Cartouche

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*クリムト*

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   ***STORY***     オーストリア/フランス/ドイツ/イギリス
1918年、第一次世界大戦のさなかに、病院で死を迎えようとしている男がいた。彼の名はクリムト。ウィーンを代表する天才画家だ。見舞いに来た弟子エゴン・シーレの存在にも気づかず、彼の頭に人生が走馬灯のように去来する。19世紀末、保守的なウィーンでの酷評をよそに、彼の描く絵画はパリでは絶賛される。パリ万博のサロンで美しい女性と出会ったクリムトは、彼女から絵の依頼を受けた。ウィーンに帰ったクリムトは大臣から助成金の打ち切りを聞くが、作品制作を続けることは止めない。しかし、やがて現実と虚構が混じり始める。                          gooより    



フランスのヌーヴェル・バーグや80年代のワケわからないイタリア、フランス映画をたくさん見てきましたが、それらに匹敵するほどのむずかしさです。
監督の思い入れが強すぎたようで、とにかくわかりにくい!!
例えば”鏡”がひとつのキーワードになっています。過去への入口となっていたり、クリムトとレアを結びつけていくのも鏡。これによって幻想的な迷宮が作り上げられています。

最初クリムトがレアに会ったのは生身の彼女ではなく、パリ万博の会場で開かれたパーティで、上映されたスクリーンの中の彼女でした。そしてその晩、クリムトがレアと再会する時には、彼はすでに鏡の向こう側に引き込まれています。彼は、ある屋敷でレアと一夜をともにするのですが、彼女のパトロンである公爵が、マジックミラーを通してそんな彼を鑑賞しています。しかも、公爵の指示でレアはもう一人のレアと入れ替わったり。。
つまり現実と虚構や幻想が入れ替わったり、夢が現実となったり、本物と偽物が入れ替わったり。クリムトは、そんな迷宮を彷徨うのです。ああ。。書いていてわからなくなってきました。。。

しかし私はこの19世紀末、ウィーン。ハプスブルグ家最後のきらめきのようなこの時代への思い入れが大変強いので、とっても楽しめました。
かなり前に、クリムトとエゴン・シーレを見にウィーン、ベルヴェデーレ宮殿を訪れました。ツアーだったのですがヴェネツィアから夜行列車でウィーンに着き、シェーンブルン城などを見学した翌日行った宮殿にはクリムトの絵だけが飾られている部屋、そして隣りには、映画に冒頭出てくるエゴン・シーレの部屋がありました。これはどちらも圧巻です。何しろ丸ごとクリムト!。かなり長い時間ぼ〜っと見ていて飽きることはありませんでした。

又、分離派美術館にも行きましたが、正面扉の竪琴のレリーフはクリムトのデザインで、地下には有名な『ベートーヴェン・フリーズ』が。。かなり横長で大きく、それはそれは素晴らしいものでした。

ところでウィーンではそんな絵画と共に映画にも出てくるジョゼフ・ホフマンやオットー・ヴァーグナーという建築家の建物を実際に目にすることができます。地下鉄の入り口のデコレーションやシュタインホーフ教会堂、郵便局などなど。。どれも当時の雰囲気をそのままに残す素晴らしく美しい建物です。映画の中でクリムトが亡くなる病院は実際のヴァーグナーの作品で、そういう意味で見応えがあります。

又この頃は絵画だけでなくファッションに於いても革命的な時代でした。何世紀にも渡って身に着けてきたガードルを脱ぎ捨てたころで、女性が自立し始めたと共に、体の制約からも解放されたのです。エミーリア・フレーゲは高級モード・サロンを開きました。そこはインテリアにヨーゼフ・ホフマン。調度品をウィーン工房、名刺はクリムトが。。という贅沢さ!しかもクリムトは服のデザインまでしていたのです。映画の中でも透け感があり、ウエストの緩やかなドレスがたくさん出てきてどれもため息が出るほどの美しさです。一部、東急本店入り口に展示されています。

監督:ラウル・ルイス
脚本:ラウル・ルイス
音楽:ホルヘ・アリアガータ
出演:ジョン・マルコヴィッチ/ヴェロニカ・フェレ/サフロン・バロウズ /スティーヴン・ディレイン

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こんにちは!TBありがとうございました。とっても心に残るいい映画でした。

2006/11/11(土) 午前 11:59 [ tor*n*ko_be*on*eyou ] 返信する

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cartoucheさんがわかりにくい・・と言うくらいなら相当ですね^^;マルコヴィッチが出てる映画なら、さもありなんですよ。あの人が主役だと言ったら、うちの旦那は「難解そうだから、やめとこう。」と言いました。結構スルドイ奴だわ。

2006/11/12(日) 午前 1:42 [ nomad ] 返信する

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ANNEさん。題材もキャストもいいんですけどね。。。う〜む。。でもこの時代のアーティストに興味があればお奨めします。

2006/11/12(日) 午前 9:08 car*ou*he*ak 返信する

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toranekoさん。確かに個性的なので心に残りますね。

2006/11/12(日) 午前 9:09 car*ou*he*ak 返信する

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catpurrさん。確かにマルコヴィッチが出ている作品は、むずかしいですね。でも”マルコヴィッチの穴”なんかはこれに比べるとわかりやすい。。あ。でもcatpurrさんなら美術が楽しんでいただけます!なにしろオットー・ヴァーグナの建物なんか出てきちゃうのですから。。

2006/11/12(日) 午前 9:12 car*ou*he*ak 返信する

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クリムトという画家の生涯を知ろうと思って観たら、ちょっと肩透かしですよねぇ・・夢の中のような話で私も夢の中へ行っちゃいましたわ。 私のほうはTB飛ばすほどの記事ではないのでコメントのみで失礼しまあす! 削除

2006/11/12(日) 午前 10:08 [ マダムS ] 返信する

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そうなんですよね。クリムトについて知らない人がほとんどですから、誰にでもわかるよう、バイオグラフィっぽくしてくれたらよかったのに。。と思います。あ。マダムも夢の中。。ね。

2006/11/15(水) 午前 8:54 car*ou*he*ak 返信する

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こんばんは。 こちらの記事を読んでから、観に行けばよかったです。 そんなに建築の見どころがあったとは。 ウィーンは二度行ったのに、ベルヴェデーレ宮殿の中に入ったことがないんですよ。 映画はまぁまぁでした。楽しめたけど、物足りなさも残り・・・

2006/11/20(月) 午後 8:48 [ かえる ] 返信する

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かえるさん。こんばんは。ベルヴェデーレ宮殿はほどよい大きさで、とっても素敵な宮殿であり、美術館でした、この映画はセットではなく、ホンモノの建築を使っていたので、そういう意味では見ごたえがありました。でもストーリー的にはちょっとね〜。わからなすぎ。。

2006/11/20(月) 午後 10:35 car*ou*he*ak 返信する

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教えてくれてありがとう!私には解りにくいことが解りました(>_<)ウイーンに友人と行って論争しました、クリムト派とブリューゲル派で、貴族趣味と俗人好みの差でしたが、やはり友人とは別々に観ることにします。余談ですが彼女はマルコ贔屓です。『マルコビッチの穴』も難解でした〜

2007/1/2(火) 午前 9:58 mic*ilu*2*5 返信する

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難解な映画ですが、でも雰囲気はいので、もし機会があったら見てみてくださいね。ブリューゲルもいいですが、私もクリムト派。ウィーンにも行かれたのですね。素敵な町ですよね。もう一度行ってみたい!

2007/1/2(火) 午前 11:44 car*ou*he*ak 返信する

覚悟して観に行ったつもりですが・・・負けました(笑)難し〜(>_<)脳ミソが膿みそうでした。

2007/1/16(火) 午前 9:53 [ - ] 返信する

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アハハ。。やっぱり?そうなんですよね〜。せっかく題材はいいのに、どうしてこうなっちゃうの?

2007/1/16(火) 午後 4:34 car*ou*he*ak 返信する

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なるほど、見てみるとみなさんが難解だと云うのがわかりますね。女性のファッションとかヘアスタイルなどはステキなんですけどね。どちらかと云うと演劇的な手法がふんだんに使われてますね。冒頭の病院はそうなのですか!Cartoucheさんのようは建築にも詳しいといいですね。個人的にはそれなりでしたが、もう少し何かあるほうが好みだったかもしれません(^_^;。TBさせて下さいね。

2007/5/11(金) 午前 3:47 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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せっかくのクリムト映画なのに少々難解で、惜しいと思います。そうなんです!建築、特にウィーンのものにはずっと興味があって本なども読んできました。素敵なんです〜。

2007/5/11(金) 午前 9:50 car*ou*he*ak 返信する

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はしをめまして。
クリムトが好きなのでおじゃましました。
ベートーヴェン・フリーズも見に行きました。
映画 難しそうですね・・・。
機会があれば見てみます。

2008/2/9(土) 午後 10:39 [ mer**216 ] 返信する

成る程!
Cartoucheさんは、名前が表すように、19世紀が大好きなので、これはお好きなようですね^^
私はといえば、アンディ=モディリアーニ、コリン=フェルメール、エド=ポロックに比べると
もの足りない感じがしました^^;

2008/6/8(日) 午後 5:15 やっくん 返信する

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cocoroさん。そうなのですか。ベートーヴェン・フリーズもごらんになったのですね。でもこの映画はあkなり難解です。

2008/6/8(日) 午後 6:08 car*ou*he*ak 返信する

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やっくんさん。そうなんです。ミュシャはじめこの時代の人たちのことが好きなんです。そうですか。そのあたりの人たちがお好きなのですね。しかし・・フェルメールと比べるのは酷かもしれません。

2008/6/8(日) 午後 6:10 car*ou*he*ak 返信する

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クリムトの絵が大好きです。

絵を描くって職業の方々に「普通」は求めていけないのでしょうが
ああいう生活をおくっていたことに、ちょっとすごいな〜とか

生きてくエネルギー量がすごくて、ちょっとびっくりでした。

TBおねがいします

2010/11/22(月) 午前 9:50 る〜 返信する

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