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「怪と幽」が怖い

 お知らせが遅くなりましたが、4月24日に妖怪専門誌「怪」と怪談専門誌「幽」が合体した「怪と幽」が発刊になりました。
 私は、「幽」の第1回怪談文学賞を受賞してデビューさせていただいたので、「幽」が単体でなくなると聞いた時はショックでした。その前に怪談文学賞もなくなっていたので、余計その思いは強かったです。私が新刊を出すたびに、巻末のプロフィールには、最初に「『るんびにの子供』で第1回『幽』怪談文学賞短篇賞を受賞」と出るのですが、今や『幽』も「怪談文学賞」もなくなってしまったわけで、これ以降、私の書いたものを初めて読んでくださる方は、???と思うかもしれません。
 と、いうことでちょっと寂しい気持ちになっておりました。それに「怪」と一緒になると聞いて、いったいどんなになるんだろうと不安な気もしました。しかし、手元に届いた「怪と幽」には、「お化け好きに贈るエンターテイメント・マガジン、発刊」とあったので、「あー、なるほど!」と思いました。どっちかというと、「幽」イメージ 1テイストが勝っているのですが、絶妙に妖怪が顔を出していて、楽しめますよ。とにかく読んでみてください!きっと両方の読者を満足させる雑誌に仕上がっていると思います。
 私も怪談代表(?)として短篇を1編書かせていただきました。タイトルは「空の旅」。怪異とはなじまない空港を舞台にした怪談です。雪に閉ざされた空港で起こった奇妙な出来事を書きました。お化け好きの皆さん、新しい「怪と幽」で一人ぞっとしてくださいね。妖怪も怪談も、一人でいるあなたのところに訪れます。

10連休が怖い

 やれやれ、やっと10連休が終わります。連休中に改元があって、令和の時代に。今気が付いたけど、「れいわ」で入力しても「令和」と変換されない。当たり前ですよね。一か月前に新元号が発表されたばかりですもんね。パソコン君も予想できないでしょう。
 我が家では、子供一家が怒涛のようにやって来ては、怒涛のように去っていきました。その間、私は給食のおばさんよろしく大量のご飯を作り続けておりました。やっと平穏な生活を取り戻してほっとしているところです。小さな孫たちに引っ張り回されて、もうへろへろ。5月に入ってからは執筆の方もままならず、今日から心を入れ替えてパソコンに向かおうと思っています。
 4月28日に一回だけ遠出して、愛媛の南予地方、遊子(ゆす)というところの壮大な段々畑を見に行きました。もう「お見事!」というしかない天まで届くような段々畑に感動しました。ここは、宇和海に面したリアス式海岸沿いをくねくねと伝って行った先に開ける光景です。こうして急な斜面を耕して、生活の糧を得ていた先人のことを思うと、頭が下がります。畑一面が、人ひとりが仰向けに寝たくらいの広さしかないんですよ。こうしてこの土地から少しでも多くの作物を得て暮らしていかなければならなかったんだなあと感慨深い思いでした。
 ここから出るという選択肢がなかった時代、強くたくましくしっかりと生きていた人々の足跡を見た思いです。ここで採れる特産のじゃがいもが絶品。10キロ入りの箱を買って帰りました。みなさん、明日からのお仕事頑張ってください。

                                           
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ダークな妄想が怖い

 飛蚊症にはだいぶ慣れてきました。私たちの年代になると、目の不調を訴える人が多くなります。白内障の手術をする、という方の話をちょくちょく聞きます。目を手術するとは、なんとも怖い! まだ飛蚊症の方がましか。我慢しましょう。
 しかし、老眼の方はいかんともしがたい。テレビの文字が見にくいんです。せっかくテロップが出るのに読めません。子供の頃、本を読んでいる時、わからない漢字が出てくると、想像で補っておりました。同じ方法で、見えない文字は、想像にまかせることに。だけど、私の想像は、どうしてもダークな方向にいくので、おかしなことになります。
 「運休」が「遺体」に見え、「生酒」が「生首」に、「基地」が「墓地」に見えてしまうんです。恐ろしや! でもまあ生活に支障は出てないから、よしとするか。そんなふうに安心していたら、先日、風呂掃除をしようとした時、お風呂用洗剤の詰め替えがない! おかしい。買い置きがあったはずなのに。探していたら、中性洗剤の詰め替えが出てきました。そこではたと気が付いた。中性洗剤を詰め替える時に、お風呂の洗剤を入れてしまっていたことに。
 あー、なんたること! 服を洗う時に、中性洗剤ではなく、お風呂の洗剤で洗っていたのでした。よかった! まだ夫の冬物の服しか洗ってなかった。私の大事な洋服を洗う前に気が付いてラッキーだった! なんとも間抜けな私ですが、全部、老眼のせいです。
イメージ 1←今年もタケノコ採りに。
 今年は裏年らしいですが、まあまあの収穫。

墓参りが怖い

イメージ 1 母の実家がある太山寺にお墓参りに行きました。92歳の父、85歳の母を連れて。夫も一緒に行ってくれたからよかったものの、一人では到底連れていけません。二人とも足が悪いので、シルバーカーや杖にたよって、えっちらおっちら歩きます。山の中にある墓地までは、細くて足下が悪い。疲れやすい父のために、折り畳み式のチェアを担いでついていきました。
 それでも、山の春は気持ちがいい。鶯が鳴いていました。風もさわやか〜! 母の実家の前は遍路道になっているのですが、そこをお遍路さんが鈴を鳴らして通っていきました。四国の春は、お遍路さんが連れてくるとはよく言ったものです。
 足が悪いのに、母は路傍にフキを見つけると、シルバーカーごとぐいぐいと入っていき、腰をかがめてフキを採集。まさにむしりとるという感じ。ばーさま、恐ろしイメージ 2や。見る間にシルバーカーに満載! 山の幸、春のごちそうです。
 こうして墓参りプラス山菜とりを終えて、車に戻ってきたら、近所のおばさんが、車で通りかかり、「ここに車を止めるな!」と怒られました。「すぐ帰りますから」と言うのに、くどくどと文句を言うけど、そこは母の実家の所有地なんですけど……。
 面白い人やなあ、と思わず観察してしまいました。年を取って気が短くなっている母と喧嘩にならないうちに引き上げました。

飛蚊症が怖い

 飛蚊症になりました。視界の中に黒い煙みたいな渦が現れたかと思うと、ぱっと散って、小さな点々と二つの塊になりました。ああ、これは飛蚊症だなあ、と思ったけど、眼科に電話して一応聞いてみました。そしたら、「網膜剥離の可能性もあるので、受診した方がいいですよ」と言われ、うんと混んでいる眼科で二時間くらい待って診てもらいました。
 やっぱり飛蚊症でした。検査をしてもらって、網膜剥離とかではなかったので、ほっとしましたが、「治らないんですか?」と訊くと「これは加齢によるものなので、治りません。慣れてください」と先生のお言葉。去年かかった帯状疱疹後神経痛もそうだけど、やたら「加齢、加齢」と言われると、気持ちが落ち込む。「カレー、カレーて、インドじゃあるまいし」と呟いて憂さを晴らしました。誰も聞いてないけど。
イメージ 1 今松山は桜が満開です。松山城も春爛漫! 堀之内の県立図書館へ調べものをしに行ったので、デパ地下で買ったお弁当を広げて、一人お花見をしました。真っ青な空を見上げると、やっぱり黒い点々が。「いきぢごく」のラストに、主人公たちが空を眺めて渡り鳥が点のように見えた、というシーンがありますが、私の場合、いついかなる時も渡り鳥めいた点が見えるようになりました。これはこれでいいかも! 加齢と思わず、いい方向へ考えるようにします。
宇佐美まこと
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