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『あっ!!』ワシは思わず言葉を洩らしていた。
「どうかしたのですか?」 「いや…何(なん)もあらへん」 そう答えながらワシは自分に問いかけるように車窓に映る自分を疑視するかのように見据えたんや。そうや、そうなんや。何故ワシは西岡を覚えているのや…。いや、西岡だけやない。村田にしろ、元同僚達のことは間違いなく覚えているやないか!それやのに…何故肝心なことがワシの頭から消えているのや…。松山慎吾…、アカン、全く思い出すことが出来んのや。何かがあるには違いないやろ。 その夜のことであるんや。官弁(被疑者に与えられる弁当。当然自費で限られた食物を購入が許されている)を食べ終え横臥している時である。何故官弁の箱が赤いのか、その理由は投獄されていることを【アカ落ち】と言うのやが、国に対する謀反者をアカとも呼ばれている諸説から配弁当は赤色に統一されているそうなんやが、それが事実なのかは今のワシにはどうでもええことやった。 貸与されている毛布を折り丸め、ワシは枕代わりにして天井を見つめていたのや。一体ワシは何をしたというのやろか…。「痛っ!!」アカン、頭がズキズキ疼きやがる。目を閉じている時、ワシの耳奥を刺激するように、コツ、コツ―――― という音が響いていたのや。 ガチャリ。「長岡、調べや」監守の言葉にワシは仰向けのまま留置房の扉に目を向けたのや。 「おい、夜間の調べはアカンのと違うんか。何回も言うがワシは何も判らんのや」 そう答えた時「!!!!」言葉を失い慌てたかのように跳ね起きている自分がいたのや。 「ま…まさか」 「どうだね長岡君。気晴らしになると思うんだがね。あぁ、そう言えば初顔合わせになるのだったな。本部長の尾原だ」 ワシは最敬礼をしていた。 |
コメント(2)
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其処に居てはダメなんだ
お前の居場所は其処じゃない 希望の切符を握りしめたら 本当の自分を取り戻せ!! Grayzoneはあるけれど お前が眠る場所其処じゃない もうダメなんだと諦めるには 早すぎる自分を捨てるなよ ☆誰かが言ってた自信ある自己流は 自信なき正当派に優ると 恐れてはならないぜ信じろよ小さくても 吐き出した言葉が心に響くなら 涙のHighway 涙のHighway涙は真夜中に渇かしな!!☆ 流す涙場所選べ あの娘の前ではみっともねえ 泣きたい夜はHighway of a tear 偽った自分を吹き飛ばせ!! ☆〜☆Repeat ( Words: Chan Wild ) 自分を見つめる時間を 拒んでいるようでは 現状を変えることは出来ない 人はしばしば偽物の方を称賛し、本物を嘲る(アイソーボス) |
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雨に煙る真夜中に
現実から目を逸らした 汚れた魂救うかのように 傷ついた傷ついた翼を広げた 未練ばかり抱きしめて 見失いがちの未来を 取り戻したくて叫んでは吠えた もう1度もう1度翼を広げた ☆戸惑いがちの愛に何故か涙を溢した 偶然なんて有り得ないとカッコつけていた 重ねた夜が今ではボヤけて映るのは 今お前がBecause it's felt hot. Your love should be here.☆ 冷めた時間なだめてくれ さ迷いから今救うのは 運命感じたお前のくちづけか… 傷ついた傷ついた翼をPlease heal. ☆〜☆Repeat 翻訳 熱く感じているからさ。 お前の愛があればいい。 癒してくれ ( Words: Chan Wild ) 自分を偽りながら その瞳には真実が宿し 隠すことができない 君は 何を したいのだろうか… もっと自分を好きになればイイのに アバヨ… |
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愛を玩ぶ奴等に 罪を与えろ!罰を与えろ!
嘘で駆り立てる奴等に 罪を与えろ!罰を与えろ! ☆All should be maintained by an order for this world! Does a god exist? This world has begun to begin to be wrong☆ ★紛争は正義なのか?泣き叫ぶ声も聞くことなく 利権を独り占めしたいだけの大人の過ち 僕らは大人に成りきれないのじゃなくCrime and punishment なる本意を求めているだけなんだ!!★ ★〜★Repeat カネで操る亡者に 罪を与えろ!罰を与えろ! ☆〜☆Repeat 翻訳 罪と罰 この世界は、全てが秩序に守られているはずだ! 神は存在するのか?この世は狂い始め出した ( Words: Chan Wild ) 人は 自分に罪と罰を与えない それが現状であり ズルさであるかもしれない |
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「長岡さん、本当は何が隠されているのか話して戴きたいのですよ」
護送車両の中で、監察官である佐川博子の言葉がワシの記憶に何かを探ろうとしているのは間違いないであろうと思い返していた。 「此方側では松山慎吾なる男に大きな影響が絡んでいると聞き及んでいるのですが、実際のところは?」 「松山慎吾?誰なんですか?知りませんなぁ」 「知らない?そのような筈はない。村田巡査からも事情を質しているのですが、どうも附に落ちない部分があるのですよ」 「村田がその松山何ちゃらいう男とワシが何等かの絡みがあると言っとるんですか?」 松山慎吾――――、何なんやソイツは。佐川監察官の調べを思い出しながらワシは隣の奴に話しかけたんや。「松山慎吾とは何者(なにもん)なんや」と。「銀流会の幹部やないですか。長岡さん、貴方の共犯者の西岡いうのが、その銀流会の元会長ですよ」そう言うや、それ以上の会話が続くことはなかった。それならや何故その松山慎吾を引っ張らんのや。 「アリバイが証明されているのですよ。恥ずかしながらも東條彰子なる本部巡査と駆け落ち同様にこの土地から離れているのですよ。貴殿方が巻き起こした事件当時には既に」ワシの抱いた疑念に再び佐川監察官の言葉が甦ったのや。何や、その松山いうヤクザと警察官である女が伊勢参りやと!警察官も女となればそんなもんなんかい。そう言えば確か村田も言っていたな。「松山には煮え湯ばかり飲まされましたよ。しかし俺は長岡(先輩)、貴方に命を救われた限り奴の腕に必ずワッパを填めてやりますよ。いや奴は地獄に落としてやる!必ず」 「お前、何を言ってるのや。警察官としてあるまじき言葉やないか。それにワシがお前の命の恩人とはどういうことなんや?」 「えっ、長岡(先輩)は本当に何も覚えていないのですか?」 判らん…。実際何が何であるのかワシには全く解せんわ。それにしても西岡の不様な格好は何やねん。ついワシは思い出し笑いをしてしまったんやが、ガハハ、アレが無くなっているんやからの。 「静かに」 隣の青二才の言葉が何やしらんが、滑稽に映ったのはいうまでもなかった。 |
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