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   ***STORY***          2006年  日本=モンゴル
部族間の闘争が激化していた12世紀のモンゴル。ボルジギン族の長の妻ホエルンが出産。テムジンと名付けられたその子こそ、後のチンギス・ハーンである。14歳になったテムジン。父親を対立する部族に殺害されると、母親が敵から略奪された身である事を理由に、部下たちから見捨てられてしまう。やがて青年に成長したテムジンはリーダーとしてのカリスマ性を発揮。そしてホルテを妻に迎え、次第に勢力を拡大するのだった。                             gooより      

評判があまりよくないので迷ったのですが、悪くないです。
それどころかかなりいいと言っていいかもしれません。

戦国の世はいつでも大変。寝ていてもいつ敵からの襲撃があるかもしれないのです。
女性たちは略奪され、相手側の戦利品となり、また略奪の仕返し・・・という悪の連鎖です。

チンギスハーン(テムジン)もそんな乱世に生まれ、自分の母が敵から略奪された女性だったため、自分は本当はモンゴルの血を継いでいないのではないかという葛藤に苦しみます。
また自分の妻を娶っても、今度はまた彼女が略奪され、奪い返したときには既に彼女は妊娠10ヶ月目。
連れ去れた妻の哀しみも大きいけれど、それを愛しているからこそ許せない・・どちらにも本当に辛いことです。妻ボルテが”いつも犠牲になるのは女性や子供”とつぶやく言葉が重く響きます。
実際こんなにテムジンが純愛を貫いていたかは不明ですが、当時日常茶飯事的にあったことでした。

そしてその子供が生まれると自分の血を継いでないからと「ジュチ」(よそ者)と名づけるのです。本当はその子を殺したかったのですが、母親にテムジン自身がそういう子であったということを聞かされとどまります。後半このジュチとの関わり、幼い頃からの親友との葛藤、裏切り。
ありあらゆることが出てくるのですが、そこで闘って勝ち抜き、台頭してきたテムジンにはいつも自分なりの哲学があり、非情ではない部分がありました。
最も際立っていたのが公平感です。
偉くなっても自分だけとろうとせずみんなで等しく分ける・・そんな気持ちが強かったのです。
また戦術的な天才でもありました。あんな草原でどうやって武器を調達したのか不思議だったのですが
略奪した物資や塩をイランやウィグルの隊商たちが運んでくる武器と交換しながら武力を富ませていきました。
ただ・・こういう戦略や戦闘の工夫などは映画には出てきません。せっかくこんなウラ話などもあるのですから描いてほしかったです。

これだけ広大な地域を制覇した人というと他にジュリアス=シーザーやアレクサンダー大王が思い出されるのですが、やはりそういう人物に共通なのは戦闘において強いだけではなく人を導くカリスマ性やある種の思いやり、武器の調達といったものに才能があったのですね。ぜひとも彼の伝記を読んでみたくなりました。

結局彼はモンゴル統一という夢を果たし、休む間もなく中国、金との闘いへと挑み続けるのですが、そのパワーと情熱には頭が下がります。又ラスト付近で描かれる父と子のシーンも感動的。


**遊牧民について
ユーラシア大陸中央部はたくさんの遊牧民がいて強大な騎馬民族国家を生み出してきました。
なぜ遊牧民になったかというと、荒れた土地に住みつかざるを得なかった彼らは、当時としては安定した収入をもたらす農業を行なうことができなかったのです。その結果富を生み出すことができず、行政機構のある国家というものを作れませんでした。
そのため遊牧民族は、天候不順や、水草地帯をめぐる部族抗争などで周辺の富裕な農業国家・オアシス国家に度々侵入略奪を繰り返してきました。そういうある意味仕方のない事情というものもあったのですね。


**弓
長さ1.5メートル、バネのような力を持った木材を芯として、牛の角や腱などを使って強化した強力なもの。矢は90センチほどのもので、毒が塗られていました。他の国や部族が使っていたものより遙かに速く、遠くまで到達することができました。

**ゲル
木とフエルトで出来た組み立て式移動住居。地域によっては「パオ」と呼ばれています。
円形の骨組みの上に防水性の布をかけ、煙突代わりの天窓が開いています。
これは当時のものと現在のものとでほんとんど変わっていないそう。
けっこう作法も厳しく入り口右側が女性・子供、左側は男性・客人の席。
北奥の最上席には仏壇と決まっています。

**デール
見ている間中気になっていたのが、服です。これは男女同型の伝統的衣服。
襟を左前で合わせ、右肩のボタンを留め、細くて柔らかい帯を締めます。
色彩やかなのですが全体的にみるとシック。なんともステキでした。






監督 :澤井信一郎
原作 :森村誠一
出演 :反町隆史 、菊川怜 、若村麻由美 、Ara 、袴田吉彦 、松山ケンイチ 、平山祐介 、津川雅彦 、松方弘樹

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カルちゃんはなかなか好評なんですね。私も今日観て来たのですが、物語はいいとは思うのですが、場所がモンゴルでもNHKの大河ドラマの戦国時代を観ているようで、なんかなあって感じでした。反町隆史は最初から最後まで力みすぎですよ〜、あれでのどが痛くならないのかなあ??織田信長を見ているようでした。辛口でごめんなさいね。

2007/3/7(水) 午後 11:10 つらら 返信する

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つららさんだけでなく、ほんと評判悪いです。戦闘の工夫などが映像化されてなかったので不満が残ったと言う声が多いですが私はそれより人間関係を主に見ていたので良かったのかもしれません。でも確かに反町さんは一本調子でがんばりすぎ。あと!菊川さんが”人参”ぽかったのが残念

2007/3/7(水) 午後 11:41 car*ou*he*ak 返信する

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戦闘シーンも人間ドラマも中途半端でした。俳優も演技力よりルックスで選んだような感じです

2007/3/9(金) 午後 10:11 ank*zu*d* 返信する

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ほんとキャストには納得できませんでした。若村麻由美さんは好きなのですが、反町さんのお母さんには若すぎ。老けメイクも痛々しいだけで。。

2007/3/9(金) 午後 11:02 car*ou*he*ak 返信する

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カルちゃん、菊川怜ってかなりの○根役者だったんですね。あれ程大金をかけた作品ならキャストも考えてほしかったですよね。あまりにも露骨なレヴューを書いたのでTBするのを遠慮してしまいました。TBありがとうございました。辛口で申し訳ありませんが、私もお返しさせてくださいね。

2007/3/14(水) 午前 9:53 つらら 返信する

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つららさん。良くない作品ははっきりと書くべきでいいことだと思います。私はモンゴル自体が好きだったんかも。どう考えてみてもやっぱり問題はキャスト。そうそう特に菊川さんね。彼女はコメンテーターがいいです。

2007/3/14(水) 午後 1:16 car*ou*he*ak 返信する

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スケールの大きな内容に挑戦した意欲的な作品だと思いました。日本語の台詞と一部のキャスティングには違和感を覚えたのも確かですが、CGに頼らない実写映像の迫力には、感動しました。こちらからもTBさせてください。

2007/3/16(金) 午前 5:22 swing(スウィング) 返信する

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↑評判悪いのはそういうことだったのですね!このテーマは新聞の連載小説で今進行中のを読んでいて、興味深いです。でも何故日本人キャストで・・・?という疑問はありました(^^ゞ

2007/3/16(金) 午前 6:58 sundusky 返信する

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the swingさんと同じ意見です。CGなしであれだけスケールの大きな作品を作り上げたことに対しては大きな拍手を送りたいです。言葉の件に関しては私はあまり違和感はありませんでした。ただチンギス・ハーンの気持ちに迫れなかったことと、役者さんの問題が引っかかります。酷評も期待があったから・・でしょうか。

2007/3/16(金) 午前 9:04 car*ou*he*ak 返信する

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Sunduskyさん。そうなんです。これかなり評判が悪いのです。でもそれもこれもみんなが期待しすぎたからでしょうか?今、新聞で読んでらっしゃるのですね。

2007/3/16(金) 午前 9:06 car*ou*he*ak 返信する

私はこの作品は初日に観に行ったのですが、モンゴルの大自然とスケールの大きさには拍手をおくりたいですが、キャストには疑問を感じずにはいられません。あと、ストーリーも悪くはないのに、なぜかテムジンに感情移入できませんでした。すこし残念ですね。TBさせてくださいね。

2007/3/28(水) 午後 3:21 まい 返信する

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やっぱりそうでしたか。どうも私も腑に落ちない感じにつきまとわれています。せっかくお金かけているのに勿体ないですよね。チンギス・ハーンについては知りたいので、他の監督さんが撮って欲しいです。

2007/4/2(月) 午後 9:23 car*ou*he*ak 返信する

服装だとか、そんな視点からみればまた面白さも違ってくるかも知れませんね。遅ればせながらTBさせていただきます。

2007/9/23(日) 午後 4:48 takutaku! 返信する

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たくたくさん。服装なんかもちゃんとしてました。
とても惜しい作品です。TBありがとうございます。

2007/11/18(日) 午前 11:45 car*ou*he*ak 返信する

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