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*おくりびと*

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   ***STORY***               2008年  日本
所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、新人納棺師として働き始める大悟だったが、美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。    gooより


納棺師さんというお仕事を知りませんでした。
今までの経験ですと、気づいたときにはもう薄化粧も施されて棺に収まっていたからです。
でもご遺族の前でやるこの儀式はとても神聖なものでした。

まず着ていた浴衣を手品のように遺族から見えないように脱がし、体の上に掛け、
消毒液を含ませたガーゼでていねいに拭きます。
そしてお顔をきれいに剃り、女性にはお化粧を施しますがメークアップアーティスト並みの
メイク用品の充実振りで、こうすると生前のような生き生きとした?表情になります。
やはり最後まで美しくありたいものですよね。

この儀式の、特にもっくんの行う所作の美しいこと!
こういうのは途中で躊躇したりするときれいじゃないですから、まずテクニック的な裏づけが必要。
きちっと、思ったところで襟を折ったり、絶妙なタイミングで着せ替えたり・・
でもそれ以上に大切なのは美意識と心なのですね。
それには繊細な手の動きと、この職業に対する誇り、亡くなった方への弔いの気持ちが
なくてはなりません。
これを見ていると華道、茶道にまで通じるような域のもので、演技とはいえこれら全部を
備えた彼の所作の見事さに驚きました。

そしてもうひとつこの映画で核となっているのは、人々の偏見ですね。
作品の中で葬儀に関わる仕事をしているとわかったとき、”けがらわしい”とまで言われてました。
性産業ならそれも仕方ありません。
でも人が生まれるときに、看護婦さんやお医者さんに手助けしてもらうのと同じように
人間誰しもが、亡くなったあと、葬儀屋さんにお世話になるのですから
むしろ尊敬されてしかるべき職業です。

今回も話それますが、ただそれも現在は商業的になってしまっていて苦情の多いものの
ナンバーワンになってしまってもいます。
大体の場合、病院で亡くなると、そこに出入りしている業者さんがあれよあれよ・・と
言う前にすべてやってくれるのはいいのですが、後で法外な値段を要求されることが多いのです。
遺族は気持ちが混乱してますからそこにつけこむ業者さんも出てきてしまうのでしょう。

もっと話それますが(笑)お花の学校の総長さんが、
”葬儀のお花はワンパで美のかけらもない、これからフラワーアレンジの力で
変えていきたい”っておっしゃっていたのを思い出しました。
確かにそうなんです。菊やカトレアを使って凹凸なくただ、”埋め込まれた”花輪や
祭壇のお花はきれいではありません。
作詞家、安井かずみさんが亡くなったとき、クリスチャンだったこともありますが、
生前、自分の葬儀のお花のコーディネイトされたものが品があって見事だったことを
思い出しました。
私の近親者が亡くなるとき、自分で一輪、一輪心を込めて生けて飾ってあげたい・・と
思います。ま・そのような心の余裕があれば・・ですが。

えっと話を戻して・・
これはまた親子の物語でもありました。
大悟と父、お風呂やのお母さんと息子。
それぞれ親の想いと子の想いのズレが悲しくて、この作品に深みをもたらしていました。

また作品の中で描かれていたのは、死と遺族の悲しみでした。
ご高齢でいわゆる大往生というべきものであれば、見送る側から出る言葉は
「お疲れさま」
「ありがとう」
でも若いと、痛々しい・・つい誰かのせいにしたくもなってしまいます。

世の中の人みんなが「おつかれさま」と言われ、このような納棺師さんに儀式を
してもらって旅立てたらいいですね。
色々な要素がうまく絡み合って、ユーモアもありながら深みのある、素晴らしい作品でした。、

第32回モントリオール世界映画祭 グランプリ受賞

監督 : 滝田洋二郎
脚本 : 小山薫堂
音楽 : 久石譲
出演 : 本木雅弘 、 広末涼子 、 余貴美子 、 吉行和子 、 笹野高史 、 山崎努

閉じる コメント(76)

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まずはその所作の美しさに目を奪われますよね。
こんな風に旅立たせてもらえたら、と誰もが思うのではないでしょうか。
どんな人にも必ず訪れるその時ですが、やはり家族や知人の想いを受けて送られる人は幸せだと思います。
重い題材なのに、コミカルな部分もほどよくあり観やすく、素晴らしい映画でしたね〜♪
TBお返しさせてくださいね。

2008/10/2(木) 午後 4:51 choro 返信する

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いい映画でした。もっくん美しかったですね。
アレジメントされたお花で送られたら、きっといいでしょうね〜。
ただの菊とかじゃなく。
儀式というものは大事なんだということに気づかせてもらえた作品でもありました。TBさせて下さいね!

2008/10/4(土) 午前 6:21 iruka 返信する

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納棺師という方がいるのを知らなかったので勉強にあった部分も大きかったです
TBさせてください!

2008/10/20(月) 午前 10:46 かず 返信する

最初思ってたのとかなり違う印象でした。
こんな重いテーマでも下品にならない笑いで潤いのある人間ドラマが観れたのは奇跡的です。
TBさせてくださいね♪

2008/11/3(月) 午後 9:13 marr 返信する

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本木さんの手先の動きは、芸術の域に達していましたね。素晴らしかった。

お花のお話、興味深く拝見しました。確かに葬儀のお花って、ワンパターンですね。そして高い!
どうして?っていくらいに。
私もいつか愛する人を送り出すときは、その人に合ったイメージのお花で見送りたいです。私が死んだときは、どうでもいいのですが(笑)。
TBしつれいします(_ _)

2008/11/11(火) 午後 8:45 [ ネポムク ] 返信する

本当ですね、本来尊敬されるべき職業ですよね。
内容的にも、キャストも、音楽も、本当に素晴らしい作品でした!!
海外で高い評価を受けているのも、嬉しいですね!
ぜひ、アカデミー賞でも!!
TBお返しさせて下さい☆

2009/2/3(火) 午前 0:45 A☆co 返信する

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Choroさん。まずはその所作の美しさに目を奪われましたね。
重い題材なのにコミカルでわかるやすくて・・
そして他のドラマ部分も生きてました。
素晴らしい作品ですね。

2009/2/24(火) 午後 1:50 car*ou*he*ak 返信する

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irukaさん。ただのありきたりのアレンジではなく素敵なお花で飾ってほしいですね。儀式の大変さもよくわかりました。

2009/2/24(火) 午後 1:51 car*ou*he*ak 返信する

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かずさん。ほんと私も納棺師さんって知りませんでした。

2009/2/24(火) 午後 1:52 car*ou*he*ak 返信する

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marrさん。ほんとそうですね。下品にならないユーモアがたくさん散りばめられていました。

2009/2/24(火) 午後 1:53 car*ou*he*ak 返信する

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ネポムクさん。そうなんです。葬儀のお花ってワンパターンで美しいとは言えません。これからその点が改善されていくといいですね。
それにしてもこの映画は良かったです。

2009/2/24(火) 午後 1:54 car*ou*he*ak 返信する

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A★coさん。尊敬されるべき職業なのに実はどこか差別されてる感じがしてしまいますよね。
海外で高く評価されたことも嬉しいですね。

2009/2/24(火) 午後 1:56 car*ou*he*ak 返信する

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試写会でもっくんが後ろから登場し熱の入れようが解りました。おしゃれでかっこよかったです。もちろん、映画にも感心しました。

2009/2/26(木) 午後 7:48 hitomi 返信する

こんにちは♪お久しぶりです!
この映画は昨年観に行ったまま記事にする機会を逸していたのですが、
アカデミー賞受賞の吉報を聞いて嬉しくなって記事にしました^ ^
受賞も納得の素晴らしい映画でしたね☆
TBさせて下さい♪

2009/2/27(金) 午前 11:43 メル 返信する

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hitomiさん。うわ〜試写会に行かれたのですか。
それは今となってはとっても貴重なことでしたね。
羨ましい〜

2009/2/27(金) 午後 8:04 car*ou*he*ak 返信する

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メルさん。こちらこそ。
そうでしたか。受賞を機会に見る人や再見する人も多いでしょうね。
ほんとそうです。受賞も大きくうかずけます。

2009/2/27(金) 午後 8:06 car*ou*he*ak 返信する

世界に誇れる日本映画でしたね!様式美、死者への畏敬の念、家族の愛情、独特の死生観、モックン、ヒロスエ、山崎勉、笹野高史、吉行和子、余貴美子、みなさん素晴らしい演技でした♪

2009/9/27(日) 午後 8:12 やっくん 返信する

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やっくんさん。まさにそうですね。
お葬式という舞台ながら日本の文化をきちんと描いていたし
人間ドラマもしっかりとしてました。
キャストも良かったですね。

2009/9/28(月) 午前 0:33 car*ou*he*ak 返信する

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今まで気にはなっていたのですが、機会が無くって・・・
ようやく観る事が出来ました。
俳優さんだけでなく山形の風景も素敵でした。
TBいただけると嬉しいです!!

2010/1/31(日) 午前 8:41 MonMon 返信する

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MonMonさん。この作品はむずかしいテーマなのにこんなに見やすく
かつ面白くなっていて素晴らしい作品です。
そうですね。山形の風景も素敵でした。

2010/1/31(日) 午前 9:54 car*ou*he*ak 返信する

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