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シェフのフライロッドの世界
フライロッドに魅せられた偏狭的コレクター男の戯言

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写真はポールヤング、ジャックヤング、ボブサマーズ、トッドヤング、

手書きサインが入る以前のスタンプなどです。

これをご覧いただければ、今後誰の手による作品であるかが一目でわかります。

シリアル番号(通し番号)は1955年から、#1955ないし#1950を最初として始まっていますが、

どうも#2350〜#3300番までは750本程度、意図的に数字が抜かれているようです。

ポールヤングは1960年4月28日に他界します。シリアル番号#3888、モデル名は不明、

1960年3月14日に制作されたロッドは彼が人生で手掛けた最後のロッドと言われています。

そしてシリアル番号#3889、1960年5月21日に制作されたロッドは、ポールヤング死後初めての

ロッドとされます。

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ORVISと言いつつ、手を広げて再びPaul Youngです。WES JORDANはまた後ほど。


マサチューセッツ州ベッドフォードでイラストレーターをされているRobert Jon Golder氏はポール・ヤングのロッドに関するデータベースを作っています。

Golder氏は、世界中にあるポール・ヤングのロッドをシリアル番号と年代を順に整理をして、そのデータベースを後世に残していこうと考えています。ポール・ヤングのロッドは、釣具でありながらある意味歴史的な工芸品のであり、そのコレクションはきちっと整理される必要があると同氏は感じています。私もそう思います。

以前、ヤングのロッドにあるシリアル番号で制作された年代がわからないか、と言うご質問を受けたことがありました、このようなデータベースがあれば、簡単に調べることが出来ます。

なので、もしポール・ヤングのロッドをお持ちでいらっしゃられる方がいましたら(ボブ・サーマズの時代を含みます)、是非ご連絡いただくなり、ロッドの情報をいただければ幸いです。Golder氏に連絡をして、データをアップデートしていきたいと考えます。(まずはコメント欄にお教え下さい)


今回はGolder氏に全面的な協力をいただき、同氏のホーム・ページを何回かに分けて紹介させていただくことになりました。ポール・ヤング好きの人のみならず、Bamboo愛好家にとっても興味深いデータを見ることが出来ると思います。 

http://quashnet.clarksclassicflyrodforum.yuku.com/



では、まず最初のページに紹介されているTED WILLIAMSシリーズについて。


PHY "TED WILLIAMS" MODEL FLY ROD, built March 1951, 9'0", 6.18 oz. Varnished cane, black screwlock cork seat, Detroit stamp on reel seat just forward of permanent 2-inch extension butt.

Lettered on four flats.

First flat: .375 - .281 - .103
Second flat: Paul H. Young - Detroit Mar. 1951
Third flat: Ted Williams Model - 9' - 6.18 oz. Bamboo wt. 4.46 oz.
Fourth flat: GAF line

ポール・H・ヤングの“TED WILLIAMS"モデル フライロッド、1951年3月製造、9.0フィート、6.18オンス、バーニッシュ仕上げ、コルクのシートに黒のスクリューロック、2インチのエキステンション・バットの上にあるリールシートにDetroitの刻印

ロッドの4面に下記のような表記(繰り返しで意味がありませんが・・)

1面 : .375-.281-.103
2面 : Paul.H.Young ー Detorit Mar. 1951
3面 : Ted Williams Model - 9' - 6.18 oz. Bamboo wt. 4.46 oz.
4面 : GAF line

デット・ウィリアムス(TED WILLIAMS)は戦前に活躍した大リーグはレッド・ソックスの偉大なプレーヤー(守備はレフト)で、打撃3冠王を2回、終身打率0.344、また4割以上を打った(1941年)唯一のバッターで、当然野球の殿堂入りを果たしています。と同時にスポーツフィッシングでも有名な方で、フロリダにあるIGFA(International Game Fish Association・・・世界中で連れた魚の記録を管理している団体)にも殿堂入りしています。


Paul Young intended to develop a cataloged "Ted Williams" rod model. However, as John Feldenzer noted in his article "Of Baseball and Bamboo: Bobby Doerr, Ted Williams, and the Paul H. Young Rod Company," The American Fly Fisher, Vol. 31, No. 5 (Fall 2005), Ted Williams had his own plans for using his name to sell fishing tackle, and so Williams personally asked Young not to name a rod model after him. Bob Summers estimates that about six "Ted Williams" rods were built before the project was halted. Bob Summers showed me this rod on October 17, 2008.


さて、ポール・ヤングはカタログに掲載すべく“TED WILLIAMS"モデルのフライロッドを出そうとしました。しかし雑誌”The American Flyfisher”の2005年の5冊目、第31号に掲載されたジョン・フェルデンツァーの記事"Of Baseball and Bamboo: Bobby Doerr, Ted Williams, and the Paul H. Young Rod Company,"では、デッド・ウィリアムス氏自身が、自分の名前を冠した釣具を販売しようと別途考えていたので、ポール・ヤング氏には自分の名前の付いたロッドを出さないで欲しいと頼んだことが記載されています。ボブ・サマーズ氏によれば、このプロジェクトが休止するまでに6本の”TED WILLIAMS"モデルが制作されたそうです。このロッドはボブ・サマーズ氏が昨年10月17日に見せてくれたものだそうです。

・・・いい感じです。

続く 

Paul H.Young ACE

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Paul H. Young Ace

ちょっとだけアップしました。

ポールヤングは1920年にミシガン州デトロイト市のグランド・リバー通りに釣具屋を始めます。1925年になると自分でバンブーロッド制作・販売し始め、1940年代にはAceやProsperityなど名を冠して売るようになりました。50年代になるとMidgeやParabolic 15、Perfectionist、Driggsなどが出てきます。(あれ?前も書いたかな・・)

さーて、写真は1940年代のACEの8ft。ボブ・サマーズ氏が塗りなおしをしていますが、女優のハル・ベリーを髣髴させる、やや茶褐色の肌に赤のトリミングが超セクシーなロッドです。黒く染められたガイドやトップも非常にロッドの雰囲気を高めています。ポプリン・バッグからはじめて引き出したとき、あまりの妖艶さにびっくりしたほど。焼入れは本当にセクシーです。

1940年のカタログには、最高のバンブーを使用し、トーナメントクラスのフェルール、タングステンのガイドなどなど、同じクラスのロッドとして、大腕振って自慢できますよ。ドライフライスペシャルに次ぐ大関の位置を占めるロッドです。

アクションはパラボリック15などに通じるブンブン型のロッド。スピードもトルクも大いにあります。見た目より遥かにパワフルなロッドです。しかしどこで使えばいいのか。

写真だらけですいません。
少しでも彼女の姿を見てください。

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noriasamaのご質問 

『1900番台のシリアルナンバーの入ったPaul YoungのMidgeは何年ごろの作品か?』

noriasama ・・・・もう既にご存知だと思いますがアメリカのコレクターやロッドメーカーも参加しているThe Classic Fly Rod Forumにおいて、Paul Youngのカタログを年代順にずっと追ってリサーチしている人のコメントが出ていましたが、Midge(別名 Little Giant、それらしい愛称ですよね!!)がはじめて製作された年代は明らかではありません。50年代であることはカタログからわかるらしいのですが、残念ながらはっきりしません。Summersのコメントも引用されており、52年、53年に製作されたMidgeはシリアルナンバーが無いとのことです。したがってシリアルナンバーがついたものは54年以降なのでしょうか?いろいろと文献にも当たりましたが、シリアル番号と年代の関係は書かれていません。

そこでここから先は推測になります(まちがっていたらゴメンナサイ!)。シリアルナンバーは、全てのシリーズを通して打たれている番号だと仮定しますと、1900は明らかに私のPara15(シリアル3771)より若いので、この竿より前の製作となります。このPara15 は1957年製(写真には出ていませんでしたが、購入者の名前と製作年月が黒いインクで書かれています)とわかっているので、50年代の中期ごろではないかと考えられるわけです。

より正確に検証するためには、お持ちの竿の写真を見てみないとわかりません。バンブーロッドの有名なブロカーであり、またロッドメーカーでもあるDenver Daveさんが最近Paul YoungのPara15やMidgeを販売していました。有難いことにそこに写真がたくさん出ていましたので、少し拝借をしてきました。最初の写真2枚がMidgeで、次の2枚がPara15です。両方ともシリアルナンバーは4000番台です。

何かお気づきになられませんか?そう、字体が従前のものとは異なります。Summersの字体ですよね。(Jackではないと思いますが)細めの字で女性的な柔らかい感じです。最後の2枚の写真は昨日載せたPara15の写真です。太く力強いですね。

以上からDenver DaveさんのPaul Youngは1960年代(Paulがなくなったのが60年)のものだと判断できます。

NoriasamaのMidgeに書かれている字体が太ければ、50年代中期で間違いないと思います。

全く見当違いであったなら、繰り返しになりますが、ゴメンナサイ!!

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書庫がPaul Yongとミススペルだったので、直そうと思っていじっていたら、全て消えてしまいました。
コメントも頂いていたのに、まことに申し訳ありません。ごめんなさい。再度アップすることにしました。

1957年5月に製作されたPaul YoungのPara15、ほぼミントコンディションで、釣りに使用された形跡はありません。なお1956年のカタログによれば、すでに80ドルもする高級ロッドでした。Para15は1950年代初頭にPualが出した快作で、Midgeなども同じころの作品です。奥さんの名前を冠したMartha Marie、自分の好きな川の名前を冠したDrigges、Perfectionist、それにフェルールの大きさを名前にしたPara14、15、16、17,18,19などが代表的なものです。

第二次世界大戦後はグラス素材が席巻し、バンブーロッドの需要は落ちていきましたが、Paulは80種類もあった商品ラインの中から高級なものへと絞込み、それなりの需要を確保して商売を上手く続けていきます。Paulは1960年に亡くなくなりますが、その後は奥さんと息子のJackが引き継いでいきます。

パワフルな竿です。しかも手元までぐいぐい曲がるのが実感できるパラボリックアクションです。しかし未だ実釣する気になれません。歴史的な竿です。このようなオリジナル・ミント・コンディションは米国でも恐らく見つからないでしょう。

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