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夢の象徴の解釈

前回のケースで考えて見ます。

 鬼、死、首吊りなど不安なイメージが出てくると、どう解釈したらいいか戸惑うかもしれません。もちろん、現実にそれらが起こるわけではありません。夢特有の表現方法なのです。言語で表現するより、はるかに多くのことが読み取れるのです。具体的に見てみましょう。

 「鬼」は悪の象徴として、また退治されるべきモノとして、彼女は捉えているようです。「死」は自分の価値観の死、悪に染まることを意味します。首吊りは、身代わりとしての行動なので、ずいぶん正義感が強い人のようです。彼女は意外と古風な価値観の持ち主かもしれません。それでいて、やや幼いながらプライドを高く持っている人なのでしょう。

 鬼と犬は、昔話「桃太郎」の勧善懲悪を連想します、ここがやや幼く感じるところです。人間を人間と見ず、鬼と犬に当てはめるところから、内心プライドが高いように判断できます。男性に対しては、ロマンを持ち理想が高そうです。

 「白い大きな犬にさわると起きて・・」は、悪に染まっていない男性(大きな犬)と接触して(さわる)意識している(起きて)ことを表しています。このイメージは非常に分かりやすい例です。彼女の心がリアルに感じますね。そして、「芸を教えると喜んで言うとおりに動いていた」は、彼女の側からの気持ちや要望を伝えると、彼は喜んで受け入れてくれていると感じているわけですから、逆に言えば彼の好意を感じているのです。

 これほど明確に無意識は表現していても、面白いことに彼女の意識はピンときていません。意識が分かってないから、無意識からメッセージを送っているわけです。彼とはどういう関係かも、彼女の本心は、すでに理解しているのです。彼の存在が危機的状況を救うという理解なのでしょう。

 夢の解釈によって、本人の無意識的現状を知ることもできますが、元々のその人の価値観や癖がある程度わかります。したがって、仕事というものに対しての価値観や見方も、かなり分かります。仕事そのものが合わない、あるいは周りの考えがまったく違うなど、問題が前もってわかりやすくなります。
 価値観を理解するうえで、夢のイメージはリアルでわかりやすいものがあります。もし、本人に価値観を聞いても言語表現では断片過ぎて、まとまりがたいでしょう。本人の意識に説明させるとき、そういう欠点があります。夢というイメージ表現は、イメージで感情を表すため、人柄が色々とわかるのです。解釈は、知的理解ではなく、感情的理解といえるでしょう。

 夢の解釈は、どちらかというと、センスやコツが問われます。イメージから感じる世界であり、杓子定規に頭で考える人は向いてないかもしれません。知的解釈は合っているとしても、それは「死んだ解釈」であり、クライアントの心の状態が感じられる「生きた解釈」であればこそ、生き様が感じられるのです。そして、その生き方からすると現状はどうであるか、という理解がより進みます。
 今回は、夢でその人柄がわかる例をあげ、解釈を簡単にしてみました。この夢からは、彼女はストレスはあるが、健常者であることがうかがえます。それは、夢がまとまっていてストーリーがあるからです。

 次回はガラッと変わって、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」のごとく、心理戦略について書いてみたいと思います。
 

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