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今回のメールマガジンのテーマは、南アフリカ共和国の都市ヨハネスブルグで
8月26日〜9月4日の日程で行われた「ヨハネスブルグサミット2002」を
例に、国際会議とNGOの関わりについて考えてみたいと思います。
【コンテンツ】
★「ヨハネスブルグサミット2002」とは?
★「ヨハネスブルグサミット2002」基礎知識
★NGOはサミットにどう関わっているの?
★国際会議とNGO
★「ヨハネスブルグサミット2002」にCAREはどう関わった?
【ヨハネスブルグサミット2002とは?】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「ヨハネスブルグサミット2002」とは、国連が主催する「持続可能な開
発に関する世界サミット(World Summit on Sustainable Development
=WSSD)」の事です。環境や開発、貧困といった人類が抱える困難な課題に
世界の関心を向け、根本からの解決を目指して世界的な行動を促そう!!と
いう会議です。今回の開催地、南アフリカ共和国ヨハネスブルグには、
各国首脳や政府の代表団、NGOのリーダー、ビジネス関係者など、
世界約180の国と地域からおよそ6万人もの人々が集まりました。
では、このサミットではどんな会議やイベントことが行われていた
のでしょうか。
「ヨハネスブルグサミット2002」は、8月26日〜9月4日のサミット(会議)
とサイド・イベント(会議と平行して行われるNGOフォーラムや展示会など)
から構成されていました。
会議の方は、8月29日〜30日の日程で「ヨハネスブルグサミット2002」
に参加を認められたNGO、政府間組織、国連機関による一般討議を
した後、8月31日〜9月1日の閣僚(国の役人の長)会議、
9月2日〜4日には首脳会議が行われました。
同時期に、政府関係者やNGOなどが、ヨハネスブルグの街で様々な
イベントを行いました。
【ヨハネブルグスサミット2002基礎知識】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
今回のサミットでは、どのような話し合いが成されたのでしょうか。
「ヨハネスブルグサミット2002」では、大きく分けて次の3つについて議論
されました。
(1)「世界実施計画」
10年前、ブラジルのリオデジャネイロで行われた「地球サミット」では、
大量生産・大量消費といった今までの生活を改め、限りあるエネルギーや資源を
無駄なく効率良く使って持続可能な社会を創っていこうという目標
「アジェンダ21(21世紀への課題)」が採択されました。しかし、その会議から
10年経った今でも、その目標が全て達成された訳ではありません。
そこで、地球サミットから10年目の今年、もう一度この目標を振り返り、
これから各国がどのように協力すべきなのかを話し合いました。
その結果、風力発電などの再生可能なエネルギーの開発を進めていく事や、
「京都議定書」を早く実行に移し、地球レベルで温暖化の原因になる
二酸化炭素の排出量を減らしていこうという話などが出されました。
(2)「ヨハネスブルグ宣言」
これは、閣僚会議、首脳会議を終えた後、このサミットで何が話し合われ、
各国がこれから何を目標にしていくかをまとめたものです。
ヨハネスブルグ宣言では、各国が抱える環境・貧困の問題について
述べた上で、清潔な生活環境、安全な水や食料などを皆が満足に利用できる
ように、ODA(政府開発援助)やNGO,地域コミュニティーが協力して
実現させていこう、という内容などが含まれています。
(3)「約束文書」
持続可能な開発を実現するために、各国政府、国際機関、NGOなどが協力して
行うプロジェクトについて発表し、まとめます。
日本からは、水、森林、エネルギー、教育などの分野で30ものプロジェクトを
サミットの場で発表しました。
【NGOはサミットにどう関わっているの?】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「ヨハネスブルグサミット2002」には、日本からは100近いNGO団体 、
およそ400人ものNGO関係者が関わったと言われていますが、
NGOによってその関わり方は大きく違います。
そこで、その関わり方を3つに大きく分類してみました。
〈A〉“自ら会議に出席して意見を述べる”タイプ
〈B〉“各国の政府関係者に自分達の考えを託す”タイプ
〈C〉“会場周辺、世界各国で自分達の意見を多くの人に訴えるvタイプ
〈A〉“自ら会議に出席して意見を述べる”タイプ
これは、NGO関係者が、会議に出席する政府代表団の助言役として
サミットに参加するという方法です。
今回のサミットに参加した日本政府代表団には、経済界、労働界、
地方自治体関係者に混じって、NGO有識者として5名の参加がありました。
〈B〉“各国の政府関係者に自分達の考えを託す”タイプ
NGO関係者が、各国の首脳や環境大臣などの政府関係者に自分達の思いを
訴え、会議で代弁してもらおうとする方法です。
例えば、ヨハネスブルグサミット提言フォーラムの環境教育分科会の
メンバーが、サミットを前に大木環境大臣(当時)を訪問しました。
そこで彼らは、持続可能な開発のためには人づくり、つまり教育が大切である
という考えのもとに、「持続可能な開発のための教育の10年」実現に向けた
活動報告と要請を行いました。
メンバーからは、低所得国に資金援助をするなどの財政面などにおける
政府の協力や、「教育の10年」の実現に向けた政府とNGOの
パートナーシップの強化などが提言されました。
彼らのように教育問題に関心のあるNGOなどの根強い活動の結果、
サミットの中で小泉総理は、教育の重要性を強調した「小泉構想」を内外
に訴えました。
〈C〉“会場周辺、世界各国で自分達の意見を多くの人に訴える”タイプ
NGO関係者自ら現地に足を運び、各国の首脳が集まる会場の外から自分達の
考えを首脳達に伝えようとする組織もあれば、自国で一般の人達に、
ヨハネスブルグでは今何を話し合っているのか、今私達は何をしなければ
ならないのか、など訴えるNGOもあります。
例えば、サミット期間中WWF(世界自然保護基金)は、会議の行方を
危惧(きぐ)したパフォーマンスを展開しました。
「世界のリーダー達よ。今こそ目を覚まし、われわれの星を救え」WWFは、
会場内の広場にこう書いた幕を掲げ、その前で会議の進展をひやかす
パフォーマンスを行いました。
米ブッシュ大統領、英ブレア首相、小泉首相など主要国のリーダーの
お面をかぶった役者がその前で横になって眠っています。
やがて起きて立ち上がります。しかし、ブッシュ大統領だけが寝たまま。
ほかのリーダーたちが起こそうとしても動かず、最後は一人で寝ています…。
WWFは、「環境と貿易問題に関して、いまの交渉内容は以前よりむしろ後退
している」と述べ、交渉を後ろ向きに導いているとするアメリカを
非難しました。
【国際会議とNGO】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
このように、国際会議に関わるNGOのスタイルは様々ですが、
同時に、国際会議におけるNGOの存在は徐々に大きくなってきているのも
事実です。それはなぜなのでしょうか?
一つには、多くのNGOは国際政治的な利害から離れて、本質的な問題点を鋭く
指摘し続けているからです。多くのNGOが、国境を問わず、自分達の目指す
目標に向けて活動しているからだと言えるでしょう。
二つ目は、実際の現場をたくさん歩いているという意味で、政府関係者よりは
NGO関係者の方が(一般的に)活動の現場をよく知っている、
という強みがあります。
開発の現場で活躍するNGOは、今後も国際会議上では重要なアクターに
なっていくでのではないでしょうか。
【ヨハネスブルグサミット2002にCAREはどう関わった?】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ところで、CAREは「ヨハネスブルグサミット2002」に、どのように関わったの
でしょうか?
今回のサミットには、CAREから派遣された13人のスタッフを含む、
一般市民約3万人が参加し、NGOのキャパシティー(包容力)とネットワークの
強化に向けて大きな希望をもたらしました。
今回のCAREの参加目的の一つとしても、持続可能な開発に実現に向けて、
NGO間のパートナーシップの強化を挙げていました。
CAREは15年の間、WWFと共同でプロジェクトを行ってきました。
今回の「ヨハネスブルグサミット2002」では、農村部における貧しい人々が
自然資源を管理し、持続的な方法で利用する能力を育成する事と、
その役割に対して当な報酬を与える事を目的として、CAREとWWFの間で
正式なパートナーシップを結ぶ事が決定されました。
また世界の人口の約半分は都市部に住んでおり、その4人に1人は貧困に
苦しんでいるという現状です。CAREは「ヨハネスブルグサミット2002」
において、現在のような貧困に対する無関心が続くようであれば悲劇的な
結果をもたらすと警告し、未来を見据えた都市化を行う必要性があると
訴えました。
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