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とある方からアコギの修理依頼がきました。
と言ってもあゆたくパパさん程の本格的な修理は出来ませんが、
出来る範囲で綺麗にしてやろうと思いやってみました。
で、依頼のギターなんですが、亡くなったおじいさんが使用していたとの事で、
推測するに50年以上前のギターと思われるモノです。
タイトルにもあります《Columbia Guitar》です。
レコード会社のコロンビアがこの《NITTIKU KOGIO = 日蓄工業?》
に委託して作らせたギターなのでしょうか?
サウンドホール内のラベル右上には、何やら納税の印紙のようなものまであります。
当時はやはり所得に対して相当高価なものだったのでしょう。
早速、メンテナンスを始めます。
まずは一番目立つバックのセロテープです。
この下がセンター2ピースで接合部が割れていたので、
何かの接着剤で貼りテープで止めたようです。
テープの糊の固着と接着剤のはみ出しを、カッターでゆっくりと少しずつ削りとります。
削りが終わったらサンドペーパーで平らにしますが、色を落とさないように
少しずつ細心の注意を払って削ります。
最後にコンパウンドで磨きます。
で完了した状態が下の画像ですが、オールドらしさを残すために、
やり過ぎないようにもしました。
やり過ぎると老婆が厚化粧しているような状態になるなと思ったからです。
中心部にはトラ目も出ていますね!
トップも清掃&磨きをしますが、ナチュラルなエイジングがあり
塗装のヒビが出ていて古き良き時代の風格が醸し出されています。
サイド面にもテープ痕や異物が沢山なので、根気よく除去しました。
↓
こんな風に何ヶ所か綺麗にしました。
ボディが一通り終わったら今度はヘッドやネックです。
まずはフレットを磨きフィンガーボードやネックの清掃をしました。
清掃後はオレンジオイルで保湿も行い仕上げました。
次はヘッドとペグの清掃です。
ペグも軽く錆び落としと注油をしました。
一見、ナイロン弦用のペグに見えますが、太い芯ではなく細い芯で
スチール弦に対応しているようでした。
ネック幅もクラシックギター並みの広さですが。
ナットの溝はスチール弦用に切ってあるようにも見えました。
当時は何でもありだったのでしょうか??
ヘッドには特にブランドマークなどはありません。
塗装もややラフな感じですが、それがまたオールドな雰囲気を出しています。
トップの《Columbia》の文字もかなり剥げていたので、
タッチアップしておきました。
サドル部分も一度剥がれたようで、接着剤で修理してありました。
当時、高価なギターを大事に自分で修理して使われていたのでしょう。
で、清掃が終わったら新しい弦を張ってチューニングをします。
ボディが小ぶりなので、音量は大きくは無いですが
音は枯れた乾いた音良いがします。 やっと完成です! 依頼者も(天国のおじいさんも)喜んでくれるでしょう!
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楽器弄り/改造
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年期の入った良いギターですね。
アコギ版Burstってトコでしょうか・・・笑
リペア、お見事です!
一つ一つの工程を丁寧にされているのが写真からも解ります。
天国のお祖父さんも大満足でしょう。^^
2011/8/2(火) 午後 5:52 [ ジュン ]
>ジュンさん
そんなに古いギターに詳しくないので、
私も初めて見たギターでした。
オリジナルを大事にするため、
あまり大した事は出来ませんでしたが、
弄っていて、色々想像してしまうのですが、
古いギターには使っていた人の思いや
歴史が伝わってきたような気がしました。
2011/8/2(火) 午後 6:55
僕はアコギのリペアは初心者で
ネットで調べながら試行錯誤でやってます。
思い入れのある個体を治すのはとても気を使います。
綺麗にし過ぎないリペア
天晴れですね!
勉強になります。
2011/8/2(火) 午後 9:48
>あゆたくパパさん
プロな人に褒められて恐縮です。(^_^;)
私もいつも参考にさせて頂いております。
参考になる記事をまたお願いいたします。
2011/8/3(水) 午前 7:42
これはまた意義のあるリペアを・・・やりがいがあったでしょうね(*゚▽゚) 特に思い入れのあるモノでしょうから。
ほんと天国のおじいさんも喜ばれてますよね。
バックの板は「桂」か「栃」でしょうね。当時はそんな野も使っていたんですね(*^-^)いい時代だぁ、いろんな意味で。
2011/8/9(火) 午前 9:56
>ムスタングさん
そうですか!
メイプルじゃなかったんですね。
色々工夫して木材を調達してたんでしょうね。
水道も電話もまだ普及してなかった時代ですからね。
それでもギター作る職人魂も感じます。
2011/8/9(火) 午後 10:52