Cartouche

肺炎で入院中。リコメ・ご訪問遅れております。

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

   ***STORY***             2006年    アメリカ
内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国。
メンデ族の漁師ソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)は、愛する家族とともにつましいながらも満ち足りた生活を送っていた。自慢の息子を医者にすることが、彼のささやかな夢。しかし、そんな穏やかな暮らしも、反政府軍RUFの襲撃によってたちまちのうちに崩れ去る。
家族と引き離されたソロモンが連れて行かれたのはダイヤモンドの採掘場。そこで掘り出されたダイヤがRUFの資金源となっているのだ。厳しい監視のもとで労働に駆り立てられていたある日、ソロモンは驚くほど大粒のピンク・ダイヤを発見する。このダイヤがあれば、家族を救い出すことができる。彼は危険を覚悟で監視の目をかいくぐり、ピンク・ダイヤを誰にも知られない場所に隠した。
一方、そのダイヤの密輸を生業にしている男がいる。ダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)だ。自分のしていることが紛争を長引かせ、その結果、多くの命が犠牲になっていることなどお構いなし、それが彼の生き方だった。ある時、密輸に失敗したアーチャーは、投獄された刑務所で思わぬ話を耳にする。巨大なピンク・ダイヤがどこかに隠されているらしいというのだ。。。gooより   



ダイヤモンドを巡る小説や映画は山ほど存在し、私たちも今までたくさん読んで、見てきました。
でもそのほとんどがすでに”宝石”となったものの盗難がほとんど。実際現地の採掘所→仲介所について描いたものは少ないように思います。
ましてや90年代の状況と紛争ダイヤモンドについては、新聞でちょっとだけ読んだことがあったのみ。ダイヤモンドが元で紛争、内戦、そして人権侵害をこんなに引き起こしていたとは知りませんでした。
映画の中で、”こういう内戦について、CNNではスポーツと天気予報の間に流されるだけさ”という下りがあります。ましてや日本のニュースでは世界の出来事について放映される時間はもっと少ないような・・


近年のアフリカの内戦の原因は色々あります。そのひとつがこの問題で、それらが資金源となり、多くの死者と何百万人もの難民を出しました。内戦が続く間、ダイヤモンドの不正な取引きによる利益が何百億ドルにも及び、それらは反政府武装勢力などによる武器購入の資金となりました。この紛争ダイヤモンドがもたらした内戦で、アンゴラ、コンゴ民主共和国、リベリア、そしてこの映画の舞台であるシエラレオネでは370万人が犠牲になり命を落としたと推定されています。


でもどうしてシエラレオネとアンゴラがそれほどひどいことになってしまったのでしょう?
この二つの国のダイアモンドはいずれも生産量はそれほど高くはないのですが、山を切り崩して採掘しなくても、浅い川でカンタンに取れて、しかもダイアモンドのレヴェルがとても高いからなのです。
そのため伝統的に密輸がまかりとおり、生産地の支配権を巡って、政府軍と反政府勢力との間で長期の内戦が続いていました。結局武器をたくさん手にした反政府勢力が優位。そして支配して、又武器を買う・・という悪循環に陥っています。

ところで私が一番期待した肝心の部分、すべての利権の背後には先進国の大企業がいるのだという点についてはぼかしてありました。それもそうでしょう。これ以上、ダイヤモンド業界を敵に回してしまうのは、マズイのでしょうから。
でもみんなが知っている名前です。それはデ・ビアス社。”世界のダイアモンドの80%を支配する”と言われていましたが,その残り20%こそがいわゆる闇のダイアモンドで、結局それにも深く関わっています。映画の中にも出てきますが、ダイアモンドの大半はアントワープに集められますが、これはそのためで、盗掘や盗難されるダイアモンドは、宝石質の大きな原石の比率が高いので、これをコントロールしたいのです。そうでないと大量の闇のダイアモンドが市場に流出し、混乱は避けられないのです。
やっぱり諸悪の根源はこういうところにあるのですね。

でももっと考えるとその先にいるのは消費者です。
女性のぜいたく品と言えば、毛皮に宝石、クロコのバッグ。
これすべてが、自然破壊であり、紛争と闇取引の元ではありませんか!!
私自身はあまり興味がありませんが、私たちもよく考えてモノを買わなくてはいけませんね。




**キンバリー・プロセス
2003年1月より施行され、輸出入の際に、未加工ダイヤモンドに“紛争に関わりのない”ことの証明を政府に対して求めたもので、70国以上が参加しています。
参加国は、紛争に関わりのない原石ダイヤモンドに対して証明書を発行すること、またすべての輸入国はキンバリー・プロセス認証なしの未加工ダイヤモンドを受け入れないことに同意しています。

認証制度の取り決めは、2000年12月、国連総会が紛争に資金を与え激化させているダイヤモンド原石の取引きのあり方についての決議を全会一致で採択したことに始まります。この決議は、紛争ダイヤモンドの不法な取引きと、アフリカ諸国で起こっている武力紛争に関係する人権侵害との関連性を断つための国際認証制度を支持するものでありました。アムネスティ・インターナショナルやグローバル・ウィットネスを含むNGOからの政府やダイヤモンド業界に対する圧力を受け、2003年にキンバリー・プロセス認証制度(KPCS)が成立しました。                     


監督 エドワード・ズウィック
脚本 チャールズ・リーヴィット
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 レオナルド・ディカプリオ 、ジェニファー・コネリー 、ジャイモン・フンスー 、マイケル・シーン 、アーノルド・ヴォスルー 、カギソ・クイパーズ 、デヴィッド・ヘアウッド 、ベイジル・ウォレス 、ンタレ・ムワイン 、スティーヴン・コリンズ

この記事に

閉じる コメント(72)

顔アイコン

こんさん。そうなんですよね。日本及び先進諸国ではただただ美しいもの。でもそのウラには計り知れない陰謀と事情があることをこの映画で知ることができました。その番組見たかったです。

2007/5/21(月) 午後 9:45 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

papillonさん。レオさま。とってもオトナになられて素敵でしたね。見直してしまいました。そうですね。彼女は一生彼のことを想って生きていくことでしょう。

2007/5/21(月) 午後 9:47 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

miskatoさん。そう。書いちゃいましたがその会社です。私も不買とはいわないけれど、みんな買うときにはちょっと考えるべきだと思います。少年兵も悲しいことですね。

2007/5/21(月) 午後 9:48 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

フランス留学さん。いつも思うのですが、日本て世界のニュースが入ってきづらい国だと思います。島国だからかちょっとお気楽〜。でももっともっと外に目を向けていかなければいけませんよね。

2007/5/21(月) 午後 9:50 car*ou*he*ak 返信する

夫の付き合いで観た映画でしたが、期待以上ですごーく良かったです。問題定義の他、愛、アクションなど見応えたっぷりでした。トラバお願いします!

2007/5/31(木) 午後 9:05 くるみ 返信する

顔アイコン

くるみさん。そうそう。これって悲惨な現実のシーンが山ほど出てくるのに、見終わったあと、なぜか清々しいし、感動しますね。
ほんと充実した映画でした。この頃たくさんの社会派ドラマがあって楽しかったですね〜・・てたった1ヶ月半前のことですが。

2007/5/31(木) 午後 11:03 car*ou*he*ak 返信する

デ・ビアス社名前は聞いたことがあります。
そうだったんですね・・・(苦)
メッセージ性のある映画であり、でもエンタテイメントとしても楽しめた映画で、濃厚な感じがしました!
TBお返ししますね☆.。.:*・゜

2007/9/15(土) 午前 0:16 A☆co 返信する

顔アイコン

ん〜、なるほど、諸悪の根源は、突き詰めれば消費者ですか〜。
まあ、買う相手がいないですが・・ ^^;
ディカプリオのワイルド演技に惚れました ^^;
TBさせてくださいませ。

2007/12/6(木) 午後 9:53 サムソン 返信する

顔アイコン

A★COさん。名前出しちゃいましたが、そう言われてます。
まったくその通りで社会派でもあり、エンタメ性も高かったです。

2007/12/6(木) 午後 11:24 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

サムソンさん。突き詰めればそうですが、もしかしたらその他のこともすべて消費者〜〜に行きつくかもしれませんね。
私もディカプリオさまを大いに見直しました。

2007/12/6(木) 午後 11:25 car*ou*he*ak 返信する

デ・ビアス社だったのですね。
cartoucheさんの記事はいつもお勉強になります。
TBお返しさせて下さいませ。

2008/1/21(月) 午後 11:13 えり 返信する

顔アイコン

えりさん。こんなに名前を出しちゃってよかったのかどうか・・
はいでもそうなんですよ〜
美しいダイヤも裏には色々とありますね。

2008/1/21(月) 午後 11:36 car*ou*he*ak 返信する

カルさんの記事を読ませていただいてそうだったのかと思いました。婚約指輪にダイヤを贈るとか、スウィートテンダイヤモンドとかを仕掛けたのも宝石会社なんですよね。大英帝国の利権とも絡んで、アパルトヘイトを作ったり。アーチャーの出身地ローデシアは、デビアス社の創始者の名前をつけた白人の国だそうです。私たちも何が行われたのかということを知っておかなければ、知らずに加担することになってることがあるんですね。TBお返ししますね。

2008/1/25(金) 午前 8:20 かりおか 返信する

顔アイコン

かりおかさん。そうそう。そういうアニヴァーサリー的なことを
考えたのも宝石会社でした。
そうなんですか。ローデシアって創設者の名前だったのですか。
私たちが食べているもの、使っているものもどこからきて、どうなっているのか?たまに考えることも必要ですね。

2008/1/25(金) 午前 9:16 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

アフリカはカンポジアやヤンマーのように急速な共産政策が失敗して経済破綻したケースが多いwwwだから好物資源に頼ざるを得ないwwwダイヤは精密工業部品にもかかせないが、、、最後の消費者感想は同感ですね、実にそう思いました。。。。

2008/5/23(金) 午前 7:40 [ esu**i123 ] 返信する

顔アイコン

昔、南アフリカかなんかを舞台にした、フレデリック・フォーサイスの小説「戦争の犬たち」というのがありましたけど、あれと設定が似ているなあと思いました。
やはり、アフリカは西欧列強の食い物になっていたんですね。

それにしても、カートーシェさん、映画の守備範囲が広いのに感心!

ただ、インデックスには見つかりませんでした。少しずつ充実されるのかな?それとも僕の勘違い?

2008/5/23(金) 午後 5:46 権俵溜蔵 返信する

遅ればせながら観ました。TBさせてください。

2008/6/16(月) 午前 1:54 suzushim 返信する

顔アイコン

esu**i123さん。共産主義って理想や考え方はわかるし、実現されたらすごいでしょうが、成功例はあまり・・ちうかほとんどないですね
はい。私たちひとりひとりが買わなければいいわけです。

2008/6/16(月) 午前 9:39 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

ごんだわらさん。そうなのですか。その小説のことは知りませんが
機会があったら読んでみたいと思います。
すみません・・インデックスは更新できておりません。

2008/6/16(月) 午前 9:41 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

suzushinさん。はい。ありがとうございます。

2008/6/16(月) 午前 9:42 car*ou*he*ak 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(49)


.


みんなの更新記事