私は昨夕から、ついにやけてしまっているし、しばらく口がほころんでいた。
それからだいぶ経つが、今も興奮している。
会いたいなあと思っていた中の一人に会ったのだ。
偶然に!
バッタリ!
凄いよ!
どこから話そう。
この今日の奇跡的?偶然の出会いを誰かに興奮して話したかった。
先ずは娘だ。メールしても何もない。電話もしてみたけど何もない。
だから誰にも話してない。そこでここで喋っちゃうことにした。
私は神様だと思っている。
あんな一瞬の偶然の出会い。
10秒違ってたらこんな事にはなってない。気づかないでただ用事を済ませて
電車に乗って帰って、地元のお祭りの賑わいにいっそう孤独を感じてツマンナイなあと思うだけだった。
大袈裟かもしれないけど、私は嬉しくてしょうがないのだ。
先日一眼レフのフラッシュを止めてもらう為とコンデジを見に行ったとき、眼鏡屋さんに眼鏡の修理を頼んでいたのだが、それが出来たと一昨日連絡があった。
水もお茶のペットボトルも切れそうだし、アイスもないし、行かなきゃかなあ…
ついでにコンデジの気になる機種が増えたので(因にペンタックス)またカメラを見て来よう、そう思った。(結局眼鏡屋さんでも時間はかかってしまって、野球が始まりそうなのでカメラは素通りしただけですが)
駅前に行ったら、何やら賑わしい。通りの両側にずらりと屋台が並んでいるではないか。お囃子が聞こえて来る。
その山車の周りにはハッピ姿の男衆や浴衣姿の子供たちもいて秋祭りだ。
ちょっとカメラを向けてパチリパチリしていたのだが駅に向おうとしたら、獅子舞が出て来てたので撮っておこうかなといらない画像を消そうとしたら、カメラが変になった。オカシイ。Finと言う所を押してしまった。画像が二重になる。
シャッターを押した数秒後に、後追いの様に画像が重なってしまうようだ。
なんだか勝手にそんな事しないでよ、と焦るが、その機能のoffにする切り替えが分からない。
歩きながらホームまでアチコチいじっていたら、ヒョイと元通りになった。訳わかめである。もう最近のカメラは面倒だなあ…
小学4年頃からアナログで撮っていたのだがそんな事は起こらない。その代わり、絞りとかシャッタースピードとか自分でイチイチやんないとならない。それに比べたらなんて便利なんだろう。
ホッとして電車に乗って目的の駅の改札を出る。
改札を出て少し歩くと、入り口改札を入ろうとしているウッドベースを持った長髪の人がいるではないか。それってまさかY?決まってる!Yじゃん。
会いたいと切望していた人だ。ライブハウスに会いに行こうかなど考えてスケジュールを確認した事もしばしば、けれど夕方になると決まってパソに向い実況を書いている。あ〜また行けなかったなあと何度繰返し後悔しただろう。
だけど尤も私がどれだけ親しみを持っていたとしても彼はどういう風に思ってるか分からないのだ。もしかしたら忘れてるかもしれない。そう思うと気が引けて消極的になってしまう。
実は憧れのミュージシャンの1人だった彼と初めての仕事で、長距離を車で行く旅(ビータ)をした仲である。ただのジャズファンだった私がいきなり歌手になって間もない頃の話で、彼等と仕事するのは厚かましいくらいのレベルで、その時を思い出すと懐かしいと言う思いに恥ずかしさがすぐ追いかけて重なるのだ。
そのYに違いない。反応がなければ違う人なんだからいいや。
「Yさん〜」こっちを見た。やっぱりそうだ。
一瞬、誰?みたいな表情がチラッと見えたが無理もない事で、多分25年程会ってないと思う。彼だってあのきれいなお顔が少し変わっている。長い髪には白いものがある。当然だ。そこがいいのよ。その年輪を感じさせる所に私はグッと来るのです。
皺だろうが脂肪だろうが、白いヘアーだろうが、気にしない。
その場を楽しむ事を優先するのが大人だと思っている。自分が得をしそうもない相手と判断したりして木で鼻をくくったような対応などするような人には用はない。或は無関係でいいと思えばその場をささっと終わらせる対応をするだろう。
でもYはそう言うものとは真逆の人というのが私の彼の印象だ。
ある名前を出せばすぐ分かる筈なので、言いたくない名前を言ったら、
「あ〜っ!○○○ちゃん?」
分かってくれた。
駅の改札を入ろうとしている彼に合わせて私もまた改札を入った。
「私、別れたのよ」
「知ってる。聞いたよ」
「会いたかったの。Yさんに。ホントずっと会いたいと思っていたの」
「○○ちゃんは?」と娘の名前を言って聞いてくれたのには感動した。
「大きくなったでしょう?」
「うん、大きくなったよ」
仕事の筈で、時間が気になってるかも…
「今日どこ?」
「今日はsometime 」
時計を見ると少し時間があるか
そこには2度程だが、そこの系列のお店で数年間レギュラーの仕事をしてたのでステージの時間は知っている。
端折りながらかなり突っ込んだ事情をかいつまんでべらべらと
「えええ?○○ちゃんが?そんななんだ?」
「ね〜 会おうよ。会ってくれる?」
「ウン、もちろん」
「あれ?どこに住んでるの?」
「ここ、すぐ近いよ」
この辺もいいなあと思っていたので、あそこかあそこかなと見当がつくくらいマンションのチラシや販売情報雑誌も相当くまなく目を通している。不動産屋が感心する程詳しかった。
「もう行かないとでしょ」
「あ、大丈夫、大丈夫」
でもね、ある程度余裕がないとイケナイなと思うのでバイバイして去ろうとすると、後ろ髪惹かれる思いの様に、あっと言って手を出して握手を求められた。
嬉しいなあ… 持つべきものは仲間だ。いや、仲間と言う程仕事はしてない。それでもあのジャンル内の関係は途切れてた訳でもない。
エレベータに乗ろうとしている後姿を見てハッと気がついた。写真を撮ってない。うっかり忘れた。カメラが壊れ気味で使いにくいのもあるし、夢中でその場を過ごしてしまった。
何が嬉しいかって別れたと聞いて気になっていたと言ってくれて、娘の名前も忘れないで気にかけてくれている。終始フレンドリーで懐かしがって仲間って顔をしていてくれた。
またゆっくり会えるかもしれない。一応名刺を渡したので連絡待ちだけど、会えるわよね。きっと近い内に、そう信じている。
口元がほころぶ。帰りの電車を降りても口がほころんでしまう。
嬉しい… 何度か口をついて出た。
幸せと無関係のような日々を重ねている私に
神さまからのプレゼントに違いない。
と言う訳で
彼が入っている演奏を
大西順子 Junko Onishi Trio - Manteca
LIVE IN KYOTO '99 @京都市円山公園音楽堂 1999.08.01
VIDEO
原大力 Dairiki Hara (Ds), 米木康志 Yasushi Yoneki (B), 大西順子 Junko Onishi (P)
もうひとつ
大口純一郎 トリオ
VIDEO
P.大口純一郎, B.米木康志, Dr.本田珠也
お気に召したら、もし名前を見かけたら聴きに行って下さい。