CAREボランティアの徒然日誌

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┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

■ 今月のPick Up!・・・HIV/エイズ
■ コラム・・・食糧問題


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■□■ 今月のPick Up! ■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

HIV/エイズ

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12月1日は世界保健機関(WHO)が定めた世界エイズデーです。HIV/エイズはアフ
リカ諸国など貧しい国を中心にまん延しており、人々の暮らしに深刻な影響を与
え続けています。今月は、そうしたHIV/エイズをとりまく状況についてご紹介し
ます。

■エイズ治療の進歩
皆さんは、HIV/エイズに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。HIV/エ
イズについて特別な知識を持たない人にとっては、おそろしい不治の病であると
いうイメージが強いかもしれません。HIV/エイズの治療薬をめぐっては、これま
でに研究機関や製薬会社による開発が進められてきましたが、現時点の医学では
未だHIVウイルスを体内から取り除くことができません。その点において、エイ
ズは依然として完治させることができない致死性の病気です。

それでも、1996年以降、抗レトロウイルス療法が行われるようになってからは、
状況は大きく改善しました。個人差はあるものの、感染後も薬によってエイズの
発症を遅らせたり症状を軽くしたりすることで、生活の質を高めながら、より長
い期間にわたって病気を抑えられるようになっています。

■厳しい途上国の現状
こうした有効な治療があっても、世界中のすべてのHIV感染者がその恩恵にあず
かれるわけではありません。効果の高い新薬が開発されても、特許権の保護が障
害になり、薬価がなかなか下がらないのが現実です。また、インフラや医療施設
の不整備により、治療を必要とする患者に適切に薬が行き届かないという問題も
あります。

そのため、十分な治療を受けられるのは、経済的に余裕があって医療施設にもア
クセスできる先進国と途上国のごく一部の感染者に限られています。貧しい国の
大多数の感染者は、豊かな環境にいる感染者に比べて、はるかに厳しい状況に追
い込まれています。

HIV/エイズ対策の推進機関であるUNAIDSとWHOが公表した『AIDS epidemic
update December 2007』によると、全世界で推定3,320万人もの人々がHIVに感染
しています。2007年の1年間では、全世界で新たに推定250万人が感染し、推定21
0万人がエイズによって命を落としています。感染者は途上国に特に多く、なかで
もサハラ以南のアフリカ地域に暮らす感染者数は全世界の約2/3を占めるまでに
なっています。スワジランド、ボツワナ、レソトなど、成人の2割以上がHIVに感
染しているという国もあります。

■広がる感染
世界中でこれほどHIV/エイズがまん延している原因のひとつとして、HIV/エイズ
に対する無知があります。知識不足から感染対策をとらずに性行為を行ったり、
薬物注射器を使いまわしたりすることが、新たな感染者を生んでいます。HIVウ
イルスに感染後、症状が表れるまでの潜伏期間が平均10年と長く、その間に自覚
症状がないことも、感染が広がる原因になっています。

一方、HIV/エイズへの知識を持っていても、社会状況や貧困によって、感染リス
クの高い生活を強いられる人々も多く存在します。たとえば、貧しい女性が生活
の糧を得るために売春行為を行ったり、従属的な立場に置かれた女性が性交渉の
際に感染予防を講じることが現実的に難しい場合などです。適切な治療によりほ
ぼ防げる母子感染についても、貧しい母親がそうした対策を行うのは難しく、母
から子への感染が後を絶たないのが現状です。

さらに、HIV/エイズに対する差別と偏見が根強いことも、問題を複雑化していま
す。本来HIV/エイズを治療する立場にいる医療従事者でさえ、誤った認識に基づ
き、感染者に触れることをおそれて治療の拒否や制限をする場合があります。こ
のように社会から阻害されたHIV感染者が、自らの感染を知りながら他人に感染
させることを厭わないケースも見られます。

■予防と治療に向けた国際協調
エイズは、これまでに地球上で3,000万人以上もの命を奪ってきました。感染拡
大に歯止めをかけるには、個人が予防や治療に関する正しい知識を得るとともに、
十分な財源の下で適切な予防や治療が実施されることが不可欠です。

また、既に感染した人に対する治療の充実も同じように重要です。感染後の治療
や延命の可能性が開けることで、HIV/エイズへの恐怖心が和らいで早期の検査と
発見につながったり、差別と偏見が弱まることで感染したことを打ち明けやすく
なったりするからです。

貧しい国の膨大な数の感染者に対して、十分な予防と治療を両面から行うには、
莫大な資金が必要です。国際機関や各国政府、製薬会社を巻き込んだ、国際的な
協調体制が求められます。

CAREでも、これまでにHIV/エイズに関するさまざまな事業を行ってきました。ベ
トナムでは、HIV陽性者自身の活動の支援を通して、医療行為や政策策定に関わ
る人々の差別と偏見をなくし、HIV陽性者の生活の質を向上させる取り組みを続
けています。

【CARE:ベトナムでのエイズへの取り組み】
http://www.careintjp.org/internationaljapan/internationaljapan-vt_2.html
(継続中)
http://www.careintjp.org/internationaljapan/internationaljapan-vt_1.html
(2008年8月終了)


(参考文献)
UNAIDS、WHO『AIDS epidemic update December 2007』
http://data.unaids.org/pub/EPISlides/2007/2007_epiupdate_en.pdf

アリグザンダー アーウィン、ジョイス ミレン、ドロシー ファローズ著
『グローバル・エイズ』(世界人権問題叢書、2005年)


(担当:アツシ http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/32957242.html
適切な延命治療を受けることができない人々の多さに、改めて貧富の差を感じま
す。

(後半へ続く)

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