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昨日は、演奏会に行ってきました☆
この日、台風を押してでも出かけたかったのは…。
指揮&独奏がオーギュスタン・デュメイさんだったんだもん〜♪♬♪
先日城陽市まで赴いてデュメイさんのモーツァルトを拝聴してきましたが。
このベートーヴェンには思い入れが深いのです。
というのも、去年も同じベートーヴェンの協奏曲がかかったのですが。
デュメイさんの体調不良により、ドクターストップがかかり、演奏会自体が途中で中止になってしまったから!!
ってことで、リベンジに燃える(?)デュメイさんの演奏が聴ける、というチャンス!
プログラムはこのようなものでした☆
いつもですと、指揮者さんによるプレトーク、つまり演目の説明会があるんですが。
デュメイさんの場合は大抵独奏者も兼ねておられるので、説明会をしている余裕はないことから(笑)行われません。
そこで、いつもは理事&事務局長の「西濱さん」というお兄さんが、のんびりまったりトークで場を和ませてくださるのです。
この頃、西濱さんのお姿を演奏会などでも見かけないな、と心配になっていたのですが、今回も不在…。
しかも先日新聞に新しい事務局長にオーボエ奏者のお姉さんが着任した、とあったので、西濱さんが体調でも崩されたのではないか、と関西フィルのファンには結構関心が高かった事項かもしれません。
その疑問に答える文章が、プログラムの最後に!!!
西濱さん、辞めちゃったの〜?!
何が一体あったのだ…(¬_¬;)???
気にはなれど、そんなことを尋ねる相手でもあった西濱さんがいない…(汗)。
さて、演奏の感想を…。
まず、ティンパニーの連打で始まるドキドキの展開…。
きよこはティンパニーの連打に弱いのです(笑)。
なので、ハイドンの太鼓連打がお気に入りだったりするのだ☆
しかし、この4連打…。
柔らかくはあるけれど、今一つインパクトに欠ける気も…。
ティンパニーの連打には少々うるさいきよこでございます(笑)。
木管楽器がそれを受けてメロディーを展開していきますが、心がけてか非常に丁寧で柔らかさを前面に出した演奏。
普段からこれくらい神経の行き届いた弱音が出来れば、かなり演奏の幅が広がると思うなぁ(笑)。
今回の編成はまた少し変わった編成でした。
ヴァイオリン群の間に管楽器が配置されていて、サンドイッチ方式になっています。
その所為か、管楽器の音が突き抜けて聴こえない演出になっていて、それが柔らかさをより一層醸していた気がしますね☆
かなりこの辺り、デュメイさんの指導が入ったんじゃないかな…?
弦楽器が入ってくると、スッキリとリズミカルなデュメイさんらしい音楽が…。
中声部の動きが本当に素晴らしく表現されていて、普段よりもより一層室内楽的な音楽が形成されているのが分かります。
特に第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの動きの見事なことといったら!
和音の移動がとてもドラマティック☆
本当に弦楽四重奏を聴いているみたい!!
デュメイさんの音楽は、ゆったりとしたテンポ、というよりはやや速いんじゃ、と思われるくらいのスピードなんですが。
それでも軽快だけに終わらない、抒情性がちゃんと両立されています。
そこにデュメイさんの美音が登場…。
ロマンティックな美音が特徴のデュメイさんですが、このところ古典に対してはかなり端正な音楽を意識されているようです。
古典らしい規範性というのか、その辺をきちんと踏まえた端正な音楽…。
しかし、そこで終わらないのがデュメイさん!
移調する時の移ろいにドラマがある!
そして、何より音の揺らぎに耽美なまでの甘さがある!
音の余韻に味わいが深いのが彼の素晴らしいところです。
映像的な演奏だな、という印象を受けました。
いつもなら香り漂うような、という風に表現することの多いデュメイさんですが。
彼の音楽に端正さが加わると、途端にイメージが豊かな映像美がそこに…。
ヴィブラート一つ一つに、振り絞ったかのような心のしずくというか。
きらめきが込められていて情感たっぷり。
それがあからさまでないのが余計に素晴らしい…。
ホーシュさんが言っておられましたが、彼のアップボウの時のヴィブラートが絶妙に美しいことが今回確認できました(笑)。
甘いところは滴り落ちるような甘さを、哀愁漂うシーンでは枯淡の領域にまで達したかというような見事な寂寥感を、見事に演じ分け、曲にコントラストがあります。
それがオケに用いられている軽快でありながら、内声部の深みある演奏に非常にマッチしていましたねぇ☆
オケのコントラストの効いた演奏が、古典的な様式美をきちんと踏まえたうえで、現代らしい感覚の洗練された音楽を形成する役割を果たしていたようです。
カデンツァはクライスラー。
ですが、それこそ飽きるほど聴いてきたものなのに…。
デュメイさんの演奏になると初めて聴いたような新鮮味がありました!
重音の響かせ方の、なんという妙なることか…
和音の移行にもドラマがある…。
一つの楽器で世界観を構築してしまえる技量、流石一流だ〜♪♬♪
彼の無伴奏、聴いてみたいなぁ、と思う一幕でした。
続く第2楽章では、繊細極まりない音量調節が光りました。
オケの方々も、神経を最高に使っての弱音の持つ美を表現。
ここでは歌うデュメイさんの音色が心を打ちます…。
ベートーヴェンって、本当に皆さんがご存じであろう「運命」を作った作曲家か、と思うほどロマンティックな旋律も残しているんですよ♪♬♪
しかし、この弱音の美しさ。
これ、デュメイさんが登場されるようになって、関西フィルが得た表現の一つです。
これでかなり表現の幅が広がったのは真実ですね。
妙なるトリルに導かれて終楽章に突入!
しかし、この終楽章が最高の出来栄え!
正直、ベルギー派のグリュミオーなんて超越してるね…!
弾き振りだから出来るのかもしれないですが、オケとの会話が素晴らしいのです。
まず、冒頭、デュメイさんのソロに呼応するかのようにチェロが語り、その後ヴァイオリン群との会話に移ります。
それがオケ全体に広がって、楽器同士が呼応しあい響き合って音楽が形成されていく様子を目の前で観ていた気分!
そこからオケと独奏楽器の対話が音楽を展開していきます。
時には管楽器とだったり、打楽器だったり、弦楽器だったり…。
これ程「密な会話」を感じる楽章を、過去に聴いたことがない!!!
ここではすべての楽器が、心を一つにして会話を楽しんでいました。
そして何より、リズムの扱いが本当に絶妙!
デュメイさんの音色は、指揮をしていない瞬間でもオケを導き、引っ張って行きます。彼がオケから引き出す音のなんと豊かなことか!
移調しては、エキゾチックでありつつ自由で孤高の魂を持つ人をそのまま体現しているみたいな音色で魅せてくれます。
そして時には愛らしく、時にはダイナミック…。
その幅広い音色の持つ色合いが見事でした。
正直、グリュミオーの演奏(録音)よりデュメイさんの方が断然良かった…。
色々なヴァイオリニストさんのベートーヴェンを聴いてきましたが、新鮮でありながらも音楽的な内容の深さ、過去の大ヴァイオリニストさんに比肩するでしょう…。
素晴らしい!!
その一言に尽きます。
関西フィルも、本当にこの頃の音色は飛躍的に進化しておりますね!
中々演奏が終わっても拍手が鳴りやまず、スタンディングオベーションまで出る始末!デュメイさんも楽団員さんも、中々休憩に入れない状態でした(笑)。
客席は、台風の影響もあって普段よりやや少ない聴衆でしたが、聴けなかった人は人生でかなり悔いることになるレベルだったことは間違いありません!
休憩中、デュメイさんの音楽に酔ったきよこは珍しくお酒を注文(笑)!
デュメイさんの音楽には、ワインが似合う…
休憩をはさんで、モーツァルトの40番です。
これは25番と並んで、たった2つだけ残された短調の交響曲として有名です。
きっと、誰もが一度は絶対に耳にしたメロディーが特徴ですね♪♬♪
デュメイさんの演奏は、こってりとした悲しみに彩られたものではありません。
デュメイさんらしいテンポで、やや軽快に進むのですが。
ただ、流石に音の一つ一つに対する姿勢が違います。
ただスピーディーなのではなく、音を非常に深く理解したうえでのそのスピードなのです。
それが生み出す効果は、耐えられない寂寥感や孤独感ではなく…。
ふと気付くとそこにある哀愁…。
ここでも内声部の扱い、そして低弦部の音の加減が絶妙でした。
このところの室内楽的な音楽作りは、確実にデュメイさんの影響でしょうねぇ。
薄っぺらで綺麗な音楽だけでなく、深みが音に出てきて説得力があります。
それでいてスッキリとして、モーツァルトらしい愉悦感も残してあるのが流石☆
第2楽章では、優美極まりない弱音の美しさとデュメイさんの絶妙のリズム感から生み出される音のシンコペーションを楽しめました…。
そして何より、音のダイナミクスを大きく取っているので、弱音と強音のコントラストが非常に生彩感をもたらしておりました。
擦り切れたレコードみたいな第2楽章が多い(と、個人的に思っている)のですが、こちらはそういう印象を全く与えませんでした!
第3楽章では、そのリズム感が遺憾なく発揮されました。
とても洗練されていて、優美ですらあります。
速度的にはかなりスピーディーかな、と思われても仕方ないのに、それが実は正しいんだと思わせる説得力…(笑)。
きよこはどちらかというと、どっしりしたスローなテンポを好むのですが、デュメイさんにかかるとその魔術でそれすら狂わされちゃうようです。
ここでは、メヌエットという舞踊のリズムに乗って楽器が畳みかけてくる始まりから、ゆったりと優美で可憐なトリオの管楽器の歌い出し、そしてまたもや楽器の掛け合いという展開を見せます。
ですが、この展開においても、コントラストがキリッと曲を引き締めていて、あっけなく終わる曲を何故か非常に印象的にするんですよねぇ〜。
とっても気になる第3楽章…(笑)。
終楽章、広い音域を動き回る弦楽器の疾走感が魅惑的。
転調が多くてめまぐるしいのですが、それが疾走する楽想にフィットするのでしょう。
そしてここがモーツァルトの嫌らしい(?)ところですが。
絶対に合間に可憐な歌が挟まるんですよね。
でも、内声部は常に動機を演奏し続けており、それが曲に奥行きを与えているのです…。
忙しい楽章ですが、疾駆する楽想に合わせてスピーディーなデュメイさん。
しかし、弦楽器奏者さんだけあって、その絶妙なさじ加減がオケから普段以上のパワーを引き出している感じ…?
能力限界ギリギリのラインで要求を出し、それを徐々に上げて言ってる感じがする…(¬_¬;)!
鬼や…!!
気付かずオケも頑張ってる感が…(笑)。
しかし、多少コンマスの大きなミスだとか管楽器のポカだとかがあっても、全体の流れの中では問題とならないようにまとめあげる手腕、指揮者としてもデュメイさんはかなり優秀ですねぇ〜。
非常にいい演奏でした☆
拍手喝采に応えてのアンコールはこちら!
これまた静寂というか、弱音の美しさを前面に押し出した名曲です。
こういう静かな音楽で聴衆を魅せることができるようになったら、一流のオケって言っても良いでしょうかね。頑張れ♪♬♪
終演後の会場の様子。
台風に負けないファン(笑)。
で、いただきました☆
デュメイさんのサインです〜♪♬♪
デュメイさん、定期公演では絶対にサイン会してくださるので、嬉しい♪♬♪
実際にお会いすると、とっても背が高いですが、キリンさんみたいに優しそう…。
ってナガポンさんかい(汗)!!
誓って言いますが。
ナガポンさんより、恐らく20cmくらい高いです。
デュメイさん、絶対に2m近いと思うな…(¬_¬;)!
実は、来週もデュメイさんの演奏が聴けるの!!
今度は、またモーツァルトの協奏曲5番です☆
楽しみ〜!!!
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