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*重力ピエロ*

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   ***STORY***
遺伝子を研究する大学院生・泉水と芸術的な才能を持つ2つ年下の弟・春は、仲の良い普通の兄弟だ。優しい父と三人で、平穏に、そして陽気に暮らしている。だが、この家族には春の出生に関わる哀しい“過去”があった。その原因をもたらした“ある男”が街に戻ってきた。そして、時を同じくして不審な連続放火事件が発生する。その現場には謎めいたグラフィックアートが残されていた…。  gooより


”春が二階から落ちて来る”
このフレーズを予告編で何度も見てきましたが、冒頭はただ彼が二階から飛び降りただけだと
思ったけれど、ラストにそれが繰り返されたときその意味の深さ、重さにうなりました。
もう〜これすごく、いい作品です。

すべての始まりはお父さんとお母さんの出会いから。
偶然の出会いのシーンの後、あっけなく結婚。
ある程度顔の知れたモデルさんと役所の人という格差婚に最初?だったのですが
後半になってくるとなぜ彼女が彼を選んだのかがわかってきます。

この映画はこのお父さんのキャラによるところが大きいですね。
そのお父さんのセリフ
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
が表しているように、何かあっても飄々と受け止め、流すだけの力がありました。
普段はニコニコしているだけでなんだか頼りなさそうにみえるけれど、
底にはものすごく強いものを持っているからこそ言えることです。素敵です。

そんなお父さんとお母さんに育てられた兄弟でしたが、実はものすごい秘密が・・

ある事件の犯人が言います。
”たかが○○○だろ・・”
え??たかが?
ある人にとってそれは重大なことではなくて、ほんの遊び気分だったのかもしれません。
被害を受けた人のその受け止め方もさまざまだったことでしょう。
でも・・それは犯人の思っている何百倍も重いことがあるし、それがそこだけで終わらず
”派生”してしまって、また色々複雑なことをどんどんと生みだしてしまうこともあります。
そういうことを犯行を犯す人に知ってもらいたいです!!

そしてまたこれがこのような犯罪でなくても私たちが何気なく、しかも悪意もなく
してしまうことや言ってしまうことが他人を大きく傷つけ、それがまた一人歩きして
しまうこともあります。
自分にとっては”たかが”のこと。
でも相手の立場にたってそれがどういうことなのか?よく考えてもらいたいですし、
もしかしたら自分の何の悪気もなくしてしまうこともあるかもしれませから
気をつけたいものです。
ネタばれしないよう書いているので未見に人にはよくわからない記事ですみません。

そして後半はさらに重く、”罪と罰”のことにまでなります。
「おまえは許されないことをやった。   ただ、俺たちは許すんだよ。」
社会的に見ればいけないことかもしれないけれど、でも発端となった事件のことを
考えれば納得できること。
これについてはもろ手をあげて賛成はしかねるけれど、気持ちはわかります。

そしてこの映画の最大のポイントは”兄弟愛!!”です。
小さなときから同じポーズして撮った写真の数々
オトナになってもケイタイで始終する会話
いくつにはってもいつでも”味方”になってくれるお兄さんと弟の関係は
この先一生続いていくことでしょう。

そして・・”春が二階から落ちて来る”
生きることの“重力”をはねのけ、超越したことなのでした。




原作は今、文学界で一番話題の伊坂幸太郎。
2002年の『ラッシュライフ』で評論家に注目され始め、
この『重力ピエロ』、2004年『チルドレン』『グラスホッパー』、2005年『死神の精度』、
2006年『砂漠』で直木賞候補となります。

映画がかなりお好きで、尊敬する映画監督のひとりであるジャン=リュック・ゴダールの作品に
ついて登場人物に語らせているほどです。
また作家では村上春樹の影響も受けています。



監督: 森淳一
原作: 伊坂幸太郎
企画・脚本: 相沢友子
音楽: 渡辺善太郎
撮影: 林淳一郎
主題歌: S.R.S
出演:加瀬亮 /岡田将生 /小日向文世 /吉高由里子
岡田義徳 /渡部篤郎 鈴木京香

閉じる コメント(54)

『春が二階から落ちてきた・・・』のセリフ、印象的でいいよねぇ〜〜
ホント最後まで見ると、ラストのそのセリフが響いてきます。生きて行くってのはいろんな重荷を背負うもんだからねぇ。ハルのは特に・・・でも、こんな素敵な家族がいたら、少しは軽くなるのかもね。
σ(・ω・。)としては、もうちょい、日高を活用してほしかったなぁ〜
TBさせてね(。・ω・)ノ゙

2009/5/29(金) 午前 11:01 ハイダウェイ 返信する

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『春が二階から落ちてきた・・・』のセリフは印象的だし哲学的でもありましたね。
ほんとこんな家族だからハルは幸せでした。

2009/5/29(金) 午後 11:13 car*ou*he*ak 返信する

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あの、たかが、、、というセリフはグサッときましたね。その後の泉水の表情も、
それを物語っていたと思います。ここまで強い兄弟愛を描いた作品には、
なかなか出会えないかもしれませんね。

2009/5/30(土) 午前 0:21 ffa**77 返信する

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ふぁろうさん。あの”たかが・・”と言う言葉に私までグサリと
傷ついてしまいました。ああ・犯人って所詮こんな気持ちなんだなって。ほんとそうですね。これは強い強い兄弟愛の映画でした。

2009/5/30(土) 午前 10:50 car*ou*he*ak 返信する

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穏やかな作風のようで、暗く重いテーマがしっかりとあって、なんだか不思議な作品でした。
もう一度見直してみたいなと思わせてくれる、良い映画でした。 主演おふたりも好演でしたね。
TB、お願いします。^^

2009/5/31(日) 午後 2:39 サムソン 返信する

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サムソンさん。そうですね。一見静かな映画ですがとても重いものがありました。私もそのうち再見したいと思います。
キャストも良かったです。

2009/6/1(月) 午後 9:57 car*ou*he*ak 返信する

とても映画は穏やかな風景なのに重かったですね。でもそれを軽くしてたのが加瀬さん小日向さんの俳優さんのキャラだったのでは?と思いました。結構好きな作品です。伊坂さんって村上春樹好きなんですね。・・・この方天才ですよね。
映画化にそれでこだわらないんですね。納得です。

2009/6/2(火) 午後 10:22 ひかり 返信する

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ひかりさん。ほんと表面的にはさわやかなのに深刻な作品でした。
でも家族の力強い愛がよかったですね。
そうなんです伊坂さんって村上春樹ファンらしいです。

2009/6/2(火) 午後 11:16 car*ou*he*ak 返信する

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ネタバレしないようにという、苦しい感想が、もどかしさが伝わって来て、ネタバレ専門の私としてはちょっと申し訳ないような…^^;。
不幸にして紛争とか戦争の当事者となってしまった場合、こういう家族は普通に存在してきたんだと思います。そういう意味では「俺たちは最強の家族だ」には少し抵抗がありましたが、家族の絆を描いたとっても素敵な作品でした。私はこういうラストは現実ではありえないんで、映画ならでは、そういうのは大好きです^^♪。

2009/6/8(月) 午後 4:16 shin 返信する

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Shinchanさん。察してくださりありがとうございます。
この作品についてはネタばれで思いっきり書きたかったですが
書いたとき公開間もなかったのであえてこうしました。
ラストは社会的にはいけないことですが、あくまでも小説や映画なのでそういう意味でこれはアリだと思います。
伝えたかったのはあまりに強い愛なので。。

2009/6/8(月) 午後 4:57 car*ou*he*ak 返信する

コメント・TBありがとうございました。
好きな小説なので映画はやめとこうかと思いましたが、加瀬クンなら
大丈夫かもと思って観に行って、正解でした。
キャストの演技も、演出も脚本も、気負ってやり過ぎることなく
原作の重力に縛られない空気感になっていてよかったです。
TBさせてください。

2009/6/9(火) 午前 2:28 shiromi 返信する

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SHIROMIさん。小説がお好きだったのですね。
でもこの映画に限ってはそういうファンの人からの支持も
高いようです。
ほんと確かにやりすぎてないところがいいのかもしれませんね。
あ・うまい。原作の重力ですか!

2009/6/9(火) 午前 9:56 car*ou*he*ak 返信する

重いですね。人間の根源的なことを考えさせられました。
男と女の考え方の違いも、思い知らされた気分です。
優しいだけでは、生きてゆけないのかもと思わされました。

2009/6/14(日) 午前 0:15 kuu 返信する

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kuuさん。そうですね。人間の本質や根源的なものに触れる作品でした。血はつながっていなくても家族の絆は他より強かったですね。
なるほど男女で考え方も違いました。

2009/6/16(火) 午前 8:22 car*ou*he*ak 返信する

この作品、私にはまったく裏目に抜けてしまいました。
どうしても私の未熟な目には復讐劇にしか映らなかったのは残念でした。
作風や俳優陣には雰囲気があって良かったと思います。
TBさせて下さいね♪

2009/7/18(土) 午後 8:36 marr 返信する

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marrさん。確かに私見た直後より違和感や不快感が大きくなってきています。目には目を・・的な考え方はやはりよくないですよね。
作品の作り方とか雰囲気は良かったですね。

2009/7/18(土) 午後 11:05 car*ou*he*ak 返信する

これは、本当に配役が良かったですよね♪
伊坂作品は、加瀬亮といい、堺雅人といい、瑛太、濱田岳とキャストで成功してることが多い!?
ラストは、あれで大丈夫かなと思ったけど、どうなんでしょう…

2010/4/6(火) 午後 10:20 やっくん 返信する

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やっくんさん。ほんと配役がバッチリでした。
そういわれてみればどの作品もそうですね。
確かにこのラストは気持ちはわかるけれどといって
もろ手を挙げて賛成はできかねますよね。

2010/4/6(火) 午後 11:17 car*ou*he*ak 返信する

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あのお父さんがいてこそ、兄弟もこんな風に成長できたのだろうと思います。足の骨を折った兄を真似て、弟がトイレットペーパーを足に巻き付けている写真は、もう、なんとも言えない仲を感じました。
TBさせてください。

2011/11/10(木) 午後 9:15 [ あきりん ] 返信する

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あきりんさん。お父さんのキャラによりところが大きいですよね〜
兄弟愛にもぐっときます。
ミステリーというより人間ドラマですね。

2011/11/10(木) 午後 10:27 car*ou*he*ak 返信する

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