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ローライフレックス スタンダード
1932年発売の、120(ブローニー)フィルム使用のレンズシャッター式二眼レフカメラ 『ふたつめ』との出会いは、もう20年以上前になります 一人、北海道をバイクでツーリング中 層雲峡で、初老の男性から「シャッターを押して欲しい」と頼まれ、触ったのが最初でした 上から覗き込むファインダーが新鮮で、「大きくて見やすいなぁ」と思いました が、当時の私は実用第一主義で、こうした趣味趣向が強いカメラに興味は持てませんでした それが、カメラ収集をはじめだしたことで、長い間頭の奥底を漂っていた記憶が鮮明に湧き上がってきたのです しかし、実物に触れる機会もなければ、ブローニーフィルムも使ったことがなく 積極的に手に入れたいとは思いませんでした 何よりも「私のような素人が持つべきカメラではない」という思いが強かったのです ですから、この道に足を突っ込んでもなかなか踏み出せないでいました その流れが変わったのが、誕生日を前にしたある日のこと やっかいな仕事が一段落し、「自分に何かご褒美を」と考えたときに脳裏に浮かんだのがこれでした 前から欲しかったフランスの古書と悩んだ末に『読めない本より、使えるカメラ』(笑) 大蔵省に内緒で、私としては破格の予算(それでも諭吉さんお一人が精一杯でしたが)を組み さっそく調査を開始することにしました ほとんど情報がないため、いったい何を買えばいいのやら皆目検討がつきません 予算が予算なだけに、当時唯一新品で売られていたローライフレックス2.8FXは買えるはずもなく いつものように勉強を兼ね、オークションを巡回することにしました 頭文字を並べるとアルファベットが揃うと言われたくらいメーカーが乱立した時期もあったくらい 魅力的なカメラがたくさんありました しかしながら、調べれば調べるほど『ローライ』の名前に惹かれる自分がいました だけど… 本家は、やはり高い! フレックスはもとよりコードも視野に入れ検討しましたが、ヨーロッパアルプスをも思わせる高い壁に まったく歯が立たない状況が続きました うんと時代を遡ると、不動だったり、レンズが曇っていたりの難あり品で予算に収まりそうなものがありましたが 今回は自分へのご褒美ということもあり、可動品に限定する必要がありました 安い予算で、一流メーカーの可動品という矛盾に連戦連敗状態が続き、撤退やむなしと諦めかけていたとき 一台のカメラに出会ったのです 予算オーバーでしたので、入札すべきかどうか随分悩みましたが 「これを逃すと一生ローライとは縁がないかも」と意を決し これ以上値段が上がらないことを祈りつつ、入札したのでした… 前置きが長くなりましたが(笑) 記念すべき100台目は、私にとっては初めての二眼レフカメラ ローライフレックス スタンダードです 製造から80年近く経った今なお、家族の節目の日の情景を切り取る役目を果たしてくれています テッサー&初号機好きの私には、結果的に「これしかない」というものでした 「名機礼賛」では、著者である田中長徳氏も使われていたことが書かれていますが 永井荷風をはじめとした文化人にも愛されたカメラのようでした 1929年に発売された、117フィルムを使用の『オリジナル』を、120フィルムを使えるようにしたもの テイクレンズは、最初F4.5とF3.8のレンズでしたが、二年後にF3.5の明るいレンズが加わりました レンズの製造番号より、わが家のものは1934年製であることを確認 (戦前のテッサーレンズは一連で番号がふられており、製造番号から製造年がわかります) スペック自慢のカメラではありませんが、一応書いておくと コンパーラピッドは、T,B,1-1/500秒(初期のコンパーは1/300秒まで) シャッターはチャージレバー兼用で、チャージしたのと逆に引くことで切れます T,Bは、シャッターチャージ不要です 絞りとともに、ビューレンズ上の窓で確認できるようになっています (画像では、シャッター1/50秒、絞りf8ですね)
テイクレンズは、CarlZeiss Jena Tessar 1:3.5 f=7.5cm 製造番号の下3桁が777なのが、お気に入りポイントです 10枚の綺麗な円形絞りは、ボケも綺麗に写ります オートマット(フィルム自動巻きとめ)機能はまだ採用されていないため 赤窓でフィルム裏紙に書かれている数字の<1>を確認してから カウンターのセットボタンを押しリセットする必要があります そうした後は、巻き上げクランクによってフィルムは自動的に送れるようになっています ピントあわせは、レンズが装着されている前面ボードごと前後に動かすことで調整します この繰り出しにおいて、いかに水平に保つかが、焦点あわせの精度を決めるのですが ローライの場合、四隅に装着されたスピンドルによる繰り出しで、精度は高いです 面白いのは、「スポ−ツファインダー」の存在です 当時、二眼レフカメラで動きの早い被写体を扱う必要性があったのかはなはだ疑問ですが ピントフードを上蓋のみ残して畳むと、ご覧のようなクロスフレームになります 中心の穴の周りは鏡になっていて、ここに撮影者の瞳が見える位置にあわせたところが構図となります ブローニーフィルム自体、トリミングを前提にしたフォーマットだったので こんなアバウトな感じでも、実用性はあったんでしょうね しかしさすがに80年近く経つと、外見もそうですが機能面でも問題は多いです お約束の、スローシャッターの粘りをはじめ ピントグラスは相当暗く、かろうじて合焦できる程度 底部をぶつけた痕があり、そこから光線漏れも認められました 光線もれは皮ケースに入れて使うことで防げてますので、今のところ修理もせず使ってますが これから先を考えると、一度オーバーホールしたいと思っています ローライでは有名な「ロイ カメラサービス」さんが隣町にあるので、一度電話してみましたが 残念ながら「元の80%まで修復できない修理は受けかねる」とのことで、今に至っています 古いことで逆にメリットもあります その最たるものが、とにかく「小さくて」「軽い」こと 90×90×135、780gは、2.8Fの112×105×148、1220gと比べると容積・重さとの2/3 一眼レフと違い、目の高さまでカメラを持ち上げることはありませんし 両手でホールドするのが基本ですから、軽さがより実感できます そして、ノンコートながら『鷹の目』テッサーレンズは、自然な諧調表現が好感持てるところです 残念ながらこのカメラは人物専用カメラのため、ここでお目にかけられる作例はほとんどありませんが 買った当時試し撮りしたものから、何枚かご覧にいれて終わりとします あっ、ブログ仲間の「太郎」さんも同じカメラを所有されているのを記事で拝見しましたね! |
Rollei
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ローライ XF35 1975年発売、35mm二重像合致式距離計内蔵プログラムAEカメラ 巡回中のカメラ屋のショウウィンドにあったのを目ざとく見つけました 露出計不良とのことで、なんとジャンク価格の1000円でゲット! 家に戻ってから確認したところ、特に問題はなさそうでした(ラッキー♪) なんといっても最大の魅力はそのレンズです! Sonnar 40mmF2.3(4群5枚) シャッターは電子制御式縦走行フォーカルプレーン、B,1/30秒〜1/650秒 ↑ レンズシャッターの間違いでした! 中をみると、シャッターにはmade in Japan(コパル製)とあります コニカC35のOEMとも噂されていますが、たしかに良く似ています この時代のコンパクトは、ローライと言えども国産カメラのOEMだったのでしょうね〜 CdS使用プログラムAE、EV7.5〜17.5 (ISO100) 多少低速側が物足りませんが、日中スナップには問題ありませんね 二重像合致式距離計連動なのが、Rollei35よりも安心です 本来はH-D型水銀電池1個使用しますが、代替電池でもフィルム感度の微調整で大丈夫そう 基本構造はプラスティックながら、真鍮製の外装(後期型はアルミ製)を奢ったボディ 通常使用には内部がプラスチックでも問題ありませんが、衝撃に弱いカメラと言われています 面白いのはファインダーの構造です ハーフミラーではなくプリズムで光を導き、内蔵レンズによってパララックスを補正する 凝りに凝った明るいファインダーです 試写は、ちょうどディズニーシーへ行ったので お供の一台にしました 二重像もあわせやすく、シャッターのフィーリングもいいです 小さく・軽いのとあわせて写りも文句なし これも手放せない一台になりそうです!
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ローライ フラッシュ35 ローライの名前に惹かれて、ついオークションで落札してしまいました 研究用に、というものだったので安く仕入れることができました ローライという名前はあるものの、ごく普通のストロボ内蔵コンパクト・カメラです ローライブランドで最初のストロボ内蔵モデルということですが、 調べてみると国産カメラのOEMだそうです 一説にはコニカのC35だとかという話も載っていましたが、 どうやら、チノン35F・EEのOEM物みたいです 詳細仕様は、調べても記載されていなかったのですが、 レンズには、Rollei 38mmF2.8と表記されています 調べてみると、どうやら日東光学のコミナー・レンズが採用されているらしいです 日東光学といえば、かのコニカの銘玉「ヘキサー」の製造にもかかわり、 リコーなどのカメラにも提供されているので、写りにはかなり期待が持てそうです さて、本機の状態なんですが・・・ フラッシュも使用可能だし、露出計も明るさに反応し、それなりに動いているようです いじくっているうちに、露出計の配線を切ってしまいましたけど(苦笑) 重大な問題は、レンズ胴鏡をボディに固定する部分が壊れていることでした 写りがそれなりに期待できそうなので、 なんとか直してやろうと思いながらも、いまだに放置プレイ中です(苦笑) おまけ 最近試写結果もついてない紹介が多く記事が寂しいので・・・(笑) 近所の公園にでかけ、ぱちり ここは、ムーミン谷を再現したもので、子どもに人気のスポットです!
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ローライ Rollei35 SE テッサーのレンズ、コンパーのシャッター、ゴッセンの露出計等、一流のユニットを コンパクトな金属ボデイーに収めた世界最小のCdSセル追跡指針式連動露出計付き距離目測式35mmカメラ 1966年秋のフォトキナに突然発表、発売された サイズは横幅99X高さ68X奥行25mm 重さ382g まさに手のひらサイズといえるカメラ メカがぎっしり詰まっている重さを感じる でっぱりの多い部品は全て底面にまとめ配置することで、デザインをすっきり見せている 今もってファンも多いカメラだといわれる 所有機は、1976年からの発売となるRollei35SからCdSセル追跡指針式露出計をLED表示したもの そのため名前の最後に”E”がつく コンパーのシャッターは、このカメラ専用に開発された特殊型(B,-1/500 X接点付) 絞り羽根とシャッター羽根だけを沈鏡胴の内部に残し、その他一切の機構を 大型のレンズ前板裏面に分散配置して、この前板をはじめからボデー内に埋めるという構造を採用した そのため、細型のレンズ鏡胴は何ら妨害を受けること無く、 ほとんど全身をボデー内に沈めることが出来るようになったという優れものである このカメラには、レンズや形状の違いで10以上のバリエーションがある レンズは、カールツアイスのテッサー、トリオター、ゾナーのバリエーションがある 所有機には4群5枚構成のゾナー40mmF2.8の沈胴タイプ ローライが独自にコーティング加工したので、HFTの刻印がつく シャッター、絞りともボディ前面のダイヤルをまわすことで設定するのがRolleiの特徴 (B35,C35,35LEDなど一部コストダウンを図って省略されたモデルもあるが) 向かって左が絞りダイヤルだが、所有機にはダイヤルロックがない 調べてみると、ダイヤルロックがついているものとそうでないものがあるそうだ 操作的にはそれぞれ一長一短あり、どちらが良いか難しいところ レンズを引き出さないと、シャッターが切れない また、シャッターをチャージしないとレンズが格納できない 小型だけに色々と作法がある ピント合せは前玉繰出しの目測式であるが、絞ればまずピントは外れない ファインダーは前面ハーフ・ミラーのアルバダで、ガラスブロックで埋められていて明るく見やすい また、ファインダー像が日本のものより遠方に見えるようにしてあるのも、見易さを助ける工夫 初期モデルでは沈胴レンズを出し入れするガイドレールの隙間から反射を起こしやすい構造だったが、 これらも改良が加えられている このカメラ、仕事で外出中に歩いていて町のカメラ屋さんで発見(なんと500円なり〜!) ジャンクとして売られていたが、前玉のカバーが壊れている程度であたりもなく非常に綺麗な個体だった 電池室の液もれもなく、貴重なPX27の水銀電池も付属していた さっそく試写してみた 夕暮れの街中を手持ちで撮影したものをみても、しっかり発色しているように思える 小型のため、スローシャッターでも意外にブレは少なかった 試写確認して、さらにこのカメラの魅力にはまりそう キャップがなかったので、ビッ○カメラのカメラ館に売っていたUVフィルターを購入 ちなみに、フィルターサイズは30.5mm 試写結果 日中撮影分 夕暮れ 参照文献:アサヒカメラのニューフェース診断室1967年8月号
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