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伸び盛りの10代が怖い

 フィギアスケートの平昌オリンピック代表が決まりましたね。次々と新しい選手が育っていて、選考も難しかったでしょうね。特に女子。真央ちゃんが引退した後、10代の女の子たちがめきめき力をつけてきて、頼もしいのですが、名前、憶えきれません。オバサンには、もはやナントカ48と同じ感覚。みんな同じくらいの年代で競い合うことが、いい刺激になるのでしょうが、おそるべし! 伸び盛りの10代!って感じです。
 ところで今年もあとわずか。還暦を迎えた私には、特別な酉年でした。第70回日本推理作家協会賞をいただいたことは、もちろんですが、その後、多くの出版社さんからお声掛けいただき、書かせていただく機会を得たことは、本当にありがたいことでした。
さらに、プライベートでは、孫が3人も生まれ、わが家では、酉年が幅をきかせることに。喜ばしいことです。
 私の本を読んでくださった皆さん、ありがとうございました。また来年もコツコツと人間の怖さ、世の中の理不尽さ、人と人とのかかわりのむずかしさを書いて、読者の皆さんを戦慄させたいと思っています。そういえば、今年の初め、「なんかいいことがありそう」と思い、友達が厄落としに行こうと誘ってくれたのを断って書き続けていました。何かいいモノが憑いている気がして。来年もこの調子でじみーに頑張ります。伸び盛りの60代です。
 それでは、みなさん、よいお年を!
イメージ 1←先週、『幽』に書いた「獺祭」という短編によせて。
 山口県の大吟醸酒、「獺祭」。美味です。

山妖海怪が怖い

イメージ 1 『幽』28号が発売になりました。今回のテーマは「山妖海怪」です。巻頭グラビアに、私の書いた「獺祭」という短い怪談が載っています。山や海にちなんだ怪談を、ということで書きました。「獺祭」とは、カワウソが満月の晩に、獲った魚をずらりと並べて、収穫を祝うようなしぐさをする習性のことをいいます。絶滅したカワウソが、最後まで棲息していた四国の人は、この言葉にピンとくるかもわかりませんが、他の地域の方には、耳馴れない言葉かも。愛媛の俳聖、正岡子規も、自分に「獺祭書屋主人」という別号をつけていました。これは、書斎にいっぱいの書物を並べている様子が、カワウソのお祭りに似ていると自覚したからだそうです。
 玉川麻衣さんのイラストに、文をつけるという形で創作したのですが、茫漠とした野に、生と死が同時に存在するような、ぞっとするけど、魅力的な誌面になっていると思います。(表紙画も玉川麻衣さん)
 そして、誌面のデザインは、祖父江慎さん。この前紹介した道後のホテルの一室を文字で埋める「部屋本、坊ちゃん」を手掛けられた方です。とにかく、惹きつけられる一面になっています。是非読んでください。

怨霊になる神職が怖い

 先月には、孫のお宮参りから七五三と、神社には大変お世話になりました。神社は私たちの生活に深く根付いている場所。お参りをすると、特に信仰心とかなくても、すがすがしく晴れやかな気持ちになります。
 実話怪談を書かれていたり、いわゆる「見える」作家さんたちは、そういうことを書いていると、時に体が重く、体調が悪くなることがままあるそう。そういう時には、神社にお参りするのだそうです。鳥居をくぐっただけでも、体がすっと軽くなるのを感じると言われる方も。
 しかし、今回、富岡八幡宮で起きた事件は、まったく逆。人間くさすぎる! 前宮司が実の姉である現宮司を、日本刀をサバイバルナイフで襲い(これもすごすぎ)、殺害したうえに自殺! なんともショッキングな事件でした。そういえば、この前、稀勢の里が土俵入りをした時、たまたま東京にいたので、見に行こうかなあ、とちょっと考えたことを思い出しました。あそこが惨劇の舞台になったとは。
 怖いのは、その憎しみの念の強さ。遺書とよんでもいい文書には、「死んだ後も怨霊をなってこの世に残り、祟り続けます」との文言が記されていたそうではありませんか。お正月には、たくさんの人が初詣に来るだろうに、祟りをなす怨霊が神社にいるんじゃないかとびくびくしそうです。もうこれは、安倍晴明さんに退治してもらうしかない!
イメージ 1
←悪霊退散!
 京都晴明神社で買いました。
 持っててよかった!
 相撲界で起こった暴力事件。協会内の権力争いの様相を帯びてきて、もううんざり。いい加減報道が過熱するのを止めてほしい。あれ、もう視聴者の心から離れてますよ。貴乃花親方を追いかけて「親方、一言お願いします!」と言ってるレポーターさん、本人も「こんなこと聞いても答えるわけないよな」と思いながら、やってると思う。
 でも貴乃花親方が理事長さんに向かって「あなた方のことは信用できないので、協力できません」と言ったのは、ある意味、感動的! 上司に面と向かって、こんなふうに言えたらどんなにいいだろう、と思ったサラリーマンさん、多かったのでは?
 松山では、正岡子規と夏目漱石の生誕150周年ということで、漱石さんのアンドロイドがお目見えしています。パッと見たら、そこに漱石さんが座っているのかと思うほど、よくできています。おしゃべりも上手。気の利いたことをおっしゃっておりますよ。あれ見たら、貴乃花親方の方がよっぽどアンドロイドに近いと思ってしまう。あの無表情さ。没感情具合。人間離れ具合。押し寄せる報道陣の前で、パカンと頭蓋骨が開いたら、マイクもってる人の何割かは卒倒するのでは? またホラーな想像をしてしまいました。
 夏目漱石といえば、今道後温泉でオンセナートという催しをしていて、道会館というホテルでは一室が小説「坊ちゃん」の文字で埋め尽くされています。この部屋のデザインをされたのは、『幽』でもおなじみのアーティストの祖父江慎さん。この前、見学させてもらったけど、圧倒されました。
 支配人さんのご指導でポーズをとってみました。文豪―−には見えないですよね。失礼しました。

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宇佐美まこと
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