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で、出来上がったのがこれです。どうですか? 素敵でしょう? 装画は大竹彩奈さん、装幀は芦澤泰偉さんです。ありがとうございました。
水墨画のような背景の中に立つ遍路さんの表情がなんともいえず、心を惹かれますし、なんといってもこの『いきぢごく』の筆文字! 効いています。
お遍路さんの話は、四国に住まう者として、いつかは書きたいと思っていた題材です。私の母の実家が遍路宿をしていて、私も子供のころよく行っていました。そこで目にするお遍路さんは、どこか謎めいていて、遍路道沿いは、あの世とこの世が交錯する場所のような気がしていました。
昔のお遍路さんは、数々の事情を抱えて四国にわたってきた人も多く、遍路の装束は死に装束とも言われて、故郷を捨ててきた人が、死に場所を求めてお四国をぐるぐる回っていたこともありました。粗末な遍路墓は今もあちこちで目にすることができ、この人たちの人生はどんなものだったのかと考えることもありました。
そうした戦前の女遍路の人生と、現代のキャリアウーマンとの人生が交錯していくという物語で、いつの時代も変わらない女の業、情念のようなものを書いたつもりです。男の人が読むと、これはこれでホラーかもしれません。ぜひ、書店で手に取ってみてください。
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