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この車は継続検査の度にグリスアップと共にやっとかなきゃいけない事がある。
それは「ウィンドウレギュレーターの注油」。
この前後左右のウィンドウレギュレーターはパワーウィンドウなんだけど、
巨大で強力なモーターで駆動されるチェーンで動き、
その静かな事と上下の作動に速度差が殆ど無い事で知られている。
この静かさと強力さに対抗しようとメルセデスは600プルマンに油圧作動のパワーウィンドウを取り付けたりしたが、
信頼性と耐久性でロールスロイスには敵わない。
さて、レギュレーターに注油するにはドアの内張りを外さなきゃならない訳だが、
上質のコノリーレザーに覆われた内張りは手を付けるのも恐れ多い気がして、毎度緊張する。
良く見ると組み木細工みたいな精緻なローズウッドとピンと張り詰めたレザーの何処から手を付けたら良いかと云えば、
取り敢えずスイッチ類を外して行く事から始める。
各スイッチは美しいメッキの目隠しパネルに因って取り付けネジが隠されている。
これはリモートドアロックウスイッチ。外せばほら、英国車お得意のマイナスネジが見える。
パワーウィンドウにはH型のしっかりした物が付いている。
ドアハンドルも同じ要領。
ほらね。
上下左右に調整出来るアームレストは
フックを起こして持ち上げれば簡単に外れる。
後は金属製のクリップを丁寧に外して行けばパネル全体が取れる。
この防水のビニール、丈夫な上にブチルで貼り付けてあって何度も再使用出来る。
これがパワーウィンドウモーター。デカイでしょ?
窓の一番上部分に定滑車が取り付けられていて、右側のガラス取り付け部分をつるべ井戸みたいに巻き上げる。
更にはガラスと反対側にガラスと同じ重量のウエイトを取り付け、上下作動時のい速度差を打ち消している。
このウィンドウの泣き所は、あまり使わないとチェーンの定滑車部分がUの字の形に固着してしまう。
それで定期的にチェーンを動かし、又潤滑させてやらなければならない。
スプレー式のチェーングリスを拭きかけながら何度も上下動を繰り返して、はい完了!
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