Cartouche

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   ***STORY***        2006年    アメリカ=イギリス
ジェームズ・ボンド最初の任務は、世界中のテロリストを資金面で支える男、ル・シッフルの資金を絶つこと。やがて、ル・シッフルがモンテネグロの“カジノ・ロワイヤル”で大勝負に出ることが明らかとなる。ボンドはその目論見を阻止し、ル・シッフルの組織を壊滅に追い込むためモンテネグロへと向かう。しかし、そんなボンドのもとに、Mは監視役として美女ヴェスパー・リンドを送り込む。最初は彼女に対して懐疑的だったボンドだったが、危険を共にする中で次第に心惹かれていく…。 allcinemaより 


実はこのシリーズ。劇場で半分くらい見ているほど好きなんです。
ボンドは死なないし、残虐なシーンも少なく、アクションシーンは華麗。
そして世界中の優雅なヴァカンス地に連れて行ってくれるから。。
でもその中でこれは一番かも。
全体にヨーロッパの香りが高く、人間味あふれるボンドでやたら恋愛部分にグッときてしまったのです。

まずタイトル・ロール。今までは女性がくねくね模様のように動くのがきれいだったけれど、今度のはクリムトばりの唐草模様にトランプ模様が絡まって私好みの世界。スタンリー・ドーネンの作品に似ていますね。

そして始まったのが、モノクロで”敵を自分の判断で殺せる「殺しの番号007」を得るプロセス”でした。そういえばいつもあんなに殺しちゃって何故捕まらないの?と思っていたらこういう理由があったのですね。
本当はこの第一作にあたる『007/カジノ・ロワイヤル』(1967)という映画はちゃんとあったのですが、ジョン・ヒューストンなどによる5人くらいの共同演出による映画化で原作をほとんど無視したパロディ作品でした。しかも出演者もすごい!!ピーター・セラーズ、オーソン・ウェルズ、ウディ・アレン。。でもみんなが知っている007ものとは大違いだったのです。
結局実質的な映画化は『007は殺しの番号』。ですから44年目にしてやっと原作の映画化となりました。

・・ですが、原作の時代や、他の007シリーズともあまり関係ない感じです。時代設定は現代で、ケータイは駆使しているし、Mは冷戦時代を懐かしむ発言をしています。

冒頭からお金をふんだんに使った豪華、華麗なアクションシーンの連続。今回のボンドもよく走るし、不死身。でもたまに”ためらい”の瞬間が捉えられているところが、いいです。

空港でのテロ作戦を封じた後、中盤はカジノが舞台で、ポーカーのシーンが長く続きます。
残念なことにポーカーの知識が少ないので、進行状況がいまいち把握できなかったのですが、よくわかったのは、ポーカーは”運ではなく、確率と心理ゲーム”だということ。ちょっとした相手のクセを読み込み、勝負に出る。。しかも裏切りや卑怯な手まで使われて、息の詰まるようなシーンでした。

ところでこのシリーズのひとつの”売り”はゴージャスなボンドガールたち。
世界最高の美女を集めて、最高の服、最高のシチュエーションで見せてくれるのですからため息ものです。今回もカジノシーンに着飾って登場で思わずみんなの目が釘づけになってしまうほどの美女ぶり。
とはいえ今回は、ちょっと毛色が違います。いつもはお人形さんのようなきれいさだったのですが、エヴァ・グリーン演じるヴェスパーは、クールでありながらも人間味に溢れています。一番印象深いのは、シャワーシーン。殺人から立ち直れない普通の人で、彼女を抱きしめるボンド。最高のシーンでした。お互い孤児であるふたりはこれまでの人生、その容貌と知性、そして努力で自分の道を切り開いてきましたから、どこか共通点があったのでしょう。強く惹かれあっていきます。
でも結局は彼女はフランス人の元彼のせいでこの騒動に巻き込まれてしまった人。任務を負わされながら色々な人に翻弄されていく哀しさがとてもよく描かれていました。結局ボンドは生涯彼女のことを思い続けることになるのですね。

今回ヨーロッパ色が強いと感じたことのひとつは舞台。
プラハとイタリアが出てきます。特にコモ湖はやっぱり最高のヴァカンス地。湖水地方にあるたくさんの湖の中でもやはりコモとわかるのは糸杉の木と独特の贅沢感があるからです。もちろんヴェニスもステキ。ヴェニスでは通常見かけることがないヨットに乗っての登場。ヨーロッパ映画で見る独特の暗さがなく、あくまでアメリカ映画としての映像なのですが、これがやたら新鮮。新しいイタリアでした。

もうひとつヨーロッパを感じたのは、キャストです。
何しろマティス役は、ジャンカルロ・ジャンニーニ!!。
最近ヴィスコンティの『イノセント』でわがままな、悩める夫を演じた彼をみたばかり。
あら。こういう映画にも似合うのですね。
ル・シップル役のマッツ・ミケルセンは『しあわせな孤独』の人。
北欧の顔立ちがクールな悪党にぴったりでした。
そしてもちろんダニエル・クレイグもジュディ・デンチもその顔立ちも見のこなしも生粋のイギリス人ですから、ヨーロッパ勢の活躍する映画なのですね。というか元々原作者のイアン・フレミングはイギリス人。これでようやくボンドがイギリスに帰ってきてくれた。。ということでしょうか?
もう早くも次回作が楽しみです!!

あ。もうひとつ。最初からやたら目に付いたのは使われているノートブックがVAIOだということ。
MGMを20世紀フォックスから買い取ったソニーピクチャーズの特権でしょうか?






原作:イアン・フレミング( 1908年 - 1964年)イギリス情報部のエース諜報員
出演:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)/エヴァ・グリーン(ヴェスパー・リンド) / マッツ・ミケルセン(ル・シッフル) /ジュディ・デンチ(M)/ジェフリー・ライト(フェリックス・レイター) /ジャンカルロ・ジャンニーニ(マティス) /サイモン・アブカリアン(アレックス・ディミトリオス) /カテリーナ・ムリーノ(ソランジュ) /イワナ・ミルセヴィッチ(ヴァレンカ) /セバスチャン・フォーカン(モロカ)

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007シリーズこそ劇場で見る価値アリ。やっぱりね。おもしろく出来ているのですよ。中でもこれは好み〜

2006/12/8(金) 午後 10:21 car*ou*he*ak

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あら〜りーめいさんも初めてとは。。映画愛好家さんたちって意外とこのシリーズは見てないものなのですね。ポーカーの知識がもっとあれば。。

2006/12/8(金) 午後 10:22 car*ou*he*ak

オモシロカッタ!!そして・・・ダニエル・クレイブ・・・カッコ良すぎ。「レイヤー・ケーキ」だっけ?観たくなっちゃったカモ。

2006/12/14(木) 午前 1:02 [ - ]

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そっか〜ネットで「007/カジノ・ロワイヤル」でヒットしたのが全然違うキャストなんで何これ?って思ってたんですよ〜^^cartoucheさんはボンドファンだったんですね〜。僕は今まで観てるようであまりちゃんと観てなかったんですが今回はすごく楽しめたんで次作も期待です♪

2006/12/14(木) 午前 1:47 SHIGE

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koolさん。レイヤーケーキはUKクライムムービーとしてとってもカッコいい仕上がり。彼ももちろん。・・なんですが。ストーリーは入りこみすぎていてちょっとわかりづらいです。DVDだと大丈夫かもしれませんね。

2006/12/14(木) 午後 11:02 car*ou*he*ak

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SHIGEさん。そうなんですよね。これ説明が足りないので、どうして今、一番最初のお話なのか?がとってもわかりにくいです。ボンドファンまで行かないのですが、意外と見てますね〜これから余計に楽しみ

2006/12/14(木) 午後 11:27 car*ou*he*ak

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今回は本当に良かったですね〜。私も満足でした。オープニングからぞくぞく。ずっと観ていたかったなぁ。もう一度観たくなる映画ですね。 私も次回が今から楽しみです!

2006/12/16(土) 午後 5:29 iruka

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私も最初からやたら感情移入して見てしまいました。けっこうアナログな仕掛けが面白かったです。新しい楽しみがひとつ増えたような気持ちです。

2006/12/17(日) 午後 11:08 car*ou*he*ak

007をすごく久しぶりに観て、面白かったな〜と思っていたのですが、沢山観ているCartoucheさんが絶賛するほどよくできていたのですね!観てよかった(笑)私の記事はしょーもないので、TBは・・・遠慮させていただこうかと・・。

2007/1/8(月) 午前 4:10 shiromi

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SHIROMIさ〜ん。そんなことないです。でもこれなかなか楽しめましたよね。007シリーズの中でもお気に入りとなりました。お正月第一弾としては正解ですね。

2007/1/9(火) 午後 6:19 car*ou*he*ak

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エヴァグリーンをベルトリッチの「ドリーマーズ」で観た時は、この人は絶対どこかからお声がかかるだろうなぁと思ってました!目元なんかからはフランス人らしい知性(外見、ってかイメージだけですけどw)が感じられます。これテレビで予告編観たんすけど面白そうっすね!何か高〜いところでドンパチやってたような。。。

2007/1/9(火) 午後 6:52 [ mas*yan*197* ]

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私、ベルトルッチ・ファンですからその作品見ましたけれど、エヴァ・グリーンのことは記憶にありませんでした。カジノのシーンで厚いお化粧のときはイヤですけど、やっぱりかわいくて素敵です。この作品はメジャーはあまりお好きではないまさやんさんにもお奨め!

2007/1/9(火) 午後 10:45 car*ou*he*ak

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おおっこのシリーズ劇場で半分もご覧に〜わたしは70年代後半から80年代前半が劇場でした。ロジャー・ムーアが降りた頃から、観なくなってしまって、最近テレビでも観るようにしています。やっぱこのシリーズは面白いですよね♪TBありがとうございました、お返しさせてくださいm(_ _)m

2008/3/14(金) 午前 5:49 [ - ]

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今頃見ました(^_^;。この間この映画のタイトル・ロールを見てよかったからなんですが。
しかし、鋭いですね!007のタイトル・ロールの基本スタイルを作っ
たモーリス・ビンダーはドーネンと組んだ作品も多いです。
今回の映画はかなり現代的にリニューアルされていましたね。
ダニエル・クレイグの人間的揺らぎのあるボンドはよかったです。
ソニー製品はやたら出てましたね。VAIOとかサイバーショットかと。
個人的にはポーカーの部分も面白く見られました。
TBさせてくださいね

2008/11/27(木) 午前 9:05 [ miskatonic_mgs_b ]

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yaskazさん。そうなんです。けっこう見てますね。それも劇場で・・
なんだかんだ言ってオシャレでスリリングで・・王道です。

2008/11/27(木) 午前 10:12 car*ou*he*ak

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miskatonic_mgs_b さん。そうなんですか。タイトルロールの件、なんか似てるなーって思ってました。ありがとうございました。
個人的にダニエル・クレイグ、大好きです。でもmisukaさんのように
ポーカーに通じてなかったのが残念でした。

2008/11/27(木) 午前 10:15 car*ou*he*ak

やはりボンドはヨーロッパでなくっちゃ!
イギリスの諜報部員だし、乗ってる車はアストン・マーチンだしね^^
エヴァ・グリーンのクール・ビューティも花を添えてましたね♪

2009/6/25(木) 午前 0:57 やっくん

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やっくんさん。そうですよね。元々はヨーロッパですから。
色々な国の豪華な映像も楽しかったです。

2009/6/25(木) 午前 10:04 car*ou*he*ak

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すごいいままでの、ボンドより「アクティブ」でびっくりしました〜

TBおねがいします

2010/11/23(火) 午後 5:57 る〜

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る〜さん。ほんと今までのボンドよりキレがありますよね。
好みです〜

2011/2/28(月) 午後 9:56 car*ou*he*ak

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