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      ***STORY***           2006年    アメリカ
ローマ帝国の崩壊後、イギリスは事実上、アイルランド王の権力下にあった。各地に割拠する部族長の1人・マーク候は、幼いトリスタンの命を救い、孤児となった彼を大切に育てる。9年後、立派に成長したトリスタンは戦いで負った傷から瀕死に陥り、葬船に乗せられ海に流される。やがてアイルランドの海岸に流れ着いたトリスタンは、薬の知識を持つ王の娘イゾルデに救われる。若い2人は間もなく深い仲になるが、葬船がアイルランド軍に発見されたトリスタンは、この地を去らねばならなくなる。こうして引き離された2人は、思わぬ形で再会することに。イゾルデがトリスタンの恩人であるマーク候と、政略結婚することになったのだ。トリスタンは忠義心と愛情の間で苦しみながらも、イゾルデと密会を重ねるが……。                                 gooより     


私的には「トリスタンとイゾルデ」といえばヴァーグナー。彼は中世の悲恋物語であるトリスタン伝説にもとづいて、自ら台本を書いて楽劇にしました。とっても官能的で陶酔的な音楽です。しかも大学生のときにドイツ語の授業で教材としてこのオペラの基となる本を読んでいたので、かなり違うストーリに”あら媚薬は??”とアタマが混乱しました。

調べてみたらこのお話は色々なヴァーションがあることがわかってきました。
1500年前にケルトの伝説として誕生、吟遊詩人らによってヨーロッパ中に広められ、やがて宮廷詩やアーサー王伝説の一部として語り継がれていった悲恋物語が元です。そしてその後、12世紀の中世フランスで物語としてまとめられ、まもなくドイツにも伝えられました。ヴァーグナーが元にしたのはこの本ですし、オペラなので、時代背景はあまり書き込まれていなかったので、お話の背景はわかっていませんでした。ただ、この頃のことについては”ローマ人の物語”をはじめとして数冊読んでいるので、なんとかついていけましたが、何も知らないとちょっとツライと思うので以下歴史を少し。。


紀元 409年ローマ帝国はブリタニアを放棄した.残されたサクソン・アングル・ジュート族や先住のピクト族など諸部族は群雄割拠の時代に突入する.タンタロン城のアラゴン王は合従策を唱え諸部族を糾合しようとした矢先,ダンルース城のアイルランド王ダンカンによって殺され,息子トリスタンはコーンウォール王マークの右手を代償に救われる.マークと彼の甥でトリスタンの盟友メロートらは9年の時を経てコーンウェル再建に成功.しかしそこにダンカン旗下の奉行モーホルトが示威行動に現れたため,トリスタンたちは逆襲を計る.しかし致命傷を負ったトリスタンは葬船に乗せられアイルランドに漂着し,イゾルデと乳母ブランジァンに救われるのだった。

ああこれでオペラの方も含めてすっきりしました。

ようやく本題ですが、恋愛、不倫というよりはむしろ忠誠心がメインになっていきます。
私がトリスタンよりも気になったのはマーク。トリスタンのことを小さなときから命をかけて守り、自分の息子以上に慈しんで育ててきました。そしてイゾルデのこともすごく愛しているし大事にしているのです。そしてラスト付近の彼の決断たるや。。素晴らしい!!です。人間としての器が大きい!

それに比べてワルイ奴はアイルランド王。モーホルトがいなくなった今、イギリスの領主達が一致団結することを恐れたアイルランド王は、イギリスの各領主達を競わせて勝者に姫を召す・・というのですが、
これも同盟のため。しかも後にこれを破ろうとまでするんですから。。


後半オペラ版とは全然違う展開になっていきますが、ストーリーとしてこちらの方が好みかもしれません。


リドリー・スコットが製作総指揮しているので豪華絢爛な歴史絵巻になっていますが、闘いの場面が多く、画面もかなり暗めです。暗黒時代の荒涼たる英国を、アイルランドやチェコに再現して撮影したそうです。私としてはとっても好きですが、歴史モノが好きな方にのみお奨めします。


トリスタンを演じるのは、「スパイダーマン」シリーズでおなじみのジェームズ・フランコ。かなり甘口のお顔で私の想像していたトリスタンと違い、最初はちょっとがっかりでしたが、慣れるに従ってまあいいかなと。。「ソニー」のときのあのけだるさはなく、凛々しかったので許します。





監督:ケヴィン・レイノルズ
製作総指揮:リドリー・スコット トニー・スコット 他
脚本:ディーン・ジョーガリス
音楽:アン・ダッドリー
出演:ジェームズ・フランコ/ソフィア・マイルズ /ルーファス・シーウェル/デヴィッド・オハラ 他

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閉じる コメント(44)

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sakuraさん。確かに色々と腑に落ちない点もありましたね。お忙しかったですか(笑)まあでも全体の流れとしては私かなり好きです。

2006/11/1(水) 午後 4:06 car*ou*he*ak 返信する

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wasabyさん。そうなんです。船上で媚薬を飲むオペラとはかなりストーリーが違います。色々あることを初めて知りました。ま。確認?してください。

2006/11/1(水) 午後 4:08 car*ou*he*ak 返信する

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いやいや、なかなか面白かったです。たまにはこういう伝説の世界に浸るのもいいですね。綺麗な役者と綺麗な映像、中世の雰囲気も良かったです。ルーファス・シーウェル、美味しいところ独り占めだったですね〜。ビックリした。全体としてよかったですよ。 TBさせていただきますね。

2006/11/2(木) 午後 0:19 [ サミー ] 返信する

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どこお邪魔してもマーク王人気で大変!(笑)ちょっとフランコ君、分が悪かったですねえ・・。 アーサー王伝説の一部っていうのはあのグウィネヴィアとランスロットの事でしょうかしらん? オペラも見てみたいですぅ〜♪ 削除

2006/11/3(金) 午後 8:25 [ マダムS ] 返信する

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ジニーさん。中世の世界を描いた映画は画面が暗いけれど、好きな人にとってはたまりません。婚礼のシーンも美しかった。。あ。王様ですね。役設定も懐の深い人物設定だったし、俳優さんも素敵でした。

2006/11/7(火) 午前 9:08 car*ou*he*ak 返信する

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マダム〜。ほんとマーク王は渋い!元々フランコ君は苦手なので、どうしても王様に目が。。オペラ。かなりの長さですけれど、それはそれは素敵なんです。

2006/11/7(火) 午前 9:10 car*ou*he*ak 返信する

遅ればせながら、私もマーク王に惚れました!彼のよさがわからないなんて、もったいない!ってそういう話じゃないですね。 予想以上によかったです。久しぶりにロマンチックな世界を満喫しました。

2006/11/20(月) 午前 0:53 キノ 返信する

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ちょっと暗めの映像が多かったですが、この頃の雰囲気を充分に味わえました。いいですよね。こういう純愛ものって・・

2007/5/8(火) 午後 3:30 car*ou*he*ak 返信する

ちょっと暗めの画面がかえって美しくて好みでした。オペラの方をよく知らなかったので、混乱しないで観れました。アーサー王と円卓の騎士は好きで読んでたんですが、例によってすっかり忘れて(笑)
ジェームズ・フランコの甘い顔が好みなのでうっとりでした。「ソニー」観たいと思ってたんですよ!いまいちですか?ニコラス・ケイジ監督なんですよね〜。
マーク王、器大きいですよね〜。いい人過ぎでした。TBさせてください。

2007/6/26(火) 午前 11:29 かりおか 返信する

オペラのイメージでみると少し感覚的に変ってしまいますね・・・。遅ればせながらTBさせていただきます。

2007/8/26(日) 午後 3:19 takutaku! 返信する

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かりおかさん。そうですねオペラを知らないほうが混乱しなくて
いかもしれません。あ。私も。アーサー王の物語は読んだはずなのに
思い出せなくて・・
はい。私はどうもジェームズ・フランコ。いまひとつ。

2007/8/27(月) 午前 0:02 car*ou*he*ak 返信する

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たくたくさん。そうなんですよね。オペラと比べてしまうとね・・
あとフランコくんが好みかどうかによってもかなり印象が違って
しまいますね。

2007/8/27(月) 午前 0:07 car*ou*he*ak 返信する

マーク王は素晴らしい人柄でしたよね!
でも、怒りに駆られて
「(トリスタンを救ったために)片腕を失ったこと」を持ち出して
トリスタンに詰め寄るシーンはホント切なかった・・・。
マーク王もこんな事言いたくはなかったろうに・・・。
恋愛模様ももちろんですが、トリスタンがマーク王のために
戦いの場に戻っていくシーン、あれは盛り上がりましたよね!
二人の信頼関係、絆、こういうものも
あーーいいなぁーーーとおもってみましたよ^^
TBお返しさせてくださいね!

2007/10/1(月) 午前 1:11 A☆co 返信する

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そうですね。恋愛よりもむしろオトコ同士の友情が素晴らしかった
です。当時の騎士道とはこういうものだったのでしょうか?
ちょっと暗めの映像も良かったですね。

2007/10/1(月) 午前 10:51 car*ou*he*ak 返信する

そうそう私も、マーク王はなんてできた王様だ、風格もあるし。と思いました。それだけにトリスタンは主人公だけどイマイチだなと思わずにはいられませんでした。TBありがとうございました。

2007/12/12(水) 午前 10:24 nobuko 返信する

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そうなんでうしょね。せっかくいい映画だったのに私の同じく
そこがひっかかりました。
マーク王の方が数倍素敵〜

2007/12/12(水) 午後 11:01 car*ou*he*ak 返信する

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今日トリスタンとイゾルデの映画の記事を書きました!cartoucheさまは沢山映画をご覧になっていらっしゃるのですね、凄いです。しかも解説が親切丁寧!!私の方は大雑把でちょっと恥しいのですが、TBさせて下さい♪

2007/12/12(水) 午後 11:22 Maman 返信する

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いつのまにか膨大な量になってしまいました。
でも感想はその人なりですから、mamanさんの記事もいいと思います
TBありがとうございました。

2007/12/12(水) 午後 11:48 car*ou*he*ak 返信する

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あやうくスルーしそうでしたが、番宣に惹かれて観てみてよかったぁ〜と思える映画でした^^ 私はワーグナーのオペラ版に暗いので違和感を覚えることはなかったんですが、アーサー王物語とごちゃまぜに…。トリスタンとイズーなどタイトルもいろいろありますね、吟遊詩人が語り継いだものなのでいくつものヴァージョンがあるのも当然なのでしょう。TBさせて下さいませ。

2008/3/29(土) 午後 11:26 M 返信する

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Mさん。これはなかなかいい映画です。確かにアーサー王物語ともごっちゃになりますよね。そうですね。語り継がれたものならではですね。マーク王のことがずっと印象に残りました。

2008/3/29(土) 午後 11:54 car*ou*he*ak 返信する

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