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*2001年宇宙の旅*

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   ***STORY***          1968年   アメリカ
旅客用宇宙飛行機オリオン号がケープケネディ空港から月に向かって飛び立った。
旅客の中にはフロイド博士(ウィリアム・シルベスター)がいる。彼は最近月面で発見された謎の物体について専門技術家、学者たちが月の基地で開く会議に出席するのである。約1時間後、第5宇宙ステーションに到着した。やがてフロイド博士は月宇宙船エアリーズ号に乗りかえ、2日後に月世界に到着。月の基地では謎の物体をめぐる議論に花がさき、博士は物体をこの目で確かめるため、数人の科学者とともに、月の1キロほど上空を飛ぶ月バスに乗り、問題の場所、テイショ火口に行った。現地では石碑のような物体が発掘され、木星に向かって強烈な放射能を発射していた。この事件は、地球人が、ほかの惑星の何者かから挑戦を受けた、最初の出来事である。
この事件を調査するため、科学者たちは、原子力宇宙船ディスカバリー号で木星へ向かって旅立った。宇宙船を操縦していたプール飛行士(ゲイリー・ロックウッド)とボウマン隊長(キア・デュリア)は、コンピューターからのただならぬ注意信号を受信した。2時間半後に原子力宇宙船に故障が起こる、というのだ。プール飛行士は宇宙カーに乗りこみ、アンテナを取り替えた。ところが、コンピューターはまたもや次の故障が起こると予言してきた。。。。                          


これほど難解で、これほど根強い人気のある映画もそうそうないのではないでしょうか
私も何回か見ているのですが、それでもまだはっきりとはわかりませんので、記事を書くのをためらいました。でも映像的にも美しく、見る価値は充分あるものですので、勇気を持って。。

**全面メタバレですので未見の方はご注意**
結論から言ってしまいますと、監督のキューブリックも言っているとおり『神とは何か?』がこの映画のテーマです。
映画の中で具体的にはそれはモノリスであり、その向こうに存在する”何者か”でしょう。
彼=何者か?はモノリスを使って人類を(何らかの目的で)進化させました。そして月のモノリスを経て、木星のモノリスにたどりついた人類(HALとの攻防から生き残ったボーマンです)を、自らの元へ招き寄せました。
彼は、木星のモノリスから行った所で、神の領域に触れてしまいます。でも多分これって神の側もボーマンを調べていたのかもしれませんね。結局、人類の本質は数百万年前と全く変わっていませんでした。そこで、神はボーマンを白い部屋に移し、そこで中年から老人へ。そして(神の?)子供へと進化させたのではないのでしょうか。

その前に**そもそもモノリスって? **
石柱、記念碑、オベリスク等の人工物、およびエアーズロック、ストーンマウンテン等の巨石を指しますが、この映画でいうモノリスとは黒い四角柱で各辺の比は1 : 4 : 9という最初の3つの整数の二乗です。ひとつの黄金比であるとも言われています。

第1のモノリスは、これに触れた類人猿に知恵を与えるために、地球上に設置されました。
映画の冒頭、原始の世界の中で出てくるシーンです。
第2のモノリスは、目立つように強力な磁気を帯び、太陽光線に触れると木星に信号を飛ばすようセットされた上で、月面に埋められました。
第3のモノリスは木星の衛星軌道上に仕掛けられました。
『神』は「彼=ボーマン」を採取し、光の洪水の中でブラシュアップしてスターチャイルド(胎児)として、高次の次元に引き上げました。


このように内容はかなりむずかしいのですが、そんなことまで色々考えずに”ただ映画として楽しむ”だけでも充分だと思います。
なんといっても映像がとにかく!!美しいのです。
特に宇宙ステーションのホテルはきれい。使われている赤い椅子のデザイナーは、フランス人のオリヴィエ・ムールグ(Olivier Mourgue 1939-)のもの。くねくねした不思議な形は、鉄のフレームをポリウレタンフォームで肉付けしジャージ素材で包んで作られています。
またこの映画の作られた1968年は、人類が月面に到達する前の年なのに、近未来的なアイテムが続々と登場。磁石靴や、声紋検査装置や、テレビ電話などもこのとき既に考えていて映像にしてます。

そしてまた素晴らしいのは音楽です。
オープニングとラストでは、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」が劇的に使われています。これは、「2001年のテーマ曲」という異名がついてしまって、もはやクラシック音楽だったということを知る人は少ないかもしれないほど。しかもこれはニーチェにインスパイヤードされて作っていますから、益々奥が深いのです。
でも私が一番感心するのはご存じヨハン・シュトラウス二世の「美しく青きドナウ」。このワルツを宇宙遊泳に結びつけたセンスたるや、恐るべしキューブリック!!。だってこれはウイーンの華やかな舞踏会のための音楽なのですから。

その他、まだまだ見どころはたくさん!
多分お詳しい方もいらっしゃるでしょうから、ご意見くださいね。でもあんまり突っ込まないで・・



監督 スタンリー・キューブリック
製作 スタンリー・キューブリック
脚本 スタンリー・キューブリック/アーサー・C・クラーク
出演者 キア・デュリア/ゲイリー・ロックウッド/ダグラス・レイン

閉じる コメント(44)

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この映画のテーマは再生でしょうか?誕生と死、輪廻という言葉も当てはまります。この時代にこういう映画を作るアメリカ人はキューブリック以外いなかったでしょうね。でも彼はハリウッドを嫌っていたんですね。

2007/4/14(土) 午前 10:51 [ dalichoko ]

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う〜ん。色々考えられますが、確かにそうですね。輪廻という言葉がぴったりかもしれません。アメリカ=ハリウッドと思ってしまいますが、けっこう避けている監督さんもいらっしゃいますね。

2007/4/14(土) 午後 10:05 car*ou*he*ak

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TBありがとうございます。私もさせてもらいますね。ステーションの椅子は本当に良いセンスでした。それに空間的な拡がりが素晴らしいでしたね。

2007/6/14(木) 午後 9:45 かかし

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かかしさんの記事は素敵でした。
この時代に映画は本当にスゴイこと。
こういう映画こそ、リバイバルしてもらって大画面で見たいですね

2007/6/14(木) 午後 9:55 car*ou*he*ak

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わたしの生涯のベスト1ムービーです!TBさせてくださいm(_ _)m

2007/8/6(月) 午後 11:14 [ - ]

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それ。わかります。
私も1まで行かないけれど、10位以内には入れます。
あの時代にこんな映画撮ったって素晴らしい

2007/8/6(月) 午後 11:24 car*ou*he*ak

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私はこの作品のストーリが難しすぎて理解できませんでしたが、映像を見ているだけで癒されます。音楽も癒し系かな?TBすいませんでした。私もTBさせて頂きま〜す♪

2007/12/22(土) 午後 8:12 キッズ

ただ映像で見せるだけの作品に終わっていないところが
素晴らしいですね。原作者が脚本に参加している映画は
結構いいのが多いなと思いました。
TB返しさせて戴きます!

2007/12/30(日) 午後 3:22 [ うさ ]

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kidsさん。この映画は難解ですが、全部理解しきれなくても
楽しいし、考えさせられます。
この分野でこの映画を超す作品はもう出てこないでしょう。

2007/12/30(日) 午後 6:28 car*ou*he*ak

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うささん。まさにそうですね。ただ見せるだけではなくて
こちらに考えるよう余白が残されてます。
なるほど!!原作者が脚本に参加していると良い作品になりますね
確かにそうです!!

2007/12/30(日) 午後 6:30 car*ou*he*ak

ハリウッドでSF作品を語るのにこの作品なくしては語れませんね♪カローチェさん、お目が高い!またまたTBさせていただきます!

2009/2/17(火) 午前 0:19 キッズ

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kids!さん。まさにそうですね。これと時計じかけ〜が
私が映画ファンになるきっかけとなった作品です。

2009/2/19(木) 午後 9:50 car*ou*he*ak

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こんばんは。SF映画にクラシックがこれほどハマるものかと感心しました〜そして映像も40年以上前のものとは思えない美しさ!理解は容易ではなかったですが、なにかアート作品を沢山見たような充実感がありました^^TBさせてくださいね。

2010/7/21(水) 午後 10:21 ディンドン

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てぃんどんさん。ほんとこれは素晴らしいです!!
ほんとアート作品でもありますし、まさに傑作ですね。
クラシック音楽もぴったりでした。

2010/7/21(水) 午後 11:58 car*ou*he*ak

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視覚的にも聴覚的にも人間の持つ全ての感覚を魅了する映画です。そして解釈論においてもいろいろ考え巡らすことができる。こんな映画は他にないですね。天才キューブリックの大傑作でしょう。TBありがとうございます。お返ししておきますね。

2010/11/20(土) 午前 7:47 ヒッチさん

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ヒッチさん。まさにそうですね。視覚的、聴覚的
どちらにも訴えてきます。
解釈も見た人それぞれに委ねられますのであれこれ考えるのが
楽しいですね。まさに大傑作ですね。

2010/11/20(土) 午後 0:13 car*ou*he*ak

個人によっていろいろな解釈にとれるかもしれませんが、1968年という年代に制作された作品とは思えないくらいの映像が広がっていたことにとにかく驚きました!!
トラバさせてください。

2011/8/20(土) 午前 11:09 ken

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68年に、こういう未来を予想したというのか・・
そういう未来へ向かうことへの警告かな?なんて私は考えたけど・
神とは何か?がテーマなら・・無信心の私には難解だぁ(笑)

2011/8/20(土) 午後 2:24 sanae

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kenさん。ほんと40年も前によくぞこんな映画が撮れまいたよね〜
映像の広がりが感じられました。

2011/8/22(月) 午後 4:27 car*ou*he*ak

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sanaeさん。68年にこういう未来を予言したってすごいですよね。
今の私たちへの警告ともとれますね。
私も神とは?とかになってしまうとわかりません。

2011/8/22(月) 午後 4:29 car*ou*he*ak

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