塵も積もれば山となる。

時間がたつのは早いですね・・・

読んだことのない作家を読む。

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第3回、第4回 

ついに甲子園始まりましたね。

東北人としては東北勢に優勝してもらいたいです。花巻東は逆転で、初戦を飾りましたし(ノーアウト満塁の場面はドキドキしながら見ていました。)東北高校も勝ったようですし、あとは自分の県も1回、2回ぐらい勝ってもらえればいいんですが、初戦はPL学園ということで、今から楽しみにしています。


さて、少ないながらも本は読んでいます、そのうち初めて読んだ作家さんの作品を簡単に紹介します。


第3回、池澤夏樹ー「スティル・ライフ」、中公文庫


あらすじーある日、ぼくの前に佐々井が現れてから、ぼくの世界を見る視線は変わって行った。ぼくは彼が語る宇宙や微粒子の話に熱中する。佐々井が消えるように去ったあとも、ぼくは彼を、遙か彼方に光る微小な天体のように感じるのだ。科学と文学の新しい親和。清純で緊張にみちた抒情性。しなやかな感性と端正な成熟が生みだした、世界に誇りうる美しい青春小説の誕生。


よく皆さんのところでも紹介されているのを見ますし、気になっていた作家さんでした。作品は気になっている作品が特にない場合はデビュー作を選ぶようにしているので、「スティル・ライフ」です。

作品全体の雰囲気、ところどころにある格好良い台詞はとても良かったんですが、作中のキーワード(?)である、宇宙や微粒子にとらわれてしまって、気がついていたら終わってしまっていました。別の作品も読んでみたいと思います。

中央公論新人賞受賞
第98回芥川賞受賞
☆☆☆☆★★★★★★(4)


第4回、辻村深月ー「ぼくのメジャースプーン」


あらすじーぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。


主人公の「ぼく」とふみちゃんは学校の友達です。ふみちゃんは学校でうさぎの世話をしていますが、ある日大学生によるうさぎの殺傷事件が発生。ふみちゃんは心を閉ざします。そこで「ぼく」は自身のもつ力で犯人に対抗しようとします。

この力が本作の核です。その能力とは、相手に条件付きで言うことを聞かせられるかも知れないというものです。たとえば、「○○してください、さもなければ××することになります」というもの。××のところに「死ぬ」とか「目が見えなくなる」とかをいれてしまえば、○○のところのことを聞かせられると言うあぶない力です。チャンスは1人に一回だけ、そのため同じ力を持つ先生と議論をしながら、犯人に言う一言を決めていきます。


この本なかなか深い本で、500pを超える長編なんですが厚さをあまり感じることなく読み終わることができました。悪意、反省、あるいは罰。裁判員裁判が開始されたこの時期にこの本を読めたことはとても良かったと思います。

相手に重い障害を与えることもできますし、まともな生活ができなくなるようにすることもできます。その一方で、そんなに思い罰を与えようと思わなければ、そうすることもできます。この問題に対して、小学生であり被害者の友達である「ぼく」、同じく能力者であり、教育学部の教授でもある「先生」、2人の異なる立場からの意見が非常に興味深いです。

長さ、意見の応酬のバランスもよく良作でした。
大学行ったらこんな先生に学んでみたいと思いました^^

第60回日本推理作家協会賞長編及び連作短編部門候補
☆☆☆☆☆☆☆★★★(7.5)

第2回

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『細雪(上)』 谷崎潤一郎著/新潮文庫


【内容】


大阪船場に古いのれんを誇る蒔岡家の四姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子が織りなす人間模様の中に昭和十年代の関西の上流社会の生活のありさまを四季折々に描き込んだ絢爛たる小説絵巻。三女の雪子は姉妹のうちで一番の美人なのだが、縁談がまとまらず、三十をすぎていまだ独身でいる。幸子夫妻は心配して奔走するが、無口な雪子はどの男にも賛成せず、月日がたってゆく。


【感想】


以前、僕の家でとっている新聞の連載小説が、谷崎潤一郎を題材とした小説であって、それ以来谷崎潤一郎に興味は覚えていたのですが、この企画を始めるまではスルーしてしまっていたのでした。


名作と評価される作品を読む度に思うのが、密度の濃さというか重さです。最近の小説でも、恩田陸さんの「夜のピクニック」なんかは一日の濃さがとんでもないことは確かなんですが、もちろんそれとは違って、小説の中で日々が過ぎているのに、その流れが自然というか描写もしつこすぎないところがあって、一年以上の月日が流れ、様々な出来事が描かれているのに、まだ何ページなの?と、驚くこともありました。


登場人物の個性もしっかりと描かれていました。のんびりやの長女、鶴子、しっかり者で優しい次女、幸子、ちょっとませているような気のする四女、妙子。でも、主人公の雪子の性格はなんとなくつかめませんでした。


でもそんな雪子の魅力(?)が垣間見られる場面がいくつもあります。暑い夏に洋服を着て、家族に見られるのを恥ずかしがったり、青白い顔色をして、一見病弱のように見えながらも実は病気らしい病気にかかったことのないというしんの強さをみせたりするのがそれです。


「ふん」


多少なり落ちぶれたとはいえ上流の家柄である蒔岡家が舞台である小説なので、礼儀がなっていたり、見合い1つをするにしても、相手の財産、家柄、職業、評判などしっかり調べるという慎重ぶりなんですが、そんな家柄の彼女たちでもこう呟くことがあります。


「ふ〜ん」といったニュアンスかもしれませんし(「ふ〜ん」っていう記述もあるので違いはあるのかもしれません)、「へぇ」といったニュアンスかもしれません。でも、上流の彼女たちが、「ふん」と突き放すように不満げにただ呟くこの一言が、とても可愛いように思えてしかたがありませんでした。ヽ(ー_ー )ノ


ほんとは中巻、下巻を読んでから感想を書こうと思ったんですけど、今追われるように急いで読み終わってしまうのが勿体ない気がしたので、また余裕のあるときに残りを読みたいと思います。


文章自体、とても読みやすく、かつ読み応えのある作品でした。文豪と呼ばれるところがとてもよく分かる作品だと思います。


第1回毎日出版文化賞受賞
朝日文化賞受賞


☆☆☆☆☆☆☆☆★★(8)

第1回 樋口一葉

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『にごりえ・たけくらべ』 樋口一葉著/新潮文庫


【内容】


酌婦の身を嘆きつつ日を送る菊の井のお力のはかない生涯を描いた「にごりえ」.東京の下町を舞台に,大黒屋の美登利,龍華寺の信如,正太郎,長吉たち思春期の少年少女を描いた「たけくらべ」.吉原遊廓という闇の空間とその周辺に生きる人びとに目を向けた一葉の名篇を収める.詳細な注を加えての改版.(注・解説=菅聡子)


落ちぶれた愛人の源七とも自由に逢えず、自暴自棄の日を送る銘酒屋のお力を通して、社会の底辺で悶える女を描いた『にごりえ』。今を盛りの遊女を姉に持つ14歳の美登利と、ゆくゆくは僧侶になる定めの信如との思春期の淡く密かな恋を描いた『たけくらべ』。他に『十三夜』『大つごもり』等、明治文壇を彩る天才女流作家一葉の、人生への哀歓と美しい夢を織り込んだ短編全8編を収録する。


【感想】


樋口一葉と言えば五千円札、五千円札と言えば樋口一葉ということで読んでみたのは良かったんですけど・・・、すいません文語体は苦手です。そのため「にごりえ」しか読んでいません。


例えば「ねへさうではないか」が「ねぇ、そうではないか」であるのに気がつかず、「ねへさう」ってどういう意味の単語なんだ?と思いをめぐらすこと数十秒。


あと会話文に「」がついていなかったり、いきなり人が出てきて誰?文語体だから読み飛ばしてしまったかと振り返ること幾たび。途中から黙読では話を追うことが出来なくなり、音読(!)しました。音読も新鮮でなんか楽しくなってきました^^


個人的には終わり方に驚きました。明治という時代は知りませんが、終わり方は日本人らしいのかも知れないと思いました。ただお力がどう感じていたのか。


何うで幾代もの恨みを背負て出た私なれば爲る丈の事はしなければ死んでも死なれぬのであらう、情ないとても誰れも哀れと思ふてくれる人はあるまじく、悲しいと言へば商賣がらを嫌ふかと一ト口に言はれて仕舞、ゑゝ何うなりとも勝手になれ、勝手になれ、私には以上考へたとて私の身の行き方は分らぬなれば、分らぬなりに菊の井のお力を通してゆかう、人情しらず義理しらずか其樣な事も思ふまい、思ふたとて何うなる物ぞ、此樣な身で此樣な業體で、此樣な宿世で、何うしたからとて人並みでは無いに相違なければ、人並の事を考へて苦勞する丈間違ひであろ、(p26)


解説によると、一葉自身とても貧しく大変な暮らしを送っていたということで、そのせいか厭世的な思いがあったのかと思いました。この引用部分でもわかるように悲しい雰囲気が漂っている作品だと思います。文も僕が読みにくいだけであらためて見ると美しい文なのかとも思いました。


最初から、短編集の一作しか読めなかったわけですが、これからはなんとかよめるといいな・・。
こんにちは。


以前から、何か簡単な企画をしながら本を読んでいきたいと思っていたところでして、昨年の5月25日から「おすすめの一冊を教えて下さい」ということをやってきましたが、

・あまりに読めていないこと。
・読んでいても、何を感想に書いて良いのか分からなくて書けなかったこと。
・それによって、ほっておきがちになってしまったこと。

などの理由によりこの企画は止めたいと思います。ありがとうございました。そして感想を書けなかった方ごめんなさい。


まとめた記事は非公開にしただけですので、読んだときには誰々から紹介していただきましたなどと書きます。


で続くものとしていろいろ考えたんですが、(例えば小説名でしりとりをしていくとか、作家名でしりとりをしていくとか、作品名で五十音順に読むとかなど)どうも続けられるか自信がないので、これからは「読んだことのない作家」の小説を読んでいくことにしました。


マイルール

・明治以降の作品で未読の作家の本を読んでいく。
・短編を一つだけ読んだことのある作家は原則として未読にカウント。
・本一冊単位で読んだことのある作家を既読とする。
・短編集の場合、どうしても読む気がおきない場合、一つでもとりあえず次の作家に進む。
・気長にやる。


気長にやりますので、温かく見守って下さい。

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