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先日、メルセデスベンツ300SEの水漏れ修理とヘッドガスケット交換作業をした。
水漏れの箇所はシリンダーヘッド一番後ろのメクラ蓋だったので、どうせヘッドを降ろさないと作業出来ないのと、
冷却水が真っ赤っかに錆びているわオイルが回っているわでガスケットも交換する事になった訳だが、
実はこれが大変な作業になってしまった・・・。
上の○したこれが腐食して穴が開いていたメクラ蓋。
そしてシリンダー側とシリンダーヘッド。
↑○した部分はこのエンジンの泣き所で、この部分のガスケットが腐食すると冷却水にオイルが回ってしまう。
(以上はお客さんに渡す為の写真だったので綺麗な所しか写していない)
さあ、出来た、意気揚々とエンジンを組んで、
オイルを交換、プラグホールからもオイルを入れてオイルプレッシャーランプが消えるまでクランキングし、
プラグを取り付けてさあ始動、
「あれ、調子が悪い・・・?」
6番が完全に死んでいる。6番プラグはベトベト。
点火系だろうとタカを括って、
ディスキャップは対策前の物が取り付けられていたのでディスローターと共に交換してみる。
プラグコードを入れ替えたりあれこれやって、
それでも相変わらずなので全気筒の圧縮を計測するが全く問題ない。
あれこれやってて「ひょっとして・・・?」と思って調べてみると、
ようやく6番インジェ久ターが動いていない事を発見、6番と1番のインジェ久ターを入れ替えてみる。
すると今度は1番が死ぬでは無いか、「これだ!」
翌日新しいインジェ久ターを交換して始動・・・相変わらずだ・・・。
インジェ久ターへの出力は来ているのだが・・・とテスターを当てていて、
ふと出力が途絶える時があるのを発見、
「ワイヤーハーネス・・・?」
ハーネスの被服は丈夫なゴム製で破れる気がしないのだが、
捲ってみると中の配線の被服は粉々に粉砕している・・・。
「ああ、こっちも、ああこれも・・・」
結局ハーネスを全部外して全てを絶縁テープで被服し、又繋ぎなおす・・・。
やっと出来た。
始動する。絶好調。
かつてのメルセデスの配線なんか滅茶苦茶丈夫で、
俺が今も手掛けるW115とかの配線なんか未だにビクともしないんだが・・・。
メルセデスよ、お前もか・・・。
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自動車関連
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昨夜、娘と深夜の大衆中華料理店「○将」に出掛けて、駐車場に車を入れようとしたら奥に2台のニッサン・ブルーバード510を発見!
ダッツンさんに是非報告したくて写真をアップします。
右側、クリームイエローの車体は4ドアセダンで左側は2ドアクーペでした。
どうです、実車は2台共恐ろしく磨き上げられていてビカビカでした。
赤の方の写真はぶれていて申し訳無い。
こっちはマシかな?俺の携帯は古くて調子悪いので娘に撮らせました。
両者共にヘッドライトに×マークが張られていたのでどこかのサーキットの帰り道なのかも知れません。
どちらもホイル・タイヤはインチアップされていて殊更に前の車高が下がっていました。
店内でユーザーらしいお客さんを目で探したんですが、判りませんでした。
そして約1時間後、我々が店を出る時にはもう2台共無くなっていました。
しかし地元ながら京都って、不思議な車がたくさん走ってますね。
まあそんな街だから俺でも飯が食えてるんでしょうけど(笑)
ユーザーの方、無断で写真を掲載してすいません、
若し良かったら、
同じブルーバード510に素晴らしい情熱をお持ちの方のブログを紹介しますので連絡下さい(笑)
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俺が時々お邪魔している「オフミのカーデザイン談義」と云うサイトの「60年代の美しいドイツ車」コーナーに、
先日「メルセデス280SEクーペ」が取り上げられました。
その時オフミさんが「良い写真が無い」と仰っていたので、
俺のお客様で(現在は3.0CSAにお乗りになってる)、以前SEクーペに乗っておられたS氏から当時の写真をお借りして来ました。
写真のサイズが小さかったので俺の技量と設備では、
スキャナで取り込んでもこれ以上美しさを再現する事が出来ませんでした。
残念ですがお許し下さい。
280では無く300SEクーペでしたが、ブログに掲載する許可も得ておりますので、どうぞその優美な美しさをご覧になって下さい。
どうです、横から見たら4ドア版と違って伸々とした、しかし引き締まった美しさがあると思いません?
貫禄もあるし、けど今のメルセデスみたいに全然下品じゃ無いです。観音開きワイパーは当時のメルセデスの証。
ボカシ入りフロントガラスは恐らくオリジナルです。
ヘッドライトの左右にウインカーと車幅灯を仕込んだり、バンパーその他メッキ類の仕上げとか作り込みなんか、
最高に凝ってます。
何よりこの内装を見て下さい。
又紺色のボディにベージュのレザーの配色が良いですが、
センターコンソールに迄及ぶ、今にも香が嗅げそうな上質な革の仕上げ、
上質なウッドをふんだんに使ったパネル、そして華奢なステアリングに繊細なホーンリングが痺れます。
エンジンルームには300SL以来、メルセデス伝統の直6OHC、クーゲルフィッシャー式燃料噴射装備のエンジンが収まります。
手入れの良さが日頃のオーナーの愛情を伺わせます。
エンジンルーム内手前にある空冷エンジンみたいなフィンが切ってある物は、
リヤサスペンションのハイドロマチック用のコンプレッサーです。
お出掛けl先からご帰還直後の様子を恐らく奥様が撮影されたシーンでしょう。
日頃の手入れの良さがひしひしと伝わってくる写真です。
オフミさんが仰る様にこの車の最高に美しいのが後から見たこのアングルだと思います。
優美な屋根とガラスの曲線、そして少し盛り上がったテールフィン上のアクセント、
そして飽く迄も繊細なテールレンズの造形。
エレガント、且つゴージャスとはこの事でしょう。
メルセデスはこの豪奢なクーペをロールスロイス・コーニッシュと張り合うつもりで作ったんだと思います。
コーニッシュと二台並べても遜色無い存在感を放つ車は、これしか無い気がします。
しかしS氏がこの車に乗っておられたのは結局わずか数年の間で、
憧れのSEクーペを中古車店で見つけて手に入れてから、
その後延々オートマチックミッションのトラブルに悩まされ続け、
結局お手上げ状態になった車屋さんの方から、
「これと乗り換えてくれ」と持って来たのが現在お乗りのBMW3.0CSAだったと云う訳なのです。
そして皮肉な事にその3.0に乗られてから俺とS氏との付き合いが始まったので、
S氏は未だに「あの時カードックさんに巡り合っていたら・・・」と仰るのです・・・。
風の噂でこの300SEクーペは関東の方がフルレストアして乗っておられるそうです。
常に愛してくれる人に巡り合えて、幸せなクーペなのでした。
Sさん、ご協力ありがとう御座いました。
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手掛けた当初は大変だった。
概観は素晴らしく美しかったけれどハンドルの遊びは円周上で120度はあっただろうか、
少し踏んだらどっちに飛んで行くか判らない恐ろしい状態で、
シフトレバーもガタガタ、足回りはグニャグニャ、あらゆる所がオイルまみれで何処から漏れてるのかさえ判らない。
ブレーキは板を踏んでるみたいだし、パワーステアリングはロック状態になるとリザーブタンクから溢れ出した。
しかし大抵の外国車はそんなもんで、それを一つ一つしらみ潰しに潰して行き、落ち着くのに数年掛かる。
それを支えるのは何とかしてやろう」と云うオーナーとメカの情熱。
やがて全てのトラブルを克服し、又未然に予知が出来る状態になる。
その時初めてオーナーとメカ、そして車の三者相互の信頼関係も確立する。
男の仕事場。
「DISK BLAKE」と誇らしげに書かれたブレーキペダルは、
停車中にはやる獣を押さえ込む為に思い切り踏んでいなければならない。
本来センターコンソール前方にはクオーツ式時計(そのくせ「カチコチ」とうるさかった?)が付くが止まったり動いたりデタラメで、
修理不能だったのでムスタングマークを作って加工した。
夜には赤い野生馬が光る。
本来ホーンボタンは無く、ステアリングの内側の黒いリング部分を握れば鳴る構造で当初は戸惑ったが、
最近はそのスイッチも不調なので左側ルーバーの上に赤いプッシュボタンを付けた。
当時のディーラー「ニューエンパイヤモーター」のディーラープレート。
その隣は増設した電動ファンと、余りにメンテしにくいヒューズボックスから移設したリレーとヒューズ群。
余り乗らないオーナーの為のバッテリー上がりを防ぐ為に俺が常用する、フード内に設けたカットオフスイッチ。
盗難防止にも一役買っている?かも知れない(笑)
右側のコックは締りが悪く、夏にも熱風を出すヒーターの為に増設した本来はエアー用のシャッターコック。
もう10年間問題無い優れ物。
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長年メンテさせて頂いている1972年式フォード・マスタング マッハ1.。
今年も又継続検査でやって来ました。綺麗でしょ?
ムスタング史上最大排気量、ボンネットのエアインテーク横に誇らしげに書かれた「429」って読めるかな?
(グリルに埋め込まれたフォグランプが横になってるのは1972年だけのフルサイズの証)
7リッターオーバーのポニーカーって云うか、マッスルカーですわ。
トヨタセリカLBにもオプションであったリヤの爬虫類を思わせる遮光板、さすがに本家は似合ってます。
(リヤの「Mach1」ってデカールはオリジナルには無く、俺が作った物)
(因みにナンバープレート右側に張ってあるスイスの国旗みたいなのは俺がメンテした証「CARDOCK」のステッカー)
(ホワイトレターの「BFGoodrich」のロゴがこれほど似合う車も無い)
引き取りに伺って工場まで久しぶりに乗ったら、さすがに凄い。
殆どストレートのマフラーは殆ど消音効果が無く、始動した途端から周囲に威圧的に存在を誇示する。
信号待ちのアイドリングでは「バロッ、バロッ」と身震いしながら「何やってんだ、早くガスを食わせろ」と云わんばかりに急かせる。
はやる獣をブレーキペダルを思い切り踏ん付けて押さえ込む。
交差点では周囲の虫けらみたいな軽四が窓を開いて覗き込んだり、
首を出した兄ちゃんに「それ何て云う車ですか」と聞かれたりする。
「ムスタングだよ」 「へえ〜、凄いですね」
何が凄いんだか。
信号待ちのおばさんは嫌悪感むき出しの視線でこちらを睨む。
それは暴走族に向けるそれと云うより、電柱に無神経に張られたエロポスターに向ける視線に近いと感じるのは気のせいか。
これはまるで小型犬の散歩道に一人、恐竜の首に縄を付けて引きずられながら散歩させている気分。
しかしこのダイナミックなデザイン。
フリーハンドで「エイヤ!」とばかりに書かれたのだろうか、線が生きている。
ちまちました所が一つも無い。
これは正しく男の匂いがプンプン充満する「男の車」なのだ。
本当なら遥かアメリカのルート66なんかでお気楽に全開でぶっ飛んでる筈が、
何かの手違いで極東の島国に送り込まれ、狭い道をコチョコチョ走ったり、炎天下の渋滞路を無理やり歩かされたり、
そんなティラノザウルスが日頃の欲求不満を晴らせる唯一つの機会が、先頭に並んでシグナルが変わった瞬間だ。
「どんな速度域でも踏めばそこに充分なトルクがある」と云う贅沢な加速感の一つの理想がジャガーのV12だと思うが、
こいつのは何時踏んでも50キロ以上のトルクで「背中を蹴飛ばされる」と云うのか、
カタパルトで放り出された様なと云うのか、
踏んだ途端にいっぱしの大人が無責任なガキに戻ってしまう。
「排ガス規制?省エネ?だったら車なんか乗るなバーロイ!」とでも云いたげなマスタング・マッハ1。
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