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ベトナム戦争の隣で、もうひとつの戦争があった!

 今回は、1970年代、内乱で揺れ動くカンボジアを舞台に、米国人記者と現地人助手の友情を描いた、衝撃と感動の実録ドラマのこの作品。
 
イメージ 1
 
ニューヨーク・タイムズ紙の特派員シャンバーグはカンボジア滞在中の1973年、“クメール・ルージュ”のクーデターに遭遇し、カメラマンや現地人助手のプランと組んで取材活動を行なう。やがて“クメール・ルージュ”が親米派の政権に代わって首都プノンペンを制圧。シャンバーグらは何とか国外に脱出するが、ひとり国内に取り残されたプランは、革命政府が敷く恐怖政治のもと、死と隣り合わせの日々を続けることに…。
 
凄まじい作品であった。前半は、淡々と物語が進み、ベトナム戦争時のサイゴン陥落と同じような情景が描かれていて、カンボジアでもこういうことが起きていたんだ、というような心持で観ていた。
 
やがて、アメリカ大使館が撤退し、逃げ込んだフランス領事館から脱出する際に、カンボジア人のプランを脱出させるためにパスポートを偽造するが、雨で写真が消えてしまい、当局に囚われることになる。
 
ニューヨークに戻ったシャンバーグは、どうにかしてプランの消息を探すが、杳として行方がつかめない。
その頃プランは、強制労働を強いられていて、ただただ沈黙を守り通すことで生命を守ることに徹する。とにかくこのプランの生に対する執着力−家族やシャンバーグに会うために−には言葉を失ってしまう。
 
プランを演じるこの俳優の迫真の演技は、感動的である。 プランを演じたハイン・S・ニョールはカンボジア出身の医師で、実際に4年の間、“クメール・ルージュ”の元で強制労働に就かされた経験を持つ。演技は素人であったが、この作品で第57回アカデミー助演男優賞を受賞したのには大納得である。
 
ベトナムとカンボジアとの間で戦争があったことも知らなかった。内戦が起こると大量虐殺と残虐行為が横行するというのは、悲しいけれどどこの国でも共通することのようだ。
 
中盤以降はプランが主役の映画で、撮影賞・編集賞も同時受賞している。
 
エンディング曲は、ジョン・レノンの“イマジン”が流れる。ジョンが訴えていた世界は、訪れることはないのだろうか?
 
1984年イギリス 4.004.004.004.504.00

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