Cartouche

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イギリスのチャンネル4で2005年に放送された前後編のテレビドラマで
エミー賞で作品賞、演技賞を始め、最多9部門で受賞しました。

映画『エリザベス』もありますが、こちらの方がドラマらしく、より人間的にエリザベスのことを
描いています。
ドラマを見ただけでは歴史的背景や人間関係などわかりにくいため、彼女の経歴と
ストーリーと絡めながら書きます。



**エリザベス1世
母は、父ヘンリ8世の2番目の妃となったアン・ブーリン。
男子を生まなかったためと次に好きになった女性と結婚したいがために王によって処刑されて
しまいます。
このヘンリ8世と言う人についてはたくさんの本が出ていて、私も読みましたが彼について
書くとこの記事が終わらなくなってしまうので割愛しますが、とにかくスゴイ!!

2歳で母を失ったエリザベスは、私生児とされ、父の死後11年間を統治した異母弟エドワード6世と
姉によりロンドン塔に幽閉されます。姉メアリ1世が病死すると、彼女がイングランド女王に即位。
この頃って身内内で簡単に幽閉されたり処刑されたり・・恐ろしい〜

このとき25歳。美人ではないけれど、とても魅力的だったそう。
ラテン語、ギリシャ語、フランス語、イタリア語を流暢 に話せ、また音楽の才能は父親ゆずりで
リュートやバージナルを弾きこなしました。

このような女王に当然”結婚”という問題が起こり、キラ星のような求婚者が現われます。
義兄のスペイン国王フェリペ、神聖ローマ皇帝、フランス王子。

でも・・彼女が国王級の人と結婚すれば、イングランド女王を捨てて、相手国の女王に
ならなければいけません。
また国内の貴族と結婚すればその相手が国王になってしまいます。
しかもこの頃は宗教問題がありましたし、政略的な意図もありましたからとっても
むずかしかったのです。

結局、彼女は、24年間に渡ってそんな人たちの求婚を逆手にとって翻弄しました。
といってもドラマの中にあったように折角気に入ったフランス王の弟は急死してしまったし、
男性嫌いでもありませんでした。

そして登場するのが愛人。
ロバート・ダッドリー、ウォーター・ローリーはじめ、何人もいたといわれています。

そしてこのドラマの大半を占めたのが、彼らとの恋愛。
求婚されつつも断り続け、でも特別な関係をずっと続けたのがレスター伯です。
彼は本当にエリザベスのことが好きだったようですが、ヒミツで結婚してました。
それがバレてしまうものの、やはりその愛は献身的だったためヨリが戻り、親密な関係は
続いていきます。

ところが亡くなってしまい、その後に現われたのがレスター伯の義理の息子エセックス卿です。
実際にも相当年の差があったようですが、ドラマではそこを不自然でなく描いてしまっている
ところがすごいです。

後編は彼の思いあがった振る舞いと滅亡が中心に描かれています。
彼は寵愛を利用して顧問官にまで上りつめるのですが、わがまま放題のエセックス卿を他の顧問官は
快く思っているはずがありません。
でも彼は女王の歓心を買うため、ポルトガルに遠征したり、主治医のロペスを無実の罪で処刑したりと、傍若無人な振る舞いを見せていきます。

でも彼が顧問官ウォルシンガムの娘を妊娠させたと知り、2人の蜜月は終わりを告げます。
エセックス卿が思いのままにならないことに耐え切れなくなった女王は、彼をアイルランドに
送ります。この会議の様子を見ているとこの頃アイルランドに送られる・・ということは
左遷を意味したようです。

ところが、彼は、そこで女王に相談なく、アイルランドの反イングランド勢力と和平を結んでしまい、
その後メアリーの息子ジェームズに利用され、王宮に銃を向けてしまいます。

女王はかつて愛した男を反逆罪で捕らえ、断頭台へ送らなければならなくなるのです。

女王とてひとりの女性。
父レスター伯の彼女への愛は真摯なものでしたがエセックス卿は最初から明らかに野心のものでした。
でもそんなことは百も知りながらもエセックス卿を愛してしまったエリザベス。
この処刑はどんなに辛かったことでしょう。
でも女王の威厳を保つためには仕方のないことでした。
彼女の苦悩がとてもリアルに描かれています。

彼女はそんな自分の心を封じてまでも終始自分の力を神がかりまで高め、全国民の服従を
勝ち取ろうとしていました。
でも同時に国民ととても友好的であろうとし、親密感や一体感をも築こうとして多分
成功していた??ところも素晴らしいです。


2年後、45年の間イングランドを統治した、独身の女王は、静かに息を引き取りとります。




**メアリー・スチュアートとエリザベス
ドラマの中で監禁されているメアリーを訪ねるシーンがありますが、このメアリーとエリザベスは
宿命のライバルでした。

メアリーは・・
1542年、スコットランドの王女として生まれました。
イングランドとの戦いに大敗した父の急死によって、彼女は生後6日目にしてスコットランド女王に。

5歳のとき、フランス王子フランソワの婚約者としてフランス宮廷で少女時代を過ごします。
夫が国王に即位したとき、彼女は17歳で、とても美しく豊かな教養があったので
宮廷中の人気を集めました。

ところが、翌年、病弱だった夫フランソワはあっけなく病死したため故国スコットランドに。
この頃から血のつながりのあるエリザベスとの因縁の闘いが始まります。

なぜなら、恋に生きた美しく女らしいメアリに対し国政に生きなければならなかった
理性的な女性エリザベス。
女性としての嫉妬心があったようです。

メアリはその後、ダーンリというイングランド貴族と結婚したのですが、あまりいい性格の人では
なかったよう
次に心惹かれたのが。貴族のボスウェルでした。
ところが何者かによってダーンリの屋敷が爆破され、彼は、絞殺死体で発見され、メアリと
ボスウェルは疑われてしまいます。
そしてメアリは王位を奪われたうえ、孤島の城に監禁されてしまいました。

その後城を脱出し、イングランドに逃亡し、彼女が助けを求めたのはイングランド女王エリザベス。
でも!!元々彼女には嫉妬心しかなかったのですから逆に本格的にダーンリ殺しの容疑で
牢獄に捕らえられ、その後19年間も獄中で過ごさなくてはならなくなり、その後処刑されてしまいます。


でも・・
独身であったエリザベス1世が亡くなると、皮肉なことにこのメアリの子スコットランド王
ジェームズ6世が、イングランドの王ジェームズ1世として即位しました。




**エリザベス女王の功績

1588年、ドーバー海峡でスペイン無敵艦隊の侵攻を受けます。(英西戦争)。
イングランドの艦隊はそう強くもなかったのですが、海賊上がりのドレイク提督以下、
性能のいい小型艦と射程距離の長い大砲を駆使して、アルマダ海戦で大勝利を収めました。
このアルマダ海戦での大勝利以後、スペインに代わりイングランドが世界貿易を一手に握るように
なっていったのです。


また宗教改革を行い、ヘンリー8世が国教会を成立させて以来争ってきたカトリックと
プロテスタントをまとめていきます。

このため国が安定し、貨幣制度の統一、ロンドン取引所の創設など経済活動の為の
基盤が整備されました。

またその基盤の元、文芸が栄え、多数の演劇脚本を書いたシェイクスピア、
新思想の詩人スペンサー、近代科学の基本思想を開拓した哲学者ベーコンなどが活躍
しました。


                         〜〜一部Wikipedia、公式HPより

キャスト:ヘレン・ミレン / ジェレミー・アイアンズ /ヒュー・ダンシー / バーバラ・フリン /
パトリック・マラハイド /イアン・マクダーミド /トビー・ジョーンズ

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チャンネル4はいい番組やりますよね。BS観れず残念です・・・。エリザベス1世は私的にはジュディ・デンチのイメージなんですけど(笑。あ、あとやっぱりケイト・ブランシェット)、ヘレン・ミレンもよさそうですね〜!

2007/6/28(木) 午後 10:55 M

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koolさん。
前日からブログの一言メッセージに書いておいたのですが
残念でした。
BS2はマメにチェックしないといけませんね。

2007/6/29(金) 午前 0:58 car*ou*he*ak

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Mさん。チャンネル4は以前も何作か見ました。
確かにジュディ・デンチのイメージですがオとしとりすぎているかも
ケイト・ブランシェットだと若すぎだし。
ヘレン・ミレンもクィーンと同じくしっくり似合ってました。

2007/6/29(金) 午前 1:00 car*ou*he*ak

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随分前からチェックしてカレンダーにまで書いておいたのに、風邪ひいて前編は見れませんでした。後編だけですが見応えありましたねぇ〜 Cartoucheさんの解説を読ませて頂いて益々前編逃した事が残念! ヒュー・ダンシーは年上女キラー炸裂でなかなかのもんでしたね♪ 先日の「クィーン」とこれを両方観ると、国政優先の女王のお仕事がいかに大変か良くわかりますが、現代のエリザベスはまだ幸せかもと思えますよね・・

2007/6/29(金) 午前 8:38 [ マダムS ]

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マダム〜。それはとっても残念でした。お風邪はその後大丈夫ですか
やはり映画と違う味わいがありましたよね。
はい。ヒュー・ダンシーは年齢の違いをカバーできる力量があって
魂胆があるとはいえ、上手でした。
そうです。女王って羨ましい気もしますが、とてもじゃないけど一日も勤まりません〜と思いました。

2007/6/29(金) 午前 8:55 car*ou*he*ak

これからcartoucheさんの一言メッセージは必見にします!!!!(笑)

2007/6/29(金) 午後 2:07 [ - ]

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再放送されましたね。これは見応えのあるドラマでしたよね〜映画の「エリザベス」も続編ができたようで、こちらもまた楽しみです♪TBさせてくださいね。

2007/6/30(土) 午前 11:42 choro

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koolさん。たまにしかそんなメッセージはないのですが、まあ
ご覧になってください。

2007/7/1(日) 午後 5:57 car*ou*he*ak

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Choroさんは今年2月に見られてたのですね。
ほんと見やすくて、当時の状況がよくわかるドラマでした。
国のために自分を犠牲にしなければならない人生は辛そう・・

2007/7/1(日) 午後 5:59 car*ou*he*ak

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観てないんですよ〜;;ヘレン・ミレンですよね!今年は『エリザベス:ゴールデン・エイジ』が公開されます!ケイト・ブランシェットのエリザベス女王も大好き。
スコッツのメアリーの寵愛した愛人リッチオが殺されたホーリールード宮の殺害された部屋を観に行きました。またメアリーのデス・マスクもレノックス・ラブというお屋敷で見ました!

2007/7/5(木) 午前 0:07 [ nomad ]

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観ましたよ! ヘレン・ミレンがエリザベスになりきってましたね。
見ごたえがありました!!!
英国史がよくわかりますね。

2008/1/17(木) 午後 0:34 タロママ

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catpurrさんがご覧になったらさらに色々とおわかりになることと
思います。すごい〜英国で色々見てるのですね。
メアリーのデスマスク!
『エリザベス:ゴールデン・エイジ』楽しみです。

2008/1/17(木) 午後 2:24 car*ou*he*ak

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タロちゃんさん。まさに女王さまでした。
でもこういう映画をご覧になるなんてすごいです。
英国史を知ってくるといろいろ他の映画も見たくなりますね。

2008/1/17(木) 午後 2:25 car*ou*he*ak

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記事up有難うございます。転載させていただけないでしょうか。心よりそうお願いしたいのです。不躾で申し訳ありません。ランダムから着ました。よろしくお願いいたします。

2008/1/17(木) 午後 4:46 [ - ]

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yoikousatenさん。そちらはイギリスに関する記事が多いのですね。
どうぞ転載してください。
こちらこそよろしくお願いします。

2008/1/17(木) 午後 8:23 car*ou*he*ak

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〜〜〜すみませ^^ん有難うございます。コピーさせていただきます。すぐに持って帰ります。有難うございます。ありがとうございます。失礼いたします。
表紙の赤色(朱色かがった?)素敵です。

2008/1/17(木) 午後 8:35 [ - ]

バランスの良い見応えのある映画でしたね・・・。遅ればせながらTBさせていただきます!

2008/4/1(火) 午後 11:34 takutaku!

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たくたくさん。映画もいいですが、やはりドラマの方が長い分
内面が描かれていて見ごたえありました。
ヘレン・ミレンも素敵でしたね。

2008/4/2(水) 午前 0:28 car*ou*he*ak

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おっと、私その昔コメント入れていたのですね^^;
LaLaでやったのでようやく観れました。字幕じゃなくて残念でしたが、皆さんおっしゃるようにヘレン・ミレンの女王はリアリティがあってよかったです。ジェレミー・アイアンズとヒュー・ダンシーもよかったですね。
TBさせて下さい^^

2009/2/3(火) 午後 11:45 M

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Mさん。この時代のことは複雑ですが、人間味があって面白いですよね。そうそう。ジェレミー・アイアンズとヒュー・ダンシーも素敵でした。

2009/2/4(水) 午前 0:02 car*ou*he*ak

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