕がタンゴにのめりこむきっかけとなった曲達。青春のころに情熱を傾けて演奏した曲達。長年かけて探していた宝物がようやく見つかったような感激すら覚えた。もう少し早く出会っていたら、TANGO MAXもだいぶ変わってただろうに(カナロ版を入れたかったのだが、いい録音の原曲がなく、泣く泣くほかのアレンジで入れた曲が3曲はある)。

まあ、しばらくの間は、これでタンゴ漬け、カナロ漬けになりそうだ。

Madreselva

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日曜に聴いたこれりさんの歌が何となく頭に残っていたので、熱の冷めないうちに。

「Madreselva」は、「すいかずら」という植物の名前だそうで、調べてみたら小さな百合のようなかわいらしい花でした(下写真参照)。英語では「Honey Suckle」というそうで、そういえば「Honey Suckle Rose」という曲があったなあ。以前にFairground Attractionが歌ってた。いろんなとこで結びついてますね。この曲は。

で、この「Madreselva」、ガルデルの名曲として知られており、僕にとっては、何と言っても、大好きなイタリア映画「イル・ポスティーノ」でのテーマソングとして、永遠に心に刻みつけられた曲なのです。最近のタンゴファンの方の話でよく聞く話に、「セントオブウーマン」という映画で、アル・パチーノが「Por Una Cabeza」を踊るシーンでタンゴが好きになった、というのがありますが、僕はこの「イル・ポスティーノ」で、フィリップ・ノワレ扮するチリの亡命詩人、パブロ・ネルーダが奥さんと踊る「Madreselva」のほうが、強烈に印象的でした(しかもこの話、救いようのない悲劇です。そして美しい)。見てない人はぜひDVDでも見て下さい。絶対に損はさせませんから。

ちょっと話が脇にそれましたが、そんなわけで「Madreselva」は、僕の中でかなり好きなガルデル曲となっています。ガルデルと言えば「El Dia Que Me Quieras」が代表曲として思い浮かぶと思いますが、僕はこれに加えて、この「Madreselva」と、「Madame Ivonnne」「Taconeando」「Confesion」「Bandoneon Arrabalero」あたりが好きかなあ。意外と正統的でしょ?

で、この前のこれりさんの歌を聞いて思い出したのが、リベルタ・ラマルケが歌う「Madreselva」。声質もキーも、何となく彼女の歌う「Madreselva」に近いものを感じたのです。ガルデルの歌う「Madreselva」はもちろんいいのですが、少女のような可憐な歌声のラマルケが歌う「Madreselva」も、なんだかとってもステキなのです。そういえば、ガルデルの曲は、男性が歌っても女性が歌ってもいいような恋の歌が多いですね。「El Dia Que Me Quieras」しかり、「Confesion」しかり、結構女性歌手がカバーしてヒットしています。でも、日本ではなぜか「Madreselva」を歌う女性歌手は(というか男性歌手も)あまりいないようです。

ともかく、いい曲なので、ぜひ聴いてみてください。

Sur

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タイトルからして推して知るべし、といわんばかりの、名曲「Sur」が納められた名盤。
トロイロとゴジェネチェという不世出のタンゴ2大スターが競演するいくつかのアルバムの中でも、このアルバムは最高級ではないだろうか。

まず音源がいい。このCDはRCAレーベルで録音された、トロイロとゴジェネチェのさまざまな音源を元に、BMGがデジタルリミックスしたアルゼンチン版のCDらしいが、すべて非常に音がクリアで、ベースなどは本当に弓がこすれる感じまで伝わってくるのがいい。タンゴの音源も最近の録音はいいものが多いが、60年代に録音された音源で、ここまで音がいいものも珍しいのではないだろうか。非常にいい音源である。

そして、言わずもがなだが、ゴジェネチェの歌は、他の誰にも似ておらず、まさにゴジェネチェ節炸裂。アルバムタイトルにもなっている「Sur」はもちろん、「La Ultima Curda」「Barrio de Tango」「Toda Mi Vida」「Garua」「Fueye」などなど、ゴジェネチェでなければ出せない微妙なタメや揺れが心を震わす。そして、その歌を限りなくフォローする"PICHUCO"ことトロイロの楽団。本当に絶妙の間で演奏と歌とが一体になって織りなす音楽は、何度聞いてもスリルと興奮と歓喜が一緒になって押し寄せてくるような感覚を覚えさせる。まさにタンゴの真骨頂だ。

ちなみに、このCD、パソコンで再生すると、オマケのコンテンツが見られるようになっており、収録された歌の全歌詞や、トロイロ・ゴジェネチェの昔の写真、新聞記事が納められるなど、マニア泣かせの豪華版となっている。トロイロ、ゴジェネチェファンはもちろん、アルゼンチンタンゴの真髄をいきなり知りたい!というタンゴビギナーにもぜひ聞いてもらいたい1枚だ。

Tangos del Sur

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先日、山野楽器で買ったタンゴCD 2枚目。
こちらもオムニバスで、内容は、やはり比較的最近のタンゴプレーヤーの演奏が中心になったもの。
最近、あまり楽団にこだわらずに、いろんなものを聞いてみたいという欲求が強くなって、こうしたちょっと変わったコンピレーションを買ってみたりすることが多くなった。このCD、2枚組で、確か4,000円くらいだったかな。まあお買い得ではある。

モダンタンゴを知るには非常にいいCDで、フェデリコ、スタンポーネ、オズワルド・フレセド、セステート・タンゴ、エクトル・バレーラなどの演奏がちりばめられている。僕はこの辺のピアソラ以降のモダンタンゴをあまり聞かない方なので、結構新鮮だった。まだあまり聞き込んではいないのだが、古典に慣れた耳にはいい刺激のような気がする。タンゴ入門にもいいんではなかろうか。

それにしても、我がバンドは、みんな古典好きなのか、レパートリーのほとんどがダリエンソ、ディサルリ、デカロ、トロイロあたりを中心にした曲で、そういう意味では、実は珍しいのかもしれない。若手だと、まずはピアソラ、それもリベルタンゴとか行きそうだけど、ウチらはそういうのないし。

でもこの時代に、ダリエンソスタイルで演奏できるっていうのも素晴らしいことですよ。本当に。

Tango Nuevo

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今日、山野楽器@銀座で買ったオムニバスCD。
ピアソラ以降の現在活躍するタンゴアーティストの演奏が納められているという、ちょっと変わり種のCDだ。たまにはこういうコンテンポラリーなものを聞いて刺激を受けるのもいいかなと思って、買ったのんだけど、内容は結構よかったです。
タンゴって古くさいものばかりじゃなくて、こういうのをアルゼンチンでもやってる人が結構いるんだなってことにまず感銘。コンテンポラリーっていうと、変にエレクトリカルなものとか考えがちだけど、そういうわけではなく、どの演奏もちゃんとタンゴの本質をとらえていて、しかも、決してピアソラ流でもない新しいアレンジで、好感もてます。
僕らも古いのばかりやってないで、いつかは新しいアレンジとかに挑戦したいもんですな。

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