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先日学生時代の同級生から電話があり、その日に会う事になった。 ここ5~6年互いに住所も変わり、連絡しても通じないし年賀状は送り返されていた。 随分会っていない。 最後に会ったのはもうかれこれ十年程になる。その時も突然だったなあ… そう言えば彼女は突然の人だ。独身の時も突然その頃に引越したアパートに現れた事もあった。近所のコインランドリーからの帰り道で彼女が目の前にいて驚いた。ちょっと時間がズレてたら会えなかったかもしれない。 とにかく携帯も勿論、アパートの部屋に電話など持たない時代だった。 その10年前の話に戻るが、そろそろ昔の友人に会いたくなったらしく同級生で集まろうと言う話が出ていると電話があり、お店の設定は私に任された。小田急線で神奈川の方から来る子の都合を考えて、新宿駅からすぐのホテル内の眺望の良い中華レストランにした。久しぶりに在京の同級生たちが一人を除いて5人が集まった。卒業してウン十年が経って、そんなに変わらないが、皆それなりに費やした月日を感じざるを得ない。そしてどんなに時を隔てて会わなかったとしても、あのキャンパスのノリに戻れて、説明無しで認め合う存在なのがいい。 あれから、また10年程経っている。会わなかった間に大きな出来事が起こり、私を取り巻く事情は全く違うものになっている。 先ず名字だって変わった。 同級生で集まった日からさ程経たない内に義母が亡くなった。これから自分を大切にしよう、今まで出来なかった事をやろうと決意していた。 手始めに何度頼んでもダメと言われた運転免許を取ろうとしたが、忙しくしているうちに1年程があっという間に過ぎた。やっと軌道に乗り始めた頃、元家族から戦力外通告を受けてしまう事になる。こんな簡単な言葉では言い表せないけれど…。 束の間の平安だった。 心配してたのでしょうね。何かつっかえてた物がとれたように吹っ切れて明るい私を見て意外そうにするのが共通していて面白い。それに苦労を知っている友人は、辛いところからやっと抜け出せて良かったと思うようで、ホッとした表情を見せる。経済的には苦しいけど、それはある意味喜ばしい事です。 年月が人間に巾や奥行きをもたらすなら、受け入れ難い経験もありがたいものだなあと沁みじみします。 事業をお子さんに任せて、家庭的にも落ち着いて、なんとも余裕な風情でした。 人生は分からないものです。 野球があるので、開始時間までの2時間しか会えないと言っておいたけど、大幅にオーバーして4時間以上になった。録画予約してるので問題がないと言えばそうですが、久々の事だし、彼女には聞いてほしい事があったようで、常々声を出して話す事もない私にとってもこのような時の過ごし方は必要である。 知り合ってウン十年、それぞれの家族を知っているのもあり、何でも話せて遠慮も気兼ねもない貴重な友だ。若い頃は喧嘩をふっかけられると言いますか、ラフで柔らかい私が言うジョークが通じず、蔑むように何度か絶交を言い渡されている。彼女の住まいに近い駅前で、そんな言葉をぶつけられて終電間際の駅で途方に暮れた。とにかく心がズドンと沈んだ。書いていて思い出したが、その時だった。そこからほど近い朝まで居れそうなジャズ喫茶に行き、元家族と出会ってしまう事に。そもそもそこだったか… 彼女がその時代の事を話している内に「私、四角四面だったから」と自分を称して言った。 「アハハ…そうだったよね。私も参った事があったよ」と言うと、頭を下げたのには驚いたが嬉しかった。年齢を重ねるという事はこういう事なんだな… それはそれでいい事です。 怪し気な空 いつものカフェに案内してランチをした。 彼女はサーモンのなんちゃんらかんちゃら トマト味苦手なのよと苦笑いしながら食べていた。 私はポークソテーのなんちゃらかんちゃら パンにオリーブオイルをつけてと頼んだ この後、外の緑を楽しみながらお茶をとスタバのテラス席へ移ったが 雨がポツリポツリ、飲み物を運ぶ頃には本降りになり、結局店内のテーブルへ。 彼女の心配事を聞いては時々横道に逸れてアハハ…オホホ… オバちゃんは本題に迫る話も横道も楽しいのです。 夕方になりバイバイです。 励みになります よかったらクリックしてね https://baseball.blogmura.com/lions こちらFC2のブログも良かったらご覧下さい。 http://saramartin.blog.fc2.com/ |

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